転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0533話
イスルギ重工との新たな契約を結ぶ事が決まった翌日。俺の……否、俺達の姿はミツコに指示された佐世保ドックにあった。
当然俺達と表現している事からここにいるのは俺だけではない。俺以外にも技術班からレモン。実働班からコーネリア、ムウ、イザーク、オウカ。そしてシロガネの艦長を務めるマリュー。後はシロガネを動かすのに必要な量産型Wと、かなりの大人数だ。
本音を言えばスレイやエキドナ達も連れてきたかったのだが、幾ら何でもホワイトスターの戦力を量産型Wだけにする訳にもいかない。
また、他にも機体を乗り換えたばかりだという問題もある。
そう。昨日の会議の後に改めてそれぞれが乗る機体を正式に割り当てたのだ。具体的には以下のようになった。
正直色々と迷ったのだが、ムウはメビウス・ゼロでガンバレルを使っていた経験から指揮官用アシュセイヴァーに。イザークはその近接戦闘、遠距離戦闘の両方をこなせる実力を見込んでトロニウム・エンジンからプラズマジェネレーターへと動力炉を変更したヒュッケバインMK-Ⅲに。ちなみにヒュッケバインMk-Ⅱとどちらに乗せるのかは非常に迷ったのだが、G・インパクトキャノンは長身砲である為に取り扱いのしやすいグラビトン・ライフルを持つヒュッケバインMK-Ⅲに決定した。スレイはカリオンからの乗り換え先で色々と悩んだが、フィリオがそのうちベガリオンを開発するだろう事を見越して取りあえずエルアインスに。尚、ハロウィン・プランのデータで量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改になったらそっちに乗る可能性もある。そしてオウカは元々乗っていた機体というのを考えてそのままヒュッケバインMk-Ⅱとなった。ムラタに関しては当初シシオウブレードが使えない機体は乗りたくないと言っていたのだが、小太刀としてシシオウブレードを持たせる事でトリニティゲインに決着した。
その結果、ムラタとスレイはそれぞれこれまでの乗機と違うという理由で今回は留守番になった訳だ。
「あら、久しぶりねお嬢ちゃん。元気にしていたかしら?」
俺達を待ち受けている一団を見つけたレモンが笑みを浮かべながら手を振る。
「ええ、おかげさまで。今回はこちらの提案を受けて貰って感謝していますわ」
ミツコもまた、笑顔を浮かべながらニコリとした笑みを浮かべてレモンへと返す。
ミツコの周辺にいたイスルギ重工の役員達と思われる数人が、自分達の社長をお嬢ちゃんと呼んだこちらに対して驚愕の目を向けていたが……まぁ、ミツコの本性を知っていればそうもなるか。
「では、アクセル。この書類を読んで問題無いようならサインをお願いしますわ」
「ああ」
手渡された書類へと目を通す。
内容に関しては確かに通信で前もって聞かされていたものだった。大雑把に言えば以下の通りだ。
1、シャドウミラーはシロガネに乗って修羅によって襲撃されている場所へと救援に向かう。
2、その際に何処の部隊の者かを尋ねられたらイスルギ重工所属と答える。
3、修羅によって破壊されている街があったら可能な限り修繕作業を手伝う。尚、その際に必要な経費や資材に関してはイスルギ重工が負担するものとする。
4、シロガネで活動中の弾薬その他諸々の諸経費に関してはイスルギ重工が負担する。尚、補給物資についてはイスルギ重工側が責任を持ってシロガネへと輸送する。
5、シロガネを使用して得た運用データに関しては、イスルギ重工、シャドウミラー双方が自由に閲覧出来るものとする。ただし、あくまでもシロガネに関してのデータのみであり、シャドウミラーの機体に関しては一切の干渉を許可しない。
6、シロガネとイスルギ重工の間で1日に1度定期連絡を欠かさない。
7、イスルギ重工の関係施設が修羅、あるいはその他の敵により襲撃された場合は最優先で駆け付ける。
8、シロガネを使って行動する際の判断や指針についてはシャドウミラー側が決める。イスルギ重工側はこの決定に意見を述べる事は出来るものの、強制する権限は一切無い。
9、ソーディアンについての事件が解決した後は、シロガネはシャドウミラーへ無償で譲渡するものとする。また、上記8つの条件についてはソーディアンの件が解決した時点で全て完了したものとする。
色々と面倒な言い回し等があるが、大まかに纏めるとこんな所か。
この条件を見る限りでは、大分俺達に取って有利な内容になっていると言ってもいいだろう。この辺はミツコからの善意か……いや、それは期待しない方がいいな。恐らくこれらによってイスルギ重工は俺が思っている以上の利益を得るんだろう。
「どうです? 特に問題が無いようなら……」
「ああ。こっちとしては文句無い。この条件を受け入れよう」
一応シャドウミラーのNo.2になっているレモンにも条件を見せ、異論が無いのを確認してから既にミツコの名前が書かれている書類2枚にそれぞれ俺の名前をサインしてミツコへと手渡す。
「……ええ、確認しました。これでシロガネは正式に譲渡完了となります」
書類のうち片方を俺へと返して小さく頷く。
その近くにいた役員と思われる男達もどこかホッとしたような顔をしていた。
……もしかしてシロガネの維持費に関しては予想以上に掛かっていたのかもしれないな。
「では私はこの辺で失礼します。シロガネをイスルギ重工が……と言うよりも、シャドウミラーが独自運用する件についてはグライエン大統領から既に許可を貰っているので遠慮無く活動して下さい」
「ああ、任せておけ」
あの魔術師が俺達に独自行動の許可したのは、やっぱり修羅達に対する手札として使いたいんだろう。完全に自分の自由に出来ない手駒でも、その戦力についてはインスペクター事件で十分に知っている以上は問題無いという判断か。そしてこれを機会に連邦軍に攻撃を仕掛けるような事をした場合はケネスを通してハガネ辺りに俺達を討たせる……といった感じか?
まぁ、今更連邦軍に対して敵対行動を取るつもりはないが……ケネス、ケネスか。あの小物の事だ。何らかの因縁を付けてきて俺達の機体を接収する様な姑息な真似を考えている可能性も捨てきれない以上、その辺は注意しておいた方がいいだろうな。
「では、私達はこの辺で失礼します。彼に付いていけばシロガネの下まで案内してくれますので」
ミツコがそう言うと共に、ツナギを着たいかにも技術者といった感じの男が姿を現す。
「初めまして、シロガネのデータ取り等の責任者をしていたキノモトといいます」
ペコリと頭を下げるキノモト。
「ああ、よろしく頼む。じゃあシロガネに関しては早速動かしてもいいんだな?」
役員達を引き連れて去って行くミツコの背にそう声を掛けると、こちに振り向いて小さく頷く。
「ええ。今この時も修羅は動いているのですから」
「そうか、了解した」
そうしてミツコ達が去り、この場に残るのは俺達シャドウミラー一行とキノモトのみとなる。
「……こんな事を言うのはなんですが、出来れば大事に使ってやって下さい。俺自身はシロガネを動かした事は無いですが、データ取りをこれだけしているとどうしても親近感が湧いてきてしまって」
「そうですね。自分の艦という訳では無いのかもしれませんが、それでもやっぱり関わっていると愛着が湧くのは当然です」
アークエンジェルの艦長として活動した経験からだろう。マリューが共感出来るとばかりに頷く。
「ですが安心して下さい。私達は精鋭ですから、シロガネが沈められる事はありませんわ」
「……もしかして、貴方が?」
キノモトもマリューの言葉で自分に声を掛けているのが誰なのか分かったのだろう。驚きの表情を浮かべながらマリューへ視線を向けている。
そんなキノモトに、綺麗な笑みを浮かべつつ頷くマリュー。
「ええ。シロガネの艦長を務める事になったマリュー・ラミアスといいます。キノモトさん達が整備したシロガネは大事に使わせて貰いますので」
「そうですか、貴方が。……よろしくお願いします」
「私も元は技術畑出身なので、キノモトさんのお気持ちは十分に分かります」
そんな風に会話をしながらドックを進んで行くと、やがて広大な敷地へと到着する。そして降り立った場所のすぐ目の前にはシロガネへと搭乗する為のハッチが存在していた。
シロガネへと、まるで自分が手がけた愛機であるかのようにどこか優しい目で眺めていたキノモトだったが、すぐに我に返って何処か照れような笑みを浮かべる。
「……では、既に準備は全て完了しています。この艦をよろしくお願いします」
改めてマリューへとそう言い、頭を下げるとそのまま去って行くのだった。
いや、一応シャドウミラーを率いているのは俺なんだが。……まぁ技術馬鹿一直線って感じだったし、しょうがないと言えばしょうがないか。
「マリュー」
「ええ。では、全員シロガネに搭乗! 量産型Wは各自出航準備を。アクセルは機体を格納庫に。レモン達はアクセルの手伝いを」
マリューの指示に従い、量産型Wが散っていく。その様子を見ながら、格納庫組の俺達もまた同様にシロガネの中へと入っていくのだった。
「うわ、アークエンジェルに比べると段違いだね、こりゃ」
「私達が使っていたG-1ベースに比べると随分と巨大なだけあって居住性は比べものにならないな」
シロガネの通路を歩きながら思わず呟くムウとコーネリア。
「いや、船体の全長自体はアークエンジェルと100m程度しか違わない筈だぞ」
「え? マジ?」
俺の言葉に唖然として聞き返してくるムウに小さく頷く。
「ああ。それでも大きさの差を感じるのは、純粋に技術力の違いだろうな。後は特機も普通に運用できるから全高とか」
「あー、なるほど。俺達の世界とお前達の世界だと、技術力ではかなり差があるからしょうがないと言えばしょうがないか」
艦の中に収める部品自体が恐らくSEED世界とOGs世界では大きさが違うのだろう。その結果、アークエンジェルに比べて自由に動けるスペースが大目に取られているといった所か。
「ふん、確かにアークエンジェルに比べると広く感じるかもしれないな」
イザークも俺の説明に何処か納得したように頷く。
「でも、艦名に関して言えばシロガネと言うこの艦の名前よりも、アークエンジェルと言う方がどこかロマンがありますよ」
「俺に取っては忌々しい艦でしかないんだがな」
「……そう言えばイザークさんは元々マリューさん達と敵対していたんでしたっけ」
「そうなる。そこで何度もあいつに痛い目に遭わされてきたがな」
オウカとイザークの会話を聞いていた俺へと鋭い視線を向けてくるイザーク。
その隣ではオウカが何処か困ったような笑みを浮かべている。
うーん、この2人は年齢も近いし意外と仲がいいんだよな。もしかしてくっついたりするんだろうか……
「アクセルさん?」
ゾクリ。
何故か急に背筋に氷でも入れられたかのような悪寒が走ったが、それもすぐになくなる。
「あー、何だ?」
「格納庫に着きますよ」
「あらあら。これは将来的に色々と大変ねぇ」
オウカが格納庫の入り口を指差し、それを見ていたレモンが何故かどこか面白そうな笑みを浮かべてこちらを見ていた。
……何か面白い事があったか? そう思いつつ、格納庫の中へと入る。
さすがに引き渡し準備が万全と言うだけあって、補充部品の類は充実している。もっとも、その殆どがPTやAM用であるのはOGs世界である以上しょうがないんだろう。
「さて、じゃあ早速だけどそれぞれの機体を出すぞ」
各種消耗品や補修部品を横目に、それ以外は殆ど何も無い格納庫内へと空間倉庫から各自の機体を出していく。
まずは俺のニーズヘッグ、レモンのヴァイスセイヴァー、コーネリアのラピエサージュ、ムウのアシュセイヴァー、イザークのヒュッケバインMK-Ⅲ、オウカのヒュッケバインMk-Ⅱ。そして量産型Wが使うエルアインス。
それらの機体をそれぞれの場所へと出していき、整備員も兼ねている量産型Wがメンテナンスベッドへと固定していく。
「アクセル、こちらの準備は大体出来たけどそっちはどう?」
ブリッジからの通信。言うまでも無くマリューからだ。
「ああ、こっちの準備も大体OKだ」
「じゃあ、どうするの? 取りあえず修羅とかいうのが出るまでその辺をウロウロとしてみる?」
「あー、そうだな。シロガネ自体はインスペクター事件でそれなりに慣れてはいるが、それは俺やレモン、それとオウカだけだしな。そうなるとこの艦に慣れる為にも実戦経験は多い方がいいか。そうしてくれ」
「ええ、分かったわ」
マリューが頷き通信が切れた後、シロガネへとブリッジからの放送が響く。
マリューの普段は柔らかな声も、艦長になると凛とした声になりどこかSEED世界での戦いを思い出すな。
『シロガネ全クルーに告ぐ。これより本艦は訓練を兼ねて修羅達と一戦交えるべく出撃します。皆の奮戦を期待します』
その声と共に、シロガネの動力炉が稼働し始め佐世保ドックから飛び立つのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:395
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:466
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