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勇者は村人になりたい。

作者:勇者A
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こんにちは大悪魔です

ここはゾースティア王国外
そこで多くの勇者たちが命を落としていく・・・


ゾースティア王国では勇者は人気のある職業だ。
王国外と呼ばれる名前のとおりゾースティア王国の外には沢山の
モンスターが生息しており、奴らを倒せば敵の強さ、数、大きさから
一般王国民の月収を遥かに凌ぐほどの報酬が国から与えられる。
それ故勇者という職業は勇者自身は勿論その家族も
勇者の家族だと自慢できたり、城下街で優遇されたりもする。

そんないいことづくしの勇者だが敵と戦えば当然死者は出る。
王国外付近に現れる雑魚モンスターをプチプチ潰すだけでも
十分な報酬は入るのだが金欲しさにスレド砂漠、クシャイン湿地などに
大型モンスターやレアモンスターを求め遠出をする勇者も現れる。
しかし必ずしも倒せるわけではないしかも強敵ばかりで毎年500人は死人が出る。

そしてここは平原。そこで3人のパーティと思われる少年少女と
ふくよかなおっさんがいた。
草原は基本的に雑魚モンスターが多いから初心者ハンター向けの狩場として
多くの勇者たちが現れる。

「なんだテメェら?この程度の力で俺に勝負を挑んでくるってのか?」

笑いながら剣士と見える14歳ほどの勇者はモンスターを背後から斬りつけた

「いやいや、キミ雑魚モンスターに不意打ち食らわせてるだけだし」

剣士に馬鹿にした態度で突っ込むのは、女勇者と思われる魔法使い歳は剣士と
同じく14歳前後と見えるが剣士よりも大人びて見える。

勇者といえば剣で戦うイメージがあるが魔法使いも勇者と言える。

「おいおいお前らお喋りもいいけどよ、油断してっと足元すくわれっぞ」

大きなメイスを使ってモンスターを殴りつけながらおっさんは言った

「大丈夫だっておっさん、雑魚モンスターに殴られたってすぐ回復するから!」

剣士はまた背後から斬りつけながら言った

「はぁ・・・また不意打ち。今日からキミは不意打ち剣士って名前にするわ」

魔法で3体ほどを一掃しながら魔法使いの少女は言った。

「う、うっせぇ!」

「仲良さそうでなによりだ」

ガハハと笑いながらおっさんは言い、続けて

「確かにここには一、二発で倒せる雑魚しか現れないしな」

東の世界を統一する悪魔界四天王の一人実質No3に君臨する大悪魔
     『ディオヘルオス』が現れた

「「「えっ」」」

三人と近くにいた勇者どもが凍りついた。 
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