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転生者が赤龍帝!?

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旧校舎のディアボロス
  悪魔の集会

今、俺は授業をしっかり受けています。
昨日のことはみんなに話しておいた。
ヴァ-リも曹操もこの町の堕天使が潜伏していたことを知っていたらしく、いつかこうなるんじゃないかと予想はしていたらしい。
そういえば今日は使いを出すから部室に来てほしいって言われたな。

あのエロ三人組は昨日のことがなかったかのように過ごしていく。
例えば、いつも通り自分たちのお机に本やDVDを積み上げていく。
これは卑猥なものだ。ちなみに俺は見たことはない。
もちろん女子からは引かれている。
本当に機能自分たちが殺されたことを忘れているのかのように・・・。
覚えているか尋ねてみたいぐらいだ。



放課後

こんなに早く放課後になったら、いつ勉強しているか知りたいですね。
さておき、白音にはLT後俺たちのクラスに来るように言っておいたから合流している。
あとは使いという者を待つだけだ。

「やぁ、どうも。」

この学園一番のイケメンと呼ばれている、木場祐斗が現れた。
先日、接触しているのでわかる。こいつが使いの悪魔だ。

「兵藤君ついてくれるかい?」

やはりこいつか。

「いいぞ。ついて行こう。
アリサたちも連れて行くけどいいよな?」

木場は分かってくれたらしく了承してくれた。
その後、兵頭、松田と元浜も連れて行くことになった。
この三人は木場が嫌いなのか、言動に棘がある。

木場について行くと校舎の裏手に着いた。
ここは木々に囲まれていて、ここにも古い建物がある。これは旧校舎と呼ばれていて、今現在は使用されていないといわれている建物である。

「ここに部長がいるんだよ。」

部長?リアスのことか。
ここがグレモリー眷属の本拠地ということになる。

建物に入り、階段を二階に上がると『オカルト研究部』と書かれているプレートが戸にかけられていた。
悪魔がオカルト?悪魔の存在がオカルトだわ!
リアスも面白いことを考えるよな~。

現にほかの連中もクスクス笑っている。

「部長連れてきました。」

木場が外から確認をとると「ええ、入ってきてちょうだい。」という声が中から聞こえてきた。
中に案内され入ると、室内のあちこちに魔方陣に描かれている。
あとはソファーと机がいくつかある。
カーテンが閉められていて少し不気味だ。
奥の椅子にはリアスと朱乃と参加者が全員集まったようだ。

「これで全員そろったわね。
私たちオカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ。悪魔としてね。」

歓迎されても困るんですよねー。悪魔にはなりたくないし。
エロ三人組はよくわからないようだ。
昨日まで一般人だったやつが急に悪魔が目の前にいます、といわれても信じれないもんな。
俺たちはこの前会っていたから、とくには驚きはしなかった。



「粗茶をどうぞ。」

「ありがとう。これおいしいな。」

「ふふふ、ありがとうございます。」

なんか朱乃の顔が赤いな。風邪か?
そんなことを想っていると、リアスからソファーに座れと促されて腰を掛けることにした。
すると、リアスの口が開く。本題に入るようだ。

「単刀直入に言うわ、私たちは悪魔なの。」

本当に単刀直入だな。俺たちは知ってるからいいけど、兵頭たちに信じろって言っても無理だと思うんだがな。

「信じられないって顔ね。まあ、仕方ないわ。でも、あなたたちも昨夜、黒い翼の女がいたでしょう?
あれは堕天使。元々は神に仕えていた天使だったんだけれど、邪な感情を持っていたため、
地獄に堕ちてしまった存在。私達悪魔の敵でもあるわ」

エロ三人組はリアスの説明を聞いても尚、信じられない顔をしていた。

「私たち悪魔は堕天使と太古の昔から争っているわ。冥界―――人間界で言うところの『地獄』の
覇権を巡ってね。地獄は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの。悪魔は人間と契約して代価をもらい、力を蓄える。堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとする。
ここに神の命を受けて悪魔と堕天使を問答無用で倒しに来る天使も含めると三竦み。
それを大昔から繰り広げているのよ」

「いやいや、先輩。いくらなんでもそれはちょっと普通の男子高校生である俺たちには難易度の高い
お話ですよ。」

「―――天野夕麻、夕菜、夕香」

リアスの一言を聞いて、三人は目を見開いた。

「あの日、あなたたちは昨日デートをしていたわね?」

「・・・・・冗談なら、ここで終えてください。正直、その話はこういう雰囲気で話したくない」

殺されかけたもんな。元彼女に。御愁傷様だ。

「彼女は存在していたわ。確かにね。まぁ、念入りに自分で貴方の周囲にいた証拠を消したようだけれど」

とリアスは言い、朱乃が懐から三枚の写真を取り出した。

「この子よね?天野夕麻ちゃんって。そして夕菜、夕香、この子たちは、いえ、これは堕天使。」

唖然とする兵頭にリアスは話を続ける。

「この堕天使はとある目的があってあなたたちと接触した。そして、その目的を果たしたから、貴方の周囲から自分の記憶と記録を消させたの」

「目的?」

「そう、あなたたちを殺すため」

あまりにも驚きの言葉に目を見開いた三人。そして食って掛かった。

「な、何で俺たちががそんな!」

「そうですよ。何で俺たちが狙われたんですか?」

「意味が分かりません!」

「落ち着いてちょうだい。仕方なかった・・・・・いいえ、運がなかったのでしょうね。殺されない所持者もいる訳だし・・・・・」

運がいい悪いって問題じゃないだろうな。本人たちは。

「運がなかったって!」

不意に兵頭が疑問を浮かべたようだ。その疑問をリアスが解く。

「あの日、あなたたちは彼女とデートして、最後にあの公園で光の槍で殺されたのよ」

「でも、俺たち生きているッスよ!だいたい、何で俺が狙われるんだよ!」

「そうですよ。何で俺たちが。」

「殺されないといけないんだよ!!」

上から順に兵頭、元浜、松田と続く。

「彼女があなたたちに近づいた理由は物騒なモノが付いているかいないか調査する為だったの。きっと反応が曖昧だったんでしょうね。だから時間をかけてゆっくりと調べた。そして、確定した。あなたが神器セイクリッド・ギアを身に宿す存在だと―――」

神器セイクリッド・ギア―――。俺たちも持っている物・・・・・。

「神器セイクリッド・ギアとは、特定の人間のみに宿る、規格外の力。
例えば、歴史上に残る人物の多くがその神器セイクリッド・ギア所有者だと言われているんだ。
神器セイクリッド・ギアの力で歴史に名を残した。」

「現在でも身体に神器セイクリッド・ギアを宿す人々はいますのよ。世界的活躍する方々がいらっしゃるでしょう?あの方々の多くも身体に神器セイクリッド・ギアを有しているのです。」

「大半は人間社会規模でしか機能しないものばかり。ところが、中には私たち悪魔や堕天使の存在を脅かすほどの力を持った神器セイクリッド・ギアがあるの。三人とも手を翳してちょうだい」

木場に続き朱乃、リアスの順で神器セイクリッド・ギアの事を説明すると三人とも言われた通りに手を上に翳した。

「龍司、康太、欠流、三人とも自分が一番強いものを心の中で思い浮かべてちょうだい。」

「俺はドラグ・ソボールの空孫悟かな?」

といい兵頭からやりはじめた。

「ゆっくりと腕を下げて、その場で立ち上がって」

リアスの指示に従って動く。
さて、神器セイクリッド・ギアはドライグが言ってた通りの神器かな?

「そして、その人物の一番強く見える姿を真似るの。強くよ?軽くじゃダメ。ほら、早くなさい。」

うわー、なにあれ、一人で変なポーズして恥ずかしいだろうな。ははは!
あとの二人も何かしらやるんだろ?面白いな。

「ドラゴン波!」

開いた両手を上下に合わせて前へ突き出す格好のまま、声を張り上げる兵頭。
本当にやりやがった。
この年であのポーズは恥ずかしいだろうな。

「さあ、目を開けて。この魔力漂う空間でなら、神器セイクリッド・ギアもこれで容易に発現するはず。」

リアスがそう言うと兵頭は目を開けたその瞬間、左腕が光り出した。光は次第に形を成していき、左腕を覆っていく。俺が初めて神器を発動させた時と似ている。そして、光が止んだ時兵頭の左腕に金色の籠手が装着されていた。色が違うだけで俺の神器—―——赤龍帝の籠手に似ている。
あれが雷光龍の籠手。ライトニングホーリードラゴンが封印されている神器。

「だからあなたたちはそれが危険視され、堕天使に狙われたの。」

でも危険と判断して殺すとは、あの堕天使は許せないな。
そして残り二人も神器を発動させることに成功した。
他人の神器を発動させるところは面白いということが分かった。

「次はあなたたちの神器についても教えてちょうだい。」

うーん。今、ここでネタバレしてもつまらないからな。

「俺たちは神器を持っているかどうかは教えれない。
いずれわかるときがある。楽しみにしときな。」

「わかったわ。その代りに必ず教えてちょうだい。」

「了解。」

「イッセー、あなたは私の眷属悪魔にならないかしら?」

次は眷属にお誘いか。

「悪魔にはならねぇーよ。
俺たちは人間として、どこまで挑戦できるかを目標としているから悪魔にはなることはできない。
ちなみに魔王が女王の『変異の駒』を使っても俺を悪魔に転生させることは無理だ。
協力ぐらいならしてやるよ。」

ここまで言えば誘わないだろう。

「わかったわ。ありがとう。ほかになってくれる人はいないかしら?」

「リアス、誰もなりたいなんていうやつは「私、、悪魔になります。」・・・・っ!?」

「白音なぜ悪魔になりたいんだ?」

「私はもっと強くなって、足手まといになりたくないから・・・。」

そんなことを思っていたのか・・・。

「白音本気なのかにゃ?」

「はい。お姉さま、自分勝手で悪いのですが、自分で決めたことなのでお願いします。」

「わかったにゃ。」

黒歌は悲しそうな表情をしているが、許可したようだ。
黒歌はリアスの方を向き・・・

「リアス・グレモリー、きちんと白音を守るのよ!!」

「わかってるわ。」

そういうとリアスは紅の駒を白音の胸にかざして・・・
まばゆい紅の光が部室覆い—―——白音の背中から悪魔の翼が生えていた。
こうして白音は悪魔になった。
そして俺たちはこの日は帰宅した。

















 
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