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ヘタリア大帝国

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TURN136 帰還その六

「ではな」
「はい、それではですね」
「今から」
「ああ、行こうか」
 こう話してそしてだった。
 一行はそのブラックホールに向かった、忽ちのうちに各艦に凄まじい衝撃が走る。しかし破壊される程ではなかった。
 それで今は引き込まれるに任せることにした、東郷は大和の艦橋においていつもと変わらない余裕さえ見られる落ち着いた態度で話した。
「各員衝撃に注意しながらだ」
「うむ、今は流れに任せるか」
「どちらにしても大怪獣があそこまでいる世界にはいられない」
 あまりにも危険だからだ、艦橋の中に仁王立ちする山下に応える。
「やはり元の世界でないとな」
「うむ、それはな」
 こう話してそうしてだった。
 彼等は今は衝撃に備えていた、そして。
 一行はある場所ンい出た、その場所はというと。
「ここは」
「チェリノブですね」
 東郷に秋山が答える。
「あの星域です」
「そうだな、じゃあチェリノブのホワイトホールから出たか」
「その様です」
「何はともあれ助かりました」
 日本はモニターから東郷達に話す。
「戻って来られました」
「何よりです」
 山下は日本には祖国ということで敬語で応えた。
「祖国殿もご無事で」
「皆さんも。そして」
「クイーン=エリザベス、エイリス帝国からの反応はあります」
 秋山はモニターに映る二隻を確認してから東郷に答えた。
「セーラ女王もご無事ですね」
「はい、ご安心下さい」
「こっちもな」
 そのセーラとイギリスもモニターに出て来て答えてきた。
「クルーも全員です」
「五体満足だぜ」
「何よりだ、ではパリまで戻るか」
 東郷はこう話してパリまで戻ろうと促した、だが。
 その彼等の前にだ、枢軸軍の主力がいた。
 エルミーは大和達の艦影を確認しそのうえで柴神に述べた。
「柴神様のお言葉の通りですね」
「うむ、だが」
「だがとは?」
「気になることがある」
 柴神は東郷達の戦艦を観ながら深刻な顔で話す。
「彼等は観たのだろうか」
「観たとは」
「とりあえず戻って来て何よりだ」 
 柴神もこのことは喜んでいた、だがだった。
 彼だけは何かを心配していた、その彼等に東郷が言って来た。
「俺達は無事だ、そしてセーラ女王とイギリスさんだが」
「敵ではありませんな」
「ああ、安心してくれ」
 そうだとだ、東郷がモンゴメリーに答えた。
「一時休戦している」
「捕虜でもないからな」
 イギリスもこのことを言って来た。
「だからあくまで一時休戦でロンドンまで戻らせてもらうからな」
「わかりました、それでは」
「ちょっと合流するか、色々と話したいことがあるからな」
 イギリスはモニター越しに話すよりはと話してだ、そしてだった。
 セーラ達も一時休戦ということもあり枢軸軍の中に入った、そのうえであらためて詳しいことを話していくのだった。
 別世界の話を聞いてだ、まず言ったのは帝だった。
「富嶽が何匹もですか」
「はい、いました」
 日本が大怪獣達のことを話していた、帝はその中でも富嶽の話を聞いて驚いていたのだ。日本はその帝と他の面々にも話していく。 
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