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ヘタリア大帝国

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TURN125 シチリア降下作戦その三

「マフィアに対してもな」
「そうだな、その方がいいな」
「そういうことでいこう」
「わかったぜ、じゃあ今度はシチリアか」
「妹さん達お元気かな」
 ムッチリーニはここでイタリア妹達のことを思い出した。
「あの娘達も」
「ああ、元気みたいだぜ」
 ロマーノがそのムッチリーニに答える。
「今もな」
「そうなの、ならいいわ」
「イタリンに戻ったらあいつ等も仲間になるんだな」
「ああ、そうなる」
 その通りだとだ、東郷が二人に話す。
「ロマーノさんの妹さん達もな」
「ずっと寂しかったのよ、妹さん達がいないと」
 ムッチリーニは再会の時を楽しみにしながら話していく。
「どうもね」
「そうだよな、俺もあいつ等がいないとな」
 ロマーノもこのことについて話す。
「どうにもな」
「そうよね、やっぱり皆がいないとね」
「寂しいな」
「でしょ?だから早くイタリンに戻りたいわ」
「だよな、まあヴェネツィアーノとかはどうでもいいけれどな」
 弟についてはこうだった、だがそれでもだ。
 ロマーノも妹達との再会と祖国への帰還は楽しみにしていた。シチリア侵攻前夜はこうした雰囲気も中にあった。
 枢軸軍は一月で全艦隊を修理してだった、そのうえで。
 スエズから北アフリカを経由してシチリアに向かう、その中で。
 ロシアは何処かうきうきとしながらこうカテーリンに話した。
「ねえ、シチリアってね」
「暖かくて景色がいいのよね」
「うん、そうらしいよ」
 二人はマフィアのことはどうでもよかった、イタリンの景色のことに興味があるだけだった。
「それに食べ物も凄く美味しくて」
「オレンジがみずみずしいのよね」
「そうらしいね」
「どんな国なのかしら、一体」
 カテーリンはイタリン自体に憧れを見せていた。
「本当に楽しみだわ」
「僕もだよ」
 ロシアも期待している顔であった。
「スパゲティもピザも本場だから」
「違うのよね、他の国で食べるのと」
「そうみたいだよ」
「戦争が終わったら」
 カテーリンはここでそれからのことも考えて話した。
「イタリンとは仲良くなってね」
「それでだね」
「人民の皆もイタリンに旅行出来る様にしよう」
「それ凄くいいことだね」
「キューバもだけれど」
 カテーリンにとってはこの国も憧れだった、とにかく暖かい場所が好きなのだ。
「観光旅行でね」
「皆を楽しませてあげようね」
「そうしないと」
 カテーリンは皆のことを考えて話していく。
「戦争が終わったらね」
「じゃあ早く終わらせる為にも」
「そう、イタリンに入るから」
 そうして戦いを終わらせるというのだ、カテーリンもまた戦争のこととそれが終わってからのことを考えていた。
 そしてシチリアに着いた、敵はイタリン軍だけだった。その彼等を見てプロイセンは少し拍子抜けした様に言った。
「あれっ、ドクツ軍はいねえのかよ」
「ローマ星域で防衛ラインを敷いているらしいな」
 ドイツがそのプロイセンにモニターから話す。
「どうやらな」
「ああ、そういえばグスタフラインとか建築してたな」
「それでだ」
 シチリアにはいないというのだ。 
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