ドラゴンボール ベジータの兄として転生しました。
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転生:サイヤ人の王子
地球到着
前書き
プロローグは全体的に早足です。
―――やっと地球に到着した。
途中、まさかのメタモル星に不時着するというアクシデントがあったせいで、到着が四ヶ月くらい遅れてしまった。けどフュージョンの極意について教われたからまあいいか。
見たところ街のド真ん中に着陸したようではないらしい。どこかの山中のようだ。
とりあえずポッドから降りよう…
はあ…やっぱり外の空気はいい。さて、まずはカリン塔へ行って…
あれ…おかしいな…何であんなところにドラゴンボールがあるんだ…?
近くに行って確かめてみる…うん、まごうことなき一星球だ。
まあここで手に入ったのも何かの縁だろう。ひとまずはポッドの中に入れておく事にしよう。
さて、気を取り直してカリン塔へ行こう。仙豆を確保しておきたい。
―――カリン塔
…原作を見てる時から思ってたんだが、よく折れないよな、これ。
じゃ、早速登りますか。
――――2時間40分後
や…やっと頂上だ…最近運動不足(ずっとポッド)だったから、結構疲れた…
「ほぅ…お主、ただ者ではないのう…何者じゃ?」
カリン様が尋ねてきた。
「何と言えばいいか…簡単に言えば宇宙人です。」
それから俺は地球に来たいきさつをカリン様に説明した。無論、一部脚色が入っている。
「ふむ…故郷の星を救うために地球のドラゴンボールを探しに来たが、道中で故郷の星が滅んでしまった。だから地球に移住しようとして、一番大きな気の持ち主を地球の主だと思い、許可をもらいに来た…という訳じゃな?」
「はい。要約するとそうなりますね。」
「ふむ…嘘はついておらんようじゃな。」
その時、かなり大きなお腹の鳴る音が辺りに鳴り響いた。
誰だよ…って俺か。そういや、地球に来てから何も食べていない…。
「…お主、これを食べてみい。」
カリン様が小さな豆を差し出した。仙豆だ。
「はい。ではいただきます。……!! 」
これはすごい。知っていたとはいえ、一瞬で満腹になった。一般的な地球人換算で約15人分くらいたべないと満腹にならないというのに。
「…これはすごいものですね…!」
「ほほ…そうじゃろう。」
その後、結構な量の仙豆をお裾分けしてもらった。それでも壺の中にはまだ沢山残っている。
「…で、お主の感じた気は、ここのはるか上にある神殿にいらっしゃる神様のものじゃろう。そこへ行くにはあるものが必要なのじゃが…」
「あ、大丈夫です。飛べますから。」
「それだけじゃ無理じゃろう。如意棒というものが必要での。」
「あ…そうですか。ならちょっと取ってきます。」
といっても、あれは悟空が持ってたんだっけ。仕方ない。神様との接触はまた今度にしよう。
そののち、俺はブリーフ博士と接触した。原作のベジータと同じく人工重力発生室を手に入れるためだ。
こちらが対価としてサイヤ人の宇宙船と戦闘ジャケットを提供すると、博士は快く応じてくれた。おまけに重力室をホイポイカプセル化してくれた。
重力室が完成するまで完成するまで街をうろついていると(服は戦闘ジャケット。重力室が完成するまでは手元にある。一応見た目は5歳児なので子供がコスプレしてるとしか思われないだろう)、自分に勝てたら20万ゼニーやる、という武道家らしき男がいた。何人もの人が挑んで負けていったあたり、強い部類なのだろう。
だが所詮サイヤ人の敵ではなかったのでさくっと倒して20万ゼニーを貰ってきた。しばらくの生活費にはなるだろう。
後書き
次回から無印編です。
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