あたたかいもの
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雪解けの唄。
雪は解け 水の音を奏でる
太陽の光を反射しながら
窓を開けなければ 気付けなかった音
外に出て 空気を肌に感じて知った事
それはまるで 水の唄
雪解け水が 太陽の光で解かされた雪が
まるで歌っているかのよう
ああ きっと
触れればとても冷たいのだろう
それはこの掌から 零れて落ちていくのだろう
手のひらにしばらくの間 痛みを残して
やがてそれは消え 手のひらには暖かさが戻る
それでもそれは 消えることはない
水となって流れてゆくから
そしてどこまでも 大地へと広がっていく
私はこうして 大地の歌に耳を澄ませる
春に想いを馳せながら
後書き
命は巡る
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