【IS】例えばこんな生活は。
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例えばこんな部屋で過ごすのはやたら長く感じるだろ
前書き
この話は適当な所でまとめ上げる予定なので短縮を図っている。
アニメの要素混ぜ混ぜ・・・
9月17日
昨日はいろいろあって筆を執らなかったのでまとめて書いておこう。
結論から言うと、リューガさんと僕との試合は延期になった。正直ちょっとホッとしている。だってリューガさん目がガチだったもん。怖いってマジで。そもそも俺自身戦うのあんまり好きじゃないし。
でも延期の理由が・・・うん。
なんと、会場内に侵入していたテロリストさんが大暴れしてそれ所じゃなくなったという衝撃的なものだった。急に知らない子の気配を感じたから何事かと思って駆けつけたら、ヴァイスとミリア、それにウツホがテロリストのISと戦っている真っ最中だったのだ。
そこで俺は、2人のISの悲鳴を聞いた。
一人は初めて聞く声。まるで親とはぐれた子供みたいなか細い声で苦しむ、テロリストのISコアの子。
そしてもう一つが、ラウラが目を覚まさないと泣きわめくレンの声。
あのテロリストの女の人が、ラウラを。そう思った瞬間にオウカがブチギレた。詳しいコメントは避けるけど、テロリストさんは・・・誅された。剥離剤とかいう装備も取り上げられ、しまいにはISを装着したままコアの子を引きずり出されてかなり危ない状態になった。
コアの子は咄嗟に名前が思いつかなくて昔の友達の名前借りて”キョーコ”にした。テロリストさんの下で過ごすのがよっぽど嫌だったらしく、引き抜かれた瞬間にテロリストさんに向かって「ばーかばーかお前なんか嫌いやー!!」って叫んでた。
後で分かったことだが、ISの装甲凝着で体とフレームがひっついたままコアの制御を失うというのはそれだけで相当危ない事らしい。ISの重量を支えているのは人体ではなくPIC含む諸々の機能だ。だから制御を失うと今まで感じる事の無かった重量と負担が体に圧し掛かる。テロリストさんは一応助かったが、下手をすれば下半身全てが重量で押しつぶされて死亡する可能性もあったそうだ。
・・・その時、俺はちょっとオウカが怖くなった。いつも優しくて可愛らしいオウカの豹変には戸惑ったし、相手の身体を省みない過激な戦闘にはショックを受けた。何ていうのかな、意外な一面を見たとかそういうのとは違う感じ。見てはいけないものを見てしまったっていうか、オウカにそういう面があるのを信じたくないって言うか・・・
だから、その直後に我に返ったオウカにほっとした。そっから先は少しボーっとしてて覚えていない。
詳しくは知らないが、外でも戦闘があったらしい。らしい、と言うのは俺の所に情報が届いていないからだ。
何故なら俺は今、謹慎室という特別部屋に閉じ込められているから。
・・・これ以上書くと今日の睡眠時間が無くなりそうだ。取調とかあってくたくただし、続きは明日書こう。どーせ暫くは此処を出られない。
9月18日
俺がISを全く使えず操作の全てをオウカに任せているというのは、今のところ限られた人間しか知らない。IS委員会にも報告していない。織斑先生によって作られた「ISと喋れる」的な噂位は知っているが・・・皆今回の件で暴走したのが俺ではなくオウカであることは知らないという訳だ。
だから相手がテロリストとはいえ殺人未遂レベルの事をした罪は俺に圧し掛かる。もし万が一これがオウカに圧し掛かったりしたら、きっとオウカはコアを初期化され凍結されてしまうだろう。
それだけは嫌だったから俺がすべてやったことにした。特例で御咎めなしに、と言う流れもあったがそれだと俺の気が済まないし、万が一にでもオウカの所為にはされたくなかったので甘んじて受けた。人間の罪なら反省すれば法的に償われたことになる。でもISはモノだからボタン一つで全てを失ってしまう。オウカが居なくなるくらいならば・・・俺が罪を被るだろ普通。
とは言っても刑法上の責任とか問われている訳ではない。IS同士での戦闘は原則禁止だが相手側の先制攻撃があった場合には反撃が認められていたと思う。・・・知識に自信が無い。オウカがいれば答え合わせしてくれるが、彼女は現在ジェーンさんに預けてある。
オウカに会いたいな。自分の所為で俺が謹慎受けてる訳だし、待機形態でジェーンさんに預ける時も泣きじゃくっていた。そのことを思い出すと、胸の奥に何かを押し込まれたような痛みが走る。出会って以降一度も離れなかったパートナーがいないことが落ち着かない。一緒にいてほしいと切実に思う。
・・・って考えてたら面会が来た。二人の小さな子供だった。うしおとほむらというらしい。何故か俺の事をパパと呼んでて、その後しばらくしりとりしたりして遊んだ。
目がジェーンさんに似てる?でも髪の毛は黒だ。名前からして日本人だろうが、いったいどこから入り込んだのだろう?保護者のお姉さんが連れて帰っていったけど、こんな所に辿り着いてるってことは学園の関係者のお子さんだろう。
9月19日
こんな中にいても授業は受けなければならない。といっても通信授業だが。分からないところが多くて一苦労だ。だが・・・今日漸く外の情報が手に入った。会長がミリアを通してこっそり教えてくれたのだ。
オウカの暴走が止まったその頃、外にも襲撃者が来たらしい。しかもISが2人も。片方は『サイレント・ゼフィルス』・・・名前は聞いたことがある。前にセシリアがティアの後継機としてそんなISが開発されていると言っていた。
どうも強奪されたらしい。何でそう言うのニュースにならないの?って聞きたくなるが。大人の事情らしい。とにかくテロリスト2世と3世がISを抱えてやってきたという事実が重要だ。見た目はゼフィルスが蝶でもう一つがサソリ。あのテロリスト1世さんのISフレームは蜘蛛みたいだったんで虫だらけである。ムシキングでも決める気だろうか。
ここで当然IS学園が迎撃に出ることになったのだが・・・突然の事で出撃できたのはセシリアとシャルだけだったらしい。
ティアはサイレントゼフィルス・・・長いからフィーと呼ぼう。フィーとそりゃもう壮絶なドッグファイトを繰り広げたそうだ。2機とも装備の特徴は同じなので恐らくレーザーの応酬だったろう。
対するシャルは不覚を取って大苦戦。もう少しでファリンを取り上げられるところまで行ったそうだが、その場に駆けつけたジェーンさんに助けられたとか。結局テロリストは仕掛けるだけ仕掛けて帰っていったということらしい。
その件でシャルロットは重傷を負い、今はIS学園の特別医務室に入院中。ISによるパイロット保護機能の応用で治療にそれほど時間はかからないそうだが、心配だ・・・
そして、ラウラとレン。ラウラは事件現場で頭に傷を負って倒れているのを発見されたが、これは・・・ウツホがやってしまったらしい。振りほどこうとして、力加減を間違ったと。そして、それを苦にIS学園を自主退学したと。
感情がうまく言葉に出来ない。ただ何となく、悔しい気がした。早く此処から出たい。
9月20日
ずっとISの事を考えている。ここに書けば、少しは整理がつくかもしれない。
オウカとウツホが起こした2つの暴走とも言える行動。最初はショックだったが、改めて考えなおすと違う側面が見えてくると思う。
すなわち、ISが「怒り」「苛立ち」を覚え、それを放出する手段として「激昂」を用いた。
これは機械的に筋道を立てて行ったそれではなく、いわば子供の癇癪そのものではないだろうか?力加減を間違えたから、相手を気遣うだけの冷静さを保てなかったから、だからこれは起きた。
実に―――人間的だ。いや、人間の行動そのものだ。ISの「怒り」だ。
これは、この実に人間的な感情は、恐らくコアネットワークを通じて全世界のISが知っただろう。ISはまた一つ人の感情を学び、人に近づいた。ISが感情を知った・・・?それって、今までのISとどう違う?今までのISは人に乗ってもらえる嬉しさしか知らなかった。それだけが存在意義だった。それが変わって来るのか?ISが人を拒絶するとき・・・ISが人と等しくなるとき・・・その時に、フラグメントマップは一体どうなる?
すごいねごーくん。君は今、確実に答えに近づいてるよ。ご褒美として君がこれを読んでいる頃には謹慎が解けるようにしておくね。後の事は自分の目で確かめてね!
後書き
時々、女の子をより可愛く書くために官能小説の勉強とかしよっかなって悩むことがある。とにかく小説経験浅いから取り敢えずやってみよう的なノリだけど・・・流石にそのためにエロゲやエロ小説買うのは金が勿体無いかなって思って結局やってないけどね。
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