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万華鏡

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第五十九話 ハロウィンの衣装その五

「そうなるわね」
「ああ、日本ならな」
「じゃあ雪女とか天狗も」
「そうだよ、そういうのだよ」
「それでヨーロッパはフランケンとかドラキュラとか?」
「そんなのだよ」
「けれどハロウィンはヨーロッパだから」
 そうしたヨーロッパの妖怪はだとだ、景子は考える顔のまま言っていく。
「重なるわよ」
「だよな、言われてみたら」
「それじゃあ何処にするの?」
「中国だとキョンシーか」
「他には?」
 景子は中国の妖怪でキョンシーの他に何があるのかをここで言った。
「有名なのある?」
「中国は歴史が古いし人口も多いから」
 里香が答える。
「妖怪とか幽霊の話も多いわよ。けれど幽霊は時代によって違うけれど人の服だから」
「じゃあキョンシーと大して変わらないわね」
「そうでしょ」
「ええ、確かにね」 
 景子も里香のその言葉に頷く。
「そうなるわ」
「そうなのね、やっぱり」
「この辺り日本の妖怪よ。それと中国の妖怪は動物系が多いから」
 山海経にもある、人の顔に虎の身体の妖怪やそうしたものが多い。
「コスプレには出来ないわよ」
「というか中国系の妖怪の服ってキョンシーとか武将ばかりだったわね」
 景子は演劇部等の衣装をここで思い出した。
「それじゃあ」
「ちょっと中国もね」
「ヨーロッパも重なるし」
「じゃあ日本か」
 美優は結論を出した。
「そうなるよな」
「アメリカだと魔女だけれど」
 ハロウィンを最も盛んにしている国はだとだ、里香はこの国のことも話に出した。
「それかカボチャだけれど」
「絶対に被るよな」
「ヨーロッパよりオーソドックスだからね」
「五人それぞれじゃないとな」
 個性を活かす為にだ、美優jはこう考えていて他のメンバーも同じだ。
 だからだ、ここはなのだ。
「五人全員が違う妖怪にならないとな」
「じゃあ日本でよね」
 里香は消去法から自分達の国を推挙した。
「それで日本の妖怪で」
「そうだよな、妖怪の種類を適当に紙に書いていってな」
「箱に入れてよね」
「くじ引きするか」
 こう言うのだった。
「そうしようか」
「そうね、それじゃあね」
 美優は最後は里香と話して決めた、そしてだった。
 他のメンバーにだ、あらためて尋ねた。
「日本でいいよな」
「うん、それでね」
「いいわ」
「私もそれでいいから」
「私もね」
 四人はそれぞれいいと答えた、これで決まった。
 後はくじ引きだった、しかしその時を何時にするかはだった。
「今は下校してるからな」
「出来ないわね」
「ちょっとね」
「明日するか、お昼休みにでもな」
 昼食の後でだというのだ。 
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