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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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十一章
  作戦×降下作戦による潜入再び

「これを見ろ。真上から見た観音寺城だ。そしてこれが攻略方法で、俺達がどこに侵入という侵入経路だ」

「す、凄い!正確に記されている。真上ってどこからなのですか?一真様」

「それについては秘密。言っても分からんと思うし。で、久遠。攻め手はどうするんだ?」

「それに記された通りなら南だ。鉄砲隊を前列に押し出し、火力によって相手の反撃に圧力を掛けて攻める」

「鉄砲が豊富な織田ならではの攻め方ですね。敵の火力を上回る火力をあてて、反撃を封じ込めて、一気に城門に迫る。観音寺城相手には最適の方法でしょう」

「ふむ。それが最善か。ならば言わせてもらおう、鉄砲隊を前にするのは結構だが、爆風で吹っ飛ばされないようにしないといけない。城門爆破後に残った敵兵を撃ち、乗り込む。で、あの城門については俺達に任していいか?爆破後に強者共が出てくると思う。それをやるのは三河武士にお願いしても構わんか?」

「城門爆破ですか?信じられませんが、今はその言葉信じましょう。では強者共は我ら松平衆が」

「んー!腕が鳴るです!」

「私達が先陣ですか。・・・・久しぶりに楽しめそうね」

「はいです!綾那、一杯殺っちゃうです!」

という事で、ある程度は決まった。まずは、城門をぶっ壊した後に籠城しているであろう兵士を松平衆で皆殺し。あとは俺達が六角氏のところに向かって闇討ちをすると思う。

「という事で、久遠。皆に下知を頼む」

「・・・・(コクッ)これより公方に楯突く三好、松永党に呼応する逆賊、六角を攻める!疾く、観音寺を落とし、上洛を完遂させるのだ!共々存分に手柄を立てぃ!松平殿!」

「はっ!」

「黒鮫隊による城門爆破の後に、東海に響きし松平衆の実力を我に見せぃ!」

「仰せのままに!」

「明智十兵衛!」

「はっ」

「松平衆の寄せを援護せぃ!」

「御意」

「木下、蜂須賀の二人は竹中の指示に従い、我の手足になれ!」

「「はいっ!」」

「本陣は森衆を先手として我が指揮する。共々よ、柴田、佐々、前田が衆が参着する前に、見事、城を落としてみせようではないか!これより観音寺攻めを開始する!」

久遠の号令一下、全ての部隊が一斉に動き出した。トレミーに指示を出してから、観音寺城にある城門の内俺らの目の前のを破壊せよと。GNミサイルにてターゲットを敵城門。撃て!と言ったら、どこから飛んできたのか分からないが、ミサイルが飛んできてから城門爆破。確認させたら城門破壊完了との事で松平衆が動いた。

「す、凄い。本当に城門爆破した。これには一真様の隊の者達に感謝します。三河の強者共よ!その実力を天下にとくと知らしめよ!」

「行くですーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

綾那の言葉に雄叫びで応えて、松平衆が一塊になって城門が破壊された所に向かう。観音寺城の反撃もあったけど、兵が当たろうが突撃していく様を見て、戦闘狂の集まりかと思ってしまう程度だ。味方が倒れても、その屍を乗り越えて松平衆は進む。被害あまり無さそうだ。城門を破壊したお蔭か観音寺城側の士気は落ちている。

「さすが東海一の三河衆、と言った所だが城門を木端微塵に破壊する兵器は、まだ見た事なかったな」

「強い強いとは言われてるけど、ここまでとはね。あれは俺達の隠し兵器さ。誘導に従って自ら目標を攻撃するモノと言った所か」

と感心したり、俺達の隠し兵器の事を解説してると、エーリカの凜とした声が聞こえる。

「鉄砲隊は左右に分かれ、櫓門の上方に火力を集中させなさい。相手に鉄砲を撃つ暇を与えてはいけません」

「応!」

決して大きな声ではないけど、よく澄んだエーリカの声に、兵士達は威勢良く応える。

「確か明智衆って急揃えじゃなかったか?よくもあれだけ纏められているな」

「明智庄の若者らが、名を慕って集まったのだ。皆エーリカに心服していてな、結束力は家中でも一、二を誇るようになった。金柑は将才もあり、良い武士だな」

「良い武士というより、エーリカらしいと言う感じだ」

真面目で、優しくて思い遣りもある。だから人が慕い、ついてくる。鉄砲も上手いし剣技もな。政治にも向いてるし、弁舌のレベルも高いし調略も得意そうだ。更には美人で、スタイルもよく性格もいいのと、可愛い。完璧超人だな。俺は戦闘面ではスペシャリストで指示も出すが政治面や弁舌などは、俺より劉零の方が得意だ。それに他にも俺には得意なのはあるが不得意もある。それを部下が補う。

「本陣も動くぞ!三佐、勝蔵、疾く駆けぃ!」

「おうよーっ!」

「やっと出番が来たぜ!」

「おらぁ!森一家、気合入れていくぞー!」

森一家も行ってしまったけど、本陣である久遠も行った。一瞬ちらりと見たが、俺は親指立てた。そしたら安心したのかすぐに前を向いて行った。

「とりあえず、黒鮫隊の出番はもうないかもな。森一家が行ったんだし」

「はいそうですね。あとは一真様の潜入ですね。何とかなりますか?」

「何とかするのが俺達の仕事だ。さてと今回は一真隊の裏方は俺と小波と鞠でやる。小波いる?」

「お側に」

「呼んだのは他でもない。これから俺と小波と鞠で潜入を開始する。小波にも意見を聞かせてほしい。本来ならあの城門から何とかするのが、松平衆の力を見せて欲しかったけど、俺達の兵器によって城門破壊完了。よって、味方をより早く本丸に行かせるのが俺達の仕事だ。今は池田丸にいる兵でも殺ってるのではないかとね」

「池田丸、平井丸を抜いて本丸に迫る。正攻法ですが、城門を破壊された事により兵の士気が落ちているのは確かです」

「現在、城内を守る兵の数は、決して多くはないという事ですね。ですが、先程の衝撃で士気は相当落ちてるかと」

「調略によって寝返ったりしてる奴らはかなり多い。六角内部は相当ぐらついているな」

「御意。特に城の東方を受け持つ将は、内応を約束している将ですから、東方は無視していいでしょう」

「となると、基本は西の曲輪をどうにかするかだな」

「主功が攻め立てている今、本丸に近しいとはいえ、比較的潜入しやすくなっているでしょう」

「まあ、そうなんだけどね。西の平井丸に潜入しても意味は無い」

「意味がない・・・・のですか?」

「池田丸を主功組が落とすというのが本当の作戦だけど、城門破壊した今、邪魔なのは池田丸と平井丸と本丸にある城門。それに平井丸に潜入して工作しても本丸で時間が掛かる。という事で、俺達は本丸に潜入して六角の頸を落とす。それか本丸に工作しておけば平井丸にいる兵は本丸に何かあったと思い士気と集中力が途切れる。あとは主功組がやってくれるだろう。どっちがいい?本丸に行き六角氏の頸を落として兵を意気消沈させるか、それか本丸に工作をしてそのまま主功組に本丸に行ってもらうか」

「なるほど。理に適っておりますね。・・・・慧眼、恐れ入りました」

「あと小波。その喋り方と言うか固い口調は無しにしないか?その方が有り難い」

「口調、ですか?しかし一真様と自分では身分の差が・・・・」

「また身分か。・・・・まあしょうがない。この時代の規定だと思えばいいか。今のは忘れてくれ」

「はっ!」

「じゃあ話の続き。詩乃に聞くが、六角氏の頸を取る選択か、本丸に工作をしてそのまま主功組に任せるとしたらどっちがいい?」

「そうですね。潜入しての頸を取るまでは普通は難しいですね。ですが、この前の稲葉山城の時に頸を取ったと聞きます。強者の兵士は主功組に任せて、一真様は六角氏の頸を取りに行けばよろしいと私は思います。しかし六角氏がいる本丸にはどうやって行くのです?」

「また頸ね。それでもいいけど、行く方法だけど空から飛び降りる。この前やった降下作戦だ」

「空からですか?どうやって。あと連れて行く人数はどうしますか?」

「俺、小波、鞠。あと黒鮫隊の者で6名だな」

「ろ、六人で潜入ですか?それはさすがに少なすぎるのでは?」

「いえ、それは大丈夫ですよ小波さん。稲葉山城の本丸に潜入時、たったの5人で潜入したと聞きますから。黒鮫隊の鉄砲を甘く見ない方がよろしいかと」

「はぁ・・・・」

呆れているので、とりあえず俺達の銃の事はあとで見せるとして。トレミーにいる黒鮫隊の内、今回は女性隊員での潜入をする。なので、パラシュートを用意と二人タンデムジャンプをするので、それの準備。俺のも用意せよと通信機で指示を飛ばした。頸を取った後、手榴弾を投げて主功組に攻撃している兵を爆死させる予定。 
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