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ヘタリア大帝国

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TURN129 コアその三

「ヒムラーなら」
「そうなのね、けれど」
 ドロシーはキングコアを観ながら言う、今度はそうするのだ。
「このコアは」
「どんなのなの?」
「一体の情報が全体に瞬時に行き渡り艦艇とも一つになれるの」
 こうクーに話す。
「だから艦艇の操縦もかなりのもので」
「一度情報を知れば」
「ええ、全体に伝わるから」
「すぐに全体のレベルがあがるのね」
「そうよ」
 その通りだとだ、クーに答える。
「それがコアよ」
「何だよそれじゃあ最強の軍になるじゃねえか」
 学習能力が高いうえに即座に全体に伝わる、キャシーはそのことを聞いてコアの恐ろしさを瞬時に理解した。
「洒落になってねえな」
「しかもコア用の艦艇には自己修復能力もかなりのものを入れているから」
「攻撃を受けてもすぐに回復するのね」
「回復不可能なまでのダメージを与えないと」
 ハンナにも答える。
「そうなるわ」
「見たところ艦艇は第六世代ね」
 クリスはコアの艦艇を見ていた。
「そしてドクツの装備、それが百個艦隊ね」
「そんなところだね、戦力的には勝てるけれど」
 キャヌホークはそのクリスに応えた。
「完全撃破しかないとなるとね」
「ハードルが高いな」
 ドワイトがキャヌホークに合わせる。
「そうなるな」
「それとだ」
 東郷も言う、彼もまたコアの軍勢を見ている。そこに見ているものはというと。
「サラマンダーもいる」
「げっ、あいつまで」
「何時の間にベルリンまで」
 皆ここで大怪獣にも気付いた。
「しかも何か後ろにまだ大怪獣もいるから」
「これは」
「この戦力で手前等を皆殺しにしてやるぜ」
 ここでまたキングコアが言って来た、実に楽しげに。
「そうしてやるからな、そしてな」
「後はディナーの時間です」
「救済だな」
「!?この二人まさか」
 ハンナはモニターに出て来た二体のコアの言葉を聞いて瞬時に察した。
「マッキンリーとトルーマン?」
「あれっ、わかったのですか?」
「察しがいいな」
 これが彼等の返事だった。
「これは勘のいいディナーです、脳が美味しそうです」
「こうした娘こそ救済せねばな」
「ではこの戦闘の後でこの娘のミートローフを食べ」
「生贄にした後でだ」
 コア達は平然と、しかも楽しげにおぞましいことを話していくう。
「ベルリンに降り楽しんだ後で」
「全世界に向かおう」
「ああ、俺達が人間共を支配してやるんだよ」
 キングコアも邪悪な笑みの声で応える。
「そして破壊、略奪、殺戮のパーティーだよ」
「楽しみですボス!」
「それこそ私の待っていた時」
「では今から」
「それをはじめるとしよう」
「じゃあ行くぜ」
 キングコアはここで宣言をした、その宣言はというと。
「どいつもこいつも嬲り殺しにしてやるぜ」
 こう言って枢軸軍にコアの軍が向けられる、サラマンダーと共に。ハンナはその彼等を観ながら陣を整える枢軸軍の提督達に言った。
「あのマッキンリーとトルーマンだけれど」
「ええ、知ってるわよ」
 キャロルがこれ以上はないまでの嫌悪感を出してハンナに答えた。 
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