とある委員会の委員長 番外編~STB編~
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神々の古代兵器
第四話
「あ~あ、折角の申し出なんですから、お願いすればいいじゃないですか。」
僕としては第四真祖に手伝ってもらうぶんにはべつにいいと思う。
何がいいのかは別としてだけどね。
多分標的は第四真祖に向くのではないですかね?
そうなるとな~。
「安心しろ。私は二人とも連れていくなど言っていないだろう。孤独な死神。お前はここに残れ。そして暁を見張っておけ。」
「えぇ~。めんどくさいです。」
「そうか。なら魔力放出の件で取り調べを行うがいいか?」
「第四真祖。暁古城の監視につきます。」
やっぱりしず姉でもめんどうごとはイヤなんだね。
それなら僕が頑張ってしず姉の負担を減らさないと。
そのためにも黒死皇派を全員捕まえないと。
僕の経験上だと一番大きな仕事になるのではないかな?
まぁ、失敗なんてしないけどね。
「しず姉。安心してよ。すぐに帰ってくるから。」
「歩。違うんだよ。これは私がやらなければいけないことなんだよ。」
しず姉がやらなければならないこと?
それって一体なんなの?
「私はね、あいつらを殺せなかったんだ。」
「えっ?」
しかし空隙の魔女はなにか知っているみたい。
「孤独な「そろそろ私の名前で呼んでくれないかしら?」・・・木原雫。あれはお前のせいではなかっただろう?」
「いいえ。あれはすべて私の責任です。」
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半年前
戦王領域内
「はぁ~。なんか呼ばれてみたらどういうことなのかな?」
私の周りには多くの獣人たちが集まっていた。
それも軍人っぽい人たちが。
彼らは多分、今回の標的である黒死皇派の残党たち。
なんかつまらない任務の気がして大変ですよ。
しかも、なんでわざわざ日本から戦王領域まで来ないといけないのですかね?
めんどくさいことです。
「嬢ちゃん。悪いことは言わねぇ。とっとと帰んな!」
はぁ~。
あまいね。
これでもテロリストのなの?
まったくそうとは思えないけどね。
「ねぇ、あなたたちはこんな博物館を狙って何が目的なの?お金?」
「そりゃ~。あれだ。俺たちの存在を世界中に広めることだ。」
はぁ~。
馬鹿らしい。
世界中に広める?
無理に決まっているじゃん!
だってさ、学園都市に届くことはあり得ないんだから。
やっぱり考え方があまい。
世界中に広めたいのなら魔術的なものを展示してある博物館よりも、科学関係の建物を狙うのが一番いいと思うけど。
「存在を知らせるなんて生温いよ。やるなら同じ感情を抱いている仲間を集めるのに使うとか他にも応用すればいいのに。」
「ほう。お前は私たちのことを考えてくれるのか。」
そう言うわけでもないのだけどね。
でもまぁ、これぐらいなら別にいいよね。
「そろそろ時間のようだ。感謝をするぞ。」
「えっ。あのですね、行かせませんよ!」
「そうか。残念だ。それでは最後に名前を聞かせてくれないか?」
「シズク・キハラ。」
「そうか。それではシズク。少し寝てて貰おう。」
そう。
私はこのあと凄い衝撃をくらった。
この痛みの原因は、多分だけども話していた獣人に膝蹴りをくらったからだとおもう。
多分と言うのは、私の記憶が曖昧で覚えていないからである。
しかし、気がついた私は博物館から結構離れたところで気を戻した。
もしかしたら、あの獣人が私を運んでくれたのかも知れない。
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「それならなおさら僕がやらないと駄目だよ。」
「歩。私にもね、やらなければならないときはある。それがいまだって私は思うの。」
これは私の撒いた種。
私がやらなければならない。
たとえどんなことになろうとも。
「孤独な死神。お前は来ない方がいい。絶対にだ!」
孤独な死神。みんなからの呼び名はソリデッド。
私が知らないうちに勝手に呼ばれていたけど、興味がなかったから無視をしていたんだよね~。
「ソリデット?はじめて聞いたよ。」
歩は知らなかったんだ。
まぁ、孤独な死神なんて呼ばれているのは私だけだしね。
「分かりましたよ。私はおとなしく第四真祖、焔光の夜伯の監視をしていますよ~だ!」
「わかればいい。あと、暁!お前にできることはない。だから関わるなよ。」
「空隙の魔女。安心してください。一度やると決めれば、任務は何があっても遂行して見せますから。」
私の立場的にはこれを言うのが最善の手だと思われた。
でも実際はわからない。
私がもし、普通の学生だったのならこんな体験もしていなかっただろうし、こんな危機的状況に陥ることもなかった。
でも、私は今はこの仕事に責任を持たないといけない。
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「う~ん。」
どっかで見たことがあるんだよな~。
どこで見たんだっけ?
というか結構私の任務の邪魔をしていた人に似ているような?
気のせいかな!
というか、そういうことにしておきましょう。
もし私の商売敵だったときは本当にめんどくさそうだから。
でも気になるんだよな~。
どうしよう。
考えても仕方がないかな。
それよりも私は空隙の魔女から与えられた任務を進めないと。
それで暁古城はどこにいるの?
私は苦手分野でもある捜索に終われるはめになっていた。
「懐かしい人にあったな。」
げっ。
矢瀬先輩ですか。
「お久し振りです。学園都市に忍び込んできた時以来ですね。」
まったく迷惑だよね~。
技術を盗みに来たんだもん。
考えられないよ。
「ああ。それにしても、今回はお前さんが来るとはな。」
「来たくて来たわけではありませんよ。」
そう。
来たくて来た訳じゃない。
ここに来たのは統括理事長の依頼のせい。
「今回も黒死皇派関係か?」
「あっ、・・・・・はい。」
嘘はよくないだろうけど、一度くらいはいいよね。
「それよりも矢瀬先輩。もうすぐ授業が始まりますよ。」
腕時計を見せながら矢瀬先輩に忠告した。
遅れたら洒落にならないから。
「おっと~。そんじゃ~、失礼するぜ。精々ガンバんな。」
急いで戻っていくけれど大丈夫かな?
まぁ、あの人なら間に合うでしょ。
何て言ったって、私から逃げ切ったことがあるのですから。
私も授業中は手を出せないし、仕方がないから屋上で一休みでもしていようかな。
たまには休憩も必要だしね。
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「今日も天気がいいね!」
私は屋上にある一番高いところ。
つまり階段の真上で空を見ながら仰向けになっています。
どうせ授業が終わればチャイムも鳴るだろうし、それで起きればいいよね。
私はお昼寝をする気ままんである。
そう言えば、第四真祖、暁古城は真面目に授業を受けているのかな?
そこのあたりが微妙なんだよね。
「まぁ、少し休もう。おやすみなさい。」
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~お昼寝中~
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ドォーン。
えっ?
なに?
いきなりの大きなおとに私は目が覚めました。
なんかとても嫌な起こされかたなんですけど。
それで、誰がこの魔力の根源なの?
まぁ、私はわかっているのだけどね。
「あらら、暁古城。まさかこんなところで力を解放するなんてね♪」
まったく世話が焼けるよ。
そうなるとここで一番効率のいい方法は能力かな。
「能力No.1。空気銃。」
私は確信している。
これを使えば気絶ぐらいしていると。
そして私の空気でできた弾丸は必ず目標にあたる。
目の前に風があらぶっていても。
「クハッ・・・。」
でもご安心を。
傷を与えるつもりではないので弱めです。
私は暁古城の側に駆け寄ると、
「能力No.7絶対治癒。」
不本意だけど、私の使命だから仕方がないかな。
それに暁古城が怪我をすると、獅子王機関の剣巫が五月蝿そうだしね。
でも私が第四真祖を助けるのはこれを最後にしようと思っているんだよね。
何故かって。
決まっているじゃん。
元々、私は第四真祖、焔光の夜伯を観察するためにいる。
それ以外の目的はない。
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