SAO ~青の剣士達~
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第1部 SAO
1話 デスゲームの始まり
「ココが、アインクラッドか......」
僕はタクヤとして、1層の始まりの町にいた
もちろん兄さんからのレクチャーは始まりの町に関することだけだった
「兄さんを探さなきゃ.....」
しばらく行くと、誰かが、男の人に頼みごとをしていた
男の人はしぶしぶ頷いているようだった
「あの~.....」
「何か?」
「知り合いを探しているんですけど.....」
「名前は?」
「確か、キリトって.....」
「俺の事だな.....という事は、お前、タクヤか?」
「はい....って、兄さん!?」
まさか、最初に出会った人が、兄さんだったなんて.....
「何?知り合い?」
「弟」
「そうなんだ.....って、えぇ!?」
「そんな、反応するか?」
「まあ、クラインです」
「タクヤです」
こうして、兄さんとクラインさんの3人で兄さんにレクチャーを受ける事になった
「なあ、できないんだけど.....」
「イメージしろよ」
「難しいんだってば.....」
「まあ、ファイトですよ!クラインさん!」
「お前の弟ができて、俺ができないはずがない!」
その後、クラインさんもできるようになり、クラインさんはログアウトするみたいだった
「なあ、ログアウトボタンが無いんだけど」
「んな訳あるか」
僕もメニューを開き、ログアウトボタンを探す
「無いよ?兄さん」
「ほらな」
兄さんもメニューを開いたようだった
「そんなバカな......確かに前は在ったのに.....」
その時.....
リンゴーン リンゴーン
「うわ!」
僕達は鐘の音と共に転送された
「始まりの町の、中央広場だな」
「そうだね」
「あれ!」
僕達は、兄さんが指したほうを見る
「アナウンス?」
そこで、聞かされた事実はあまりにも衝撃的だった
まとめると
1、ログアウトできないのはSAOの本来の使用である
2、ログアウトするには、このアインクラッドをクリアしなければならない
3、この世界でヒットポイントがゼロになった瞬間に、この世界からも、現実世界からも退場する
つまり、現実世界での死を意味する
4、すでに、死者は出ている
「嘘だろ.....」
「兄さん!何とか言ってよ!」
「残念ながら、それは、ありえることだ」
「どうしてこんな事.....」
「今から、あいつが説明するさ」
兄さんが言ったとおり、茅場晶彦本人から語られた
つまり、この世界は茅場が観賞するために作られた世界だと
「ふざけんなよな!」
クラインさんはそう叫ぶ
そして、周りの人々も
『以上で、チュートリアルを終わりにする。
最後に私からのプレゼントだ。アイテムストレージの中にある』
僕達はいっせいに、アイテムストレージを見る
「手鏡?」
「だな」
すると、僕達は光に包まれる
「うわ!」
「何だ!?」
「兄さん?」
「タク?」
そう、僕達の姿は現実世界の姿その物だった......
「こんな事って.....」
「てことは、お前.....クラインか?」
「俺だな......」
「2人とも、ちょっといいか?」
そういうと、兄さんは僕達の腕を引っ張る
「おいおい、なんだよ......」
「いいか、この町の近くの狩場もそのうち狩りつくされる。
だから、今のうちに、次の町に行ったほうがいい。俺は、安全なルートも知っている」
「でも、俺には、仲間がいる.....見捨てる事なんてできない」
「そうか.....なら、ココでお別れだ」
「分かった」
「またね、クラインさん」
兄さんは後ろを振り返らず、走っていく
「キリト!タクヤ!」
不意に呼ばれ、立ち止まる
「キリト!案外、おめぇ、かわいい顔してんな。俺はそっちのが好みだぜ」
「お前も、その顔の方が似合ってるよ!」
「タクヤ!かっこいい顔じゃねえか!」
「ありがとう!クラインさん!」
こうして、僕達は先に進んだ
――ゲームスタート
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