幻想トロイメライ
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赤眼の少年と旅立ち〜第三章〜
「…相変わらず昼は暑いな…」
ロットはギラギラと光る太陽と揺らぐ蜃気楼を見て帽子を深く被った
「しゃーないやろロットサブリまで何時間かかるとおもうちょるんや」
グロはロットをぐいと引っ張り予約した馬車に雑に乗った
「ねえちゃんサブリまで馬車走らせてえや」
「ねえちゃん…僕男ですよ?」
馬車を走らせてる三つ編みで目が黄とグリーングレイのオッドアイの青年は言った
「おっとそりゃ失礼あんちゃん後ろから見ると女なんや」
グロは青年を軽くからかうように八重歯が目立つ歯を見せにっかり笑った
「…グロ…」
ロットはグロの足を思いっきり踏んで
「すまない僕の連れが…サブリまで何時間かかる??」
「はは…サブリまで大体三時間ですねでも何をしにサブリへ?」
グロは踏まれた足を撫でながら言った
「いてェ…俺らサブリにちょいと物を探しに行ってるんだ」
「お客様あの…えと…僕はあんまりサブリに行くのはおすすめしません」
青年は顔を少し青くしながら言った
「なんでy『ガコンッ』あー…」
「っ!!最近盗賊がサブリの周りにいるんですっ!!だからっふむぐっ」
ロットは青年の口にハンカチを詰め黙らせた
「ちょっと黙っといて」
「しゃーないしゃーないなんせ話によると盗賊いるらしいし」
グロは楽しそうに自分の着てる白衣に仕込ませてる針やメスを取り出し言った
「…静かにしててよ」
ロットは青年の潤んだ目をジリと見てそして馬車から出た
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