ヘタリア大帝国
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TURN125 シチリア降下作戦その二
「清掃業も」
「港南両方か」
「お給料もちゃんと出して」
収入も確保したというのだ。
「ファンシズムに則った政策の中に入れたんです」
「成程な」
「そうしたら上手くいきました」
実はムッチリーニは政治力もある、ただ呑気なだけだ。
「それでなんです」
「では統領さんがイタリンに戻るとだな」
「マフィアにはそうしていくつもりです」
「よし、それで抑えられるな」
将来のことはだ、このことはよしとだった。
問題は今だ、イタリン軍の地上部隊の一端を担っている彼等については。
「今はどうするかだな」
「マフィアは強いぜ」
ロマーノは両手の手振りも入れて東郷に話した。
「あの連中はな」
「イタリンの正規軍よりもか」
「連中は本来は軍じゃないし利権がかかってるからな」
つまり飯の種を守ることがかかっているからというのだ。
「だからだよ」
「それでか」
「ああ、ゲリラ戦とかをやるからな」
「強いか」
「惑星攻略の時は気をつけてくれよ」
「対策はあるか」
「戦わないといいだろ」
ロマーノは東郷にあっさりとこう述べた。
「そうしたらな」
「戦わない、か」
「昔のことはどうでもいいって言ってな」
ムッチリーニのマフィア組み込み政策をそのまま踏襲して、というのだ。
「協力を要請すればいいさ」
「成程な、政治か」
「ああ、そうだよ」
ロマーノは戦争は苦手だ、だがだ。
こうした交渉は得意だ、それで今話すのだった、
「連中は利権だけしか見てないからな」
「それでだな」
「後はまた組み込めばいいさ」
ふァシズムの政策にだというのだ。
「わかったな」
「わかった、それじゃあな」
「よし、では後はな」
「後は?」
「何かあるの?」
「利古里ちゃん達だな」
陸軍を率いる彼女の名前が最初に出た。
「それに平良提督といづみちゃんか」
「真面目な人達かよ」
「あの人達ならよね」
ムッチリーニも言う、彼等はマフィアにはどうするかというと。
「すぐにマフィアを征伐とか言うわね」
「エイリスの植民地でも色々やったからな」
ロマーノはその現場も見ていた、どうしていたかというと。
「威張っていたエイリス貴族を手討ちにしようとかな」
「だからマフィアもだ」
彼等に対しだもだというのだ、山下達は。
「すぐに強硬論を言うだろう」
「それで実行に移すよな」
「あの人達は」
「利古里ちゃん達は俺が抑える」
そうした過激な行動は東郷が抑えるというのだ。
「ここは強硬策よりも柔軟にいこう」
「あんた大抵そっちだな」
ロマーノは東郷に言った。
「融和策とかだよな」
「ああ、戦わずに済むのならそっちの方がいい」
東郷は基本的にこうした考えだ、それで今もこう言うのだ。
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