ヘタリア大帝国
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TURN128 ヒムラーの誤算その一
TURN128 ヒムラーの誤算
レーティアが生きていてしかもドクツに戻ってきたという報告はエイリスにもすぐに伝わった、セーラの下に即座にだった。
オフランス王ルイ八十一世がモニターからだ、こう言ってきたのだtyた。
「セーラ女王、ご存知だと思われますが」
「はい、ドクツのことですね」
「あの女が生きていましたぞ!」
ルイ八十一世はこう叫んだ。
「レーティア=アドルフが!」
「私もあのことは予想していませんでした」
セーラは必死に冷静さを保っていた、だがそれでも驚きを隠せない顔で言うのだった。
「まさか生きていたとは」
「それでドクツは」
「はい、枢軸側に入りました」
「イタリンもそうですがあそこはどうでもいいでしょう」
ルイ八十一世もイタリンにはこう考えている、どうでもいいと。
「しかしドクツは」
「そうです、大変なことです」
「どうされるのですか、それで」
ルイ八十一世は必死の顔でセーラに問う。
「エイリスは」
「我々の方針は変わりません」
このことは普遍と言うセーラだった。
「枢軸諸国と戦います」
「そうされますか」
「はい、そうします」
こう毅然として言うのだ。
「そしてオフランスもです」
「助けて頂けるのですな」
「ですから」
セーラはここでだ、ルイ八十一世に強い声で言った。
「オフランスも覚悟を決めて下さい」
「エイリスと共にですな」
「そうです、私達は今は同盟関係にあります」
このことは二次大戦がはじまってからだ、フランスは枢軸に入っているが。
「ですから」
「最後まで戦えと」
「エイリスが全力で支えます」
セーラもそのつもりだ、エイリスとて最早唯一の同盟相手となっているオフランスを失う訳にはいかないのだ。
だからこそだ、こう言うのだ。
「ですから最後まで共に」
「・・・・・・わかりました」
ルイ八十一世はこの言葉は苦い声で答えた。
「それでは」
「最後に勝つのは私達です」
セーラはルイ八十一世にこうも話した。
「ですから共に戦いましょう」
「では」
こうしたやり取りをしたのだった、そのうえで。
イギリス達のところに戻る、それで言うことはというと。
「オフランスのことは」
「あの王様だよな」
「ルイ八十一世陛下ですね」
イギリスとイギリス妹がセーラに応える。
「相変わらずの平和主義だな」
「自国だけの」
「はい、戦いに巻き込まれる位なら」
セーラもオフランスの考えは読んでいる、その一国平和主義からだ。
「降伏しようとです」
「考えてるよな」
「絶対に」
「間違いなく」
「オフランスまで取られたらな」
「もう我々に後はありません」
只でさえ劣勢なうえにドクツにレーティアが戻りしかも枢軸諸国に戻った、これを絶体絶命と言わずして何というかという状況なのだ。
そこでオフランスまで失えばどうなるか、それはまさになのだ。
「それこそ奥の手を使わないとな」
「なりません」
「奥の手とは」
セーラはイギリス兄妹の今の言葉にふと目を向けた。
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