転生とらぶる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
スーパーロボット大戦OG外伝
0524話
魔法球でフィリオと耐G訓練で俺がどれ程のGに耐えられるかのテストを行ってから数日。俺の姿はSEED世界のオーブにあった。
「ほう、これがオーブか。見た所では私達の世界とそう大差は無いように思うな」
「そうですね。でも、戦争が終わってから少ししか経っていないと聞いてますけど、平和そのもののように見えます」
そう、スレイとオウカの2人と共に、だ。ホワイトスターでの連携訓練も大体目処が立ってきたので、この機会にシャドウミラーが交流を持っている世界を案内するという事になったのだ。尚、ムラタはその話が出た途端にネギま世界一択で向こうの世界に行って色々な強者と戦っているらしい。相も変わらずの……いや、むしろ以前よりも生身の強さを求めた戦闘狂になってるな。まぁ、本人がそれを望んでいるんだから構わないだろう。フィリオに関して言えば、俺の新型機用のテスラ・ドライブに掛かり切りになっている。テスラ・ドライブ自体は既に完成しており、現在はT-LINKフライトシステムと組み合わせて不具合が無いかどうかの試験を行っているとレモンやマリュー経由で聞いている。
今回の案内に関して言えば本来女同士という事でレモン達が案内する予定だったのだが、新型機の開発に関して佳境に入ったとかでそっちが忙しくて無理になった。かと言ってコーネリアはどうかと言えば、こっちはこっちで何やら淑女協定が云々と意味の分からない理由で辞退し、結局案内の役目は俺に回ってくる事になった訳だ。今日はSEED世界で、明日はネギま世界を見て回る予定になっているんだが……明日もやっぱり俺が付き添うんだろうか。
そんな風に思いつつ、オーブ本島の市街地を見回しながら口を開く。
「戦争になったとは言っても、オーブ領海内に入った所で俺達が出撃して攻め込んできた艦隊を迎え撃ったからな。オーブ本島自体には被害は全く無かった」
「……それでもシャドウミラーだけでは数の差があったのではないか?」
「いや、メギロートを出したからな。数の差自体は殆ど無い」
「可哀想に」
俺の言葉に呆れたように溜息を吐くスレイ。
まぁ、この世界よりも圧倒的に進んだOGsの世界でもエアロゲイターが現れた時のメギロートには苦戦していたのを考えると、それも無理はないか。
「そのおかげでこのオーブではメギロートが色々と人気なんだがな」
「メギロートが、ですか?」
小首を傾げて尋ねてくるオウカに頷き、目に付いた街の小物屋へと視線を向ける。そこにはショーウィンドウのケースには色々な人形が飾り付けられており、その中心にはメギロートを模した人形である『めぎろーと君』が数個程展示されていた。
そう、数多くある人形の中でもめぎろーと君を中心にした配置であるそれは、その店の商品の中でもめぎろーと君の注目度の高さを如実に現している。
「……メギロートの人形がある……」
OGs世界の出身者としては、まさに目を疑うような光景だろう。
「今はこうして在庫もあるが、一時期はどこも品切れだったらしい」
あくまでもムウから聞いた人伝の話だが。ちなみにムウがシャドウミラーに所属しているという事で、ナタルは同僚や部下。さらには上官からもめぎろーと君を入手出来ないかどうか頼まれたとか何とか。
めぎろーと君に関しては売り上げのうち2割程はシャドウミラーに入ってくる事になってはいるが、基本的に製造しているのはあくまでもオーブの企業だ。その辺の説明でナタルも苦労したらしい。
「メギロートが人気、ですか」
「まぁ、オーブにしてみれば自分達の国に攻め込んできた敵国の艦隊を倒してくれた機体だからな。敵として戦ったお前達とは感じ方が違うさ。……もっとも、OGsの世界でメギロートを使えないというのは痛いんだが」
もしOGsの世界でメギロートを使おうものなら、俺達がエアロゲイターとして認識されかねない。いや、ホワイトスターをパクッた以上はしょうがないんだけどな。
「さて、メギロートに関してはこの辺にしておくとして。どうする? どこか見て回りたい場所とかある……」
「アクセルさん!?」
そう言いかけた時、唐突に背後から声を掛けられる。
聞き覚えのある声に振り向くと、そこにいたのはどいつもこいつも見知った顔だった。
シン、レイ、アウル、ステラ、スティングの5人組がそこに存在していた。
恐らく学校帰りなのだろう。それぞれが手にバッグを持っており、どこか驚いた表情で俺達の方を見ている。
「えっと……彼等は?」
「ん? 会った事は……そうか、無かったか」
スレイはレモンの研究室で治療中のレイ達を見た事はあったが、オウカは初顔合わせだったな。一応元エクステンデッドの3人組はホワイトスターで生活しているんだからすれ違った事くらいはあったのかもしれないが、何しろオウカは実働班の訓練でここしばらく忙しかったし、元エクステンデッド組は今まで経験した事のないような学校生活に慣れるので忙しかったんだろう。
「スレイは治療中に顔を見た事があったよな?」
「ああ。兄様の治療の話を聞きに行った時に。あの時は治療中で生成チャンバーの中にいたから、実際に意識のある状態で会うのは今日が初めてだが」
「そうか。簡単に紹介しておくか。そっちにいるのはシン、レイ、アウル、ステラ、スティングだ。全員このSEED世界の出身者だな。シン以外は全員シャドウミラー所属という形になってはいるが、現在は一般常識を学ぶ為にオーブの学校で勉強中だ」
そう告げると、シン達がそれぞれ小さく頭を下げる。アウルは何処か不承不承といった形だったが。
「で、こっちの2人はスレイにオウカ。どっちも俺がいたOGs世界の出身者で、シャドウミラーの実働班の所属だ」
「ちょっ、待てよ。ズルいぞそれ!」
俺の説明に、案の定文句を言ってくるアウル。本人がパイロット志望なだけに、見るからに20代のスレイはともかく、自分とそう年齢が変わらないオウカが実働班の所属だと聞けばそうなるか。
「ズルい、ですか?」
「そうだろ。あんたみたいな女がパイロットになれるんなら、俺だって学校なんて退屈な場所に行ってないでパイロットをやってもいいじゃねーかよ」
「……アウル、学校退屈? ステラは楽しいよ?」
アウルの言葉を聞いていたステラが、どこか悲しそうにその裾を引っ張って呟く。
「おい、アウル。あまりステラを泣かせるなよ」
「分かってるよ! ったく。別に学校が退屈なのはステラのせいじゃねーって。単純に俺には合わないんだよ」
自分を咎めるスティングへと言い返すアウル。
「あー、オウカはシャドウミラーに入る前にもきちんと軍隊に所属していたからな。その辺の常識はしっかりしている。だが、そうだな」
周囲を見回すと、公園が目に入る。
オウカの出身だったスクールに、エクステンデッドの3人。それぞれ微妙に違うとは言っても、似たような出身と言えるだろう。レイにしてもクローンでテロメアが短かったりと同類ではあるんだし。
「ちょっとそこの公園で休んでいくか。お前達もどうだ?」
「あー? 公園とか面倒臭いよ」
案の定愚図るアウルだったが、次の一言で勝敗は決する。
「公園にクレープの屋台が出てるみたいだし、奢ってやるよ」
「シン、クレープって何?」
俺の言葉に、隣にいるシンへと尋ねるステラ。どうやら原作同様にステラとシンはそこそこ相性がいいらしい。
「うーん。甘くて美味しいもの、かな?」
「甘くて美味しい!? ステラ食べたい!」
「ちょっ、アクセルあんたステラを引き込むとか、卑怯だぞ!」
俺の狙いを見破ったのだろう。アウルがそう抗議してくるが、既にステラはシンを引っ張り公園の中にあるクレープの屋台へと突撃している。その後を溜息を吐きながらレイとスティングが追いかけており、オウカやスレイも向かっている。
こうして見ると、レイとスティングの仲が意外といいんだよな。
「ほら、俺達も行くぞ」
「ちょっ、だから俺は別に!」
ひょいっとばかりに暴れるアウルを抱え上げ、皆が注文をしているクレープの屋台へと向かう。そしてメニューを見て……
「なん……だと!?」
そのメニューの中にゴーヤクレープが存在するのを見つけて思わず動きが固まる。
そしてその隙に俺の腕の中から抜け出していくアウル。
だが、今の俺はそんな事よりも目の前にいるクレープ屋の方が余程重要だった。
ゴーヤクレープ。俺の脳裏にある種トラウマ染みて刻み込まれたその食べ物は、麻帆良でしか見かけた事がない物だ。少なくてもSEED世界で見た事は1度も無い。そうなると……
チラリ、とメニューではなく店主へと視線を向ける。そこにいるのは見覚えのない顔だ。
「……麻帆良から来たのか?」
あるいは、こう言う呼び方が正しいのかどうか分からないが密航者なのかもしれないと思って鎌を掛ける。
「ありゃ、あんた等はあっちの関係者か。うん、そうそう。交流の一環として麻帆良大から、魔法生徒の俺が派遣されたんだ」
店主の俺よりも多少若いように見えるその男はいともあっさりとそう返すのだった。
って言うか交流の一環でクレープ屋とかどんなんだよ。ウズミも近右衛門も何を考えているのやら。
「へ!? この人麻帆良から来たんですか? じゃあ、もしかして……魔法使い!?」
シンがチョコバナナクレープを手に持ちながら驚きの表情を浮かべる。
オーブでは既にシャドウミラーの本拠地を通して他の世界と交流を持っているというのはそれなりに知られている。もちろん世界の状況とかを考えて大々的に公表している訳では無いが、各国の上層部やロゴスのような大企業のトップ達は知っている。それに公表はしていないが、同時に隠している訳でもないので草の根的に情報は広がっていっているのだ。
特にここにいるメンバーはシン以外全員シャドウミラーの所属である以上、ホワイトスターでそれなりに魔法について触れる事もある。そしてそんなメンバーと仲のいいシンだけに魔法についてある程度知っていてもおかしくはなかった。
「あの、あの……もし良かったら魔法を見せて貰えますか?」
そんなシンの期待に満ちた目に、クレープ屋の主人は苦笑を浮かべつつ懐から杖を取り出す。……初心者用の玩具のような杖を。
「何で初心者用の杖なんだよ」
思わずそう突っ込んだ俺は悪くないだろう。だが、クレープ屋の店主は当然とばかりに返事をする。
「当然だろう? ここはオーブの街中だ。麻帆良で使ってるような大きな杖とかを持って歩く訳にはいかないだろう? ただでさえこっちの世界だと魔力消費が激しいんだ。認識阻害を使い続ける訳にもいかないし、もし使ったとしたらクレープ屋的に客も来ないじゃないか」
「……指輪型の魔法発動体とかを使えばいいだろうに」
「俺の収入じゃ高くてちょっと手が出せないんだよ。それに俺自身元々そんなに魔力が高い方じゃないんだ。この世界で魔法を使うにしてもそこの坊主みたいにちょっとした魔法を見せてって頼まれる程度なんだから、この初心者用の杖で十分間に合うんだよ」
そういうものなのか? と言うか、指輪型の魔法発動体って高価なのか。エヴァがあやか達に気安く渡していたからそんなに高価な物だとは思わなかったな。
そんな風に思っていると、クレープ屋の店主は杖の先に炎やら光やらを灯したり、あるいは風を吹かせてシン達を喜ばせていた。
「凄いね、シン。凄い凄い。ステラも魔法使ってみたいな」
「ああ、確かに凄……え?」
「シン魔法使ってみたくない?」
「いや、そう言われれば確かに使ってはみたいけど……」
そんなシンとステラのやり取りを見ていたクレープ屋の店主は笑みを浮かべつつ口を開く。
「そうだな、今はまだ限られた人しか両世界を行き来出来ないけど、もう少し時間が経てば坊主達も麻帆良に来る事が出来るかもな」
「本当!?」
「ああ、だからもう暫く待っててくれ」
「うーん……じゃあ、待つ!」
ステラの言葉に苦笑を浮かべる一行。
「その、ちょっと聞いてもいいかしら。貴方達はシャドウミラーの一員なのよね?」
「んあ? ああ、そうだよ。ただ、治療の影響で身体能力とかそういうのが軒並み落ちているんだけど」
「……治療の影響?」
「あー……あんたもシャドウミラーの一員なら言ってもいいか。俺とスティング。そしてあそこの精神年齢低くそうなステラはこの世界でブルーコスモスって集団から薬物投与とか洗脳じみた真似とかされてたんだよね。それをシャドウミラーが助け出してくれて、治療を受けさせてくれたんだ」
「……そう、貴方達も私と同じような境遇だったのね。だからアクセルさんも私達に貴方達を紹介したのかしら?」
「え? あんたも俺達と同じなの?」
「そう、ね。この世界じゃなくてアクセルさん達の世界……OGsの世界でだけどね。そこでアクセルさん達に助けられたのも同じね」
「へぇ。あんた、名前は? 俺はアウル・ニーダ」
「オウカ・ナギサよ。よろしくね」
「ま、しょうがないからよろしくしてやるよ」
「ふふっ。まるでアラドみたいね」
「アラドって誰だよ」
「私の弟よ。大事な大事な家族」
どこか強がった様子のアウルに、優しい笑みを浮かべるオウカ。
「……これもお前の計算通り、か?」
後ろから声を掛けられ、振り向くとそこにはマンゴーやキウイとたっぷりの生クリームのクレープを食べているスレイの姿があった。
「いや、別にそこまで計算していた訳じゃないさ。……それよりも、それちょっと美味そうだな。一口くれないか?」
「ばっ、馬鹿を言うな! そんな事をしたらか、か、間接……」
「スレイ?」
何故か顔を赤くしているスレイに声を掛けるが、そのまま暫く動かなくなったのを見て、しょうがないので自分の分を買う為にステラやシンと話している店主へと声を掛けるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:300
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:447
ページ上へ戻る