| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア大帝国

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

TURN138 貴族達の終焉その七

「東郷、イイカ?」
「?デートのお誘いか?」
「ソンナトコロダ」
 それで来たというのだ。
「御前ニ案内シタイ場所ガアル」
「そうか、ではその誘いに乗らせてもらうか」
「ココカラカナリ離レタ場所ダガ」
 ベホンマもいる、彼も東郷に言って来る。
「イイカ」
「離れた場所?」
「暗黒宙域ダ」 
 マウマウはそこだと話した。
「私達ノ故郷ダ」
「暗黒宙域か」
「戦イハ終ワッタ、旅行トシテナライイダロウ」
「そうだな、それではな」
「日本モ来イ」
 マウマウは彼も誘った、そして彼と共にいた柴神にも声をかけた。
「犬神、御前モダ」
「その呼び方は止めてくれるか」
 犬神という呼び名にはだ、柴神は困った顔で返した。
「あれは祟るものだ、おぞましい呪術の産物だからな」
「ダカラ駄目カ」
「そうしてもらいたい」
「ワカッタ、ソレデハナ」
「しかし暗黒宙域か」
 柴神は暗黒宙域と聞いて首を傾げさせながら言った。
「あの場所のことはな」
「ご存知ありませんか」
「残念だが私もこの宇宙の全てを知っている訳ではない」
 こう日本に答える。
「だからだ」
「暗黒宙域のことはですか」
「そうだ、知らない」
 残念だがだ、そうだというのだ。
「だからこそ気になるが」
「では柴神様も同行されますか」
「折角の誘いだしな」
 それならというのだ。
「同行させてもらおう」
「それでは」
 こう話してそしてだった、東郷達はマウマウとべホンマに案内されその暗黒宙域に赴くことになった。だが。
 その暗黒宙域についてだ、日本にモンゴメリーが話した。
「あの宙域のことは」
「よくわからないのですか」
「我々も入ったことがありません」
 エイリス人もだというのだ。
「ケニアは勢力圏に置いていましたが」
「その中まではですか」
「少し入ると全くの暗闇になり」
「前に進めないからですか」
「探検隊を送ることはしましたが」
 エイリス人は世界各地を探検してそこがどういった場所かを調べてきた、これは彼等の冒険心によるところも大きい。
 しかしだ、暗黒宙域はというと。
「何度送っても原住民達、マウマウ嬢の部族に追い返されてきました」
「マズハ断ッテ入レ」
 これがマウマウの言葉だ。
「アノ場所ハ聖地ダ」
「マウマウさん達にとってはですか」
「ソウダ」
 だから追い返していたとだ、マウマウは日本に話す。
「マウマウ達ガ招クノナライイ」
「今回の様に」
「ソウイウコトダ」
「こうした事情がありまして」
 それでだとだ、モンゴメリーは日本にあらためて話す。
「あの宙域のことは我々も知らないのです」
「そうですか」
「あの宙域から原住民達が出入りしてきてゲリラ戦を挑んでくるので何とかしたいと思っていました」
 エイリスがケニアを植民地にしていた頃のことだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧