魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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ストライカーズ編!
仕事しろ
前書き
いぃぃぃやったぁぁぁああぁぁぁ!
終わった!ついに終わった!やったね!超嬉しい!
え、何が終わったって?
・・・いろいろね、終わったんですよ。
テストも終わったけど、点数も終わった。
期末の点数低すぎ笑えない。
勉強したはずの五教科よりほぼ全くしていない四教科のが点数高いってどういうことだってばよ。
まだ音楽と国語は帰ってきてないけど。
あ、どうでもいいですね。
それではっ
AMFが展開されるよりもだいぶ前。
私こと浅賀美愛は会館の外の警備をしていた。
「ねぇねぇ、俺って実は本部に勤めてるんだ」
のだが、何故かナンパされてるなう。
仕事しろよ、マジで。
「現在勤務中なので、お引き取りください。ついでにその命も引き取られちゃってください」
私は適当に流して別の場所の警備をする。
が、追いかけられて何回も同じことを繰り返す。
管理局、いくら人手不足だからって、内定あげる人は選ぼうよ・・・。
「本気でウザいんでその醜い顔を地面に擦らせながら絶命しろ・・・っと、つい本音が」
「・・・のアマ、俺が下手に出てるからって調子のってっと痛い目みん・・・っぎゃあぁぁぁぁ!?」
染めているのか、少し濁った色の金髪の男が急にもとから醜くかった顔をさらに醜く歪める。
流石に驚いた私は、すぐに周りを確認する。
と、その男の後ろにフェイトやアリシアのように綺麗な金髪とオレンジ色の瞳をし、首に黒いチョーカーをつけた男性がいた。
いや、もう一人。
黄色っぽい茶色の髪とマリンブルーの瞳。黒いカチューシャをつけた女性もいた。
「いい年したオジサンが綺麗な女性をナンパとか・・・年齢と見た目を考えた方がいいですよ?やっちゃえ」
「了解。___」
女性の言葉に返事をした男性は首元をいじりながらナンパ男の耳元で何かを囁く。
するとその男はどこかへと逃げ出してしまった。
「え、あ、ありがとうございました」
私は戸惑いながらも二人にお礼を言う。
「いえ、どうってことないから気にしないでください」
「モテる女性は辛いですね、美愛さん。・・・あ、友人が早く戻ってこいと煩いので失礼しますね。それではまた」
二人はそう言って会館から離れていった。
・・・あれ、そういえばさっきあの人、美愛さんって言った?
名乗ってなかったと思うんだけど・・・。
ま、いっか。
「美愛ー、ヴィータがサボってんじゃねーぞって怒ってたぞー」
「サボってないよ!」
しかも今頃きやがって!遅い!遅すぎる!
薄鈍バカ慎吾!
「今理不尽な暴言を吐かれた予感」
「気のせい。きっと変な電波でも受信したんだよ」
最近、慎吾がちょっとだけ感が鋭くなってきた気がする。
そして警備終了時間が迫ったときのことだった。
あたりに魔力反応が多発した。
「っ!慎吾、合流するよ!」
「おう!」
私たちは少し離れたところにいたヴィータたちと合流をしに行く。
そこでは既にバリアジャケットを装備しているフォワードの姿。
リインの言葉を聞くと、内部に麻痺性のガスが広がっているらしいので、防御データを送ってもらう。
「あの、あたしたちが中に入ります!」
スバルがレイジングハートを持ちながら言う。
「なのはさんたちに、デバイスを届けてあげないと!」
それを聞いて私とヴィータは預かっていたデバイスをスバルに託す。
デバイスを渡されたスバルたちフォワードは中へ向かって走っていった。
「ヒカリ、セットアップ!」
<久しぶりの出番だねっ!>
「クリミナル、セット!」
<了解です、マスター>
フォワードたちの背中を見てから私たちはそれぞれセットアップする。
ロングアーチが確認した魔力反応は二箇所。
どちらも離れた場所にあり、片方をヴィータとリイン。もう片方を私と慎吾が向かうことになった。
「まったく、たまには平和に終わるっていうのもいいと思うんだけどな」
私がつぶやくと、たまたま聞いていた慎吾がそうだな、と相槌をうった。
ほんと、なんでミッドは危険が多いのやら。
「・・・いた!前方二百メートル先。慎吾!」
空を飛びながらサーチをしていると、ロングアーチが見つけた反応を私も見つける。
それを知った慎吾はクリミナルを構える。
「こちら管理局、あなたの飛行許可と個人識別表が確認できません。直ちに停止してください。それ以上進めば・・・」
「海の底まで落とします☆」
<氷華、発射!>
慎吾の注意の最中、一切止まる気配のなかった反応に向かって威嚇用のあまり威力のない攻撃を放つ。
しかし、相手はそれを破壊して進む。
やがて見えてきたその姿は二人。
どちらも真っ黒いフードを着ていた。
「あ、この声って美愛さんだね」
黒いフードの片方が言った。
その声には聞き覚えがあった。
少し前に聞いたばかりの女性の声。
「美愛、知り合いなのか?」
横に立つ慎吾が聞く。
「知り合いっていうか、少し前にナンパから助けてくれた人なんだけど・・・」
「アキラ、そろそろ大丈夫かな?」
女性はもうひとり・・・アキラと呼ばれた人に話しかける。
「まあ、今回はトーヤくんやドクターに何も言われてないし、いいんじゃないかな」
そういった声は、またもやナンパから助けてくれた男性の声だった。
そして二人はフードを脱ぐ。
「まずはボク。Bad prohibition children のメンバーが一人、紗月秋良」
「同じくBad prohibition children のメンバー、春香・ヴァレスティア。よろしくね、浅賀美愛さんに内山慎吾さん」
名前を聞いて、はっきりとした。
春香・ヴァレスティア。
彼女は間違いなく、九年前に連れ去られた少女。
確信はないが、秋良は九年前にあったフードの一人。
そして二人がいうドクターとは、主犯であるジェイル・スカリエッティ。
ついに来たんだ。
あの日にスカリエッティが言った、再び出会う日が。
カオリさんに託された、あの子を渡す日が。
おにぃを縛り付けていた鎖を解く日が来たんだ。
「美愛」
慎吾が二人を見ながら言う。
それに対して私もまっすぐ前を向き、言う。
「「明日を守るために」」
止まっていた時間が、動き始めた。
後書き
毎回何故か打ち切りじみた終わり方をしてしまう。なーぜー。
でもこうしないと終われないっていうね。
文才プリーズ。
てかもはや文才が来い。
クレーバーに受け止めてやんよ!
それではっ
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