FAIRY TAIL 魔の天才
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師匠の愛・弟子の夢
前書き
ここ一年、部活やら勉強やらで全く開けてませんでした
すみませんでした
なんやかんやあってメイルと上空を飛行し、遺跡へ向かうカイト
「で、結局何が起こってるの?」
手伝わないと言っても少しは気になってしまうカイトはメイルに仕事の内容を問う
「あ、ええとね・・・」
手伝わない宣言をしても事情を聴いてくるカイトに特に驚くことなくメイルは簡単に事情を説明する
「なるほど
まあ、事情はわかった。そのリオンだっけか?
そいつには説教をしたいところだな・・・」
その後少しカイトは一人でブツブツ出てきた単語を並べていたが「月の雫」と呟き納得したように顔を上げた
「なるほどな
メイル、お前にだけ答えを教えてやるよ」
カイトのセリフにメイルは驚く
「ホント!?
でも、よく今の説明で答えまでたどり着いたね」
驚き三割感心一割呆れ五割でメイルは言う
明らかに呆れていることはわかったがメイルの意見にカイトは答えた
「この程度のクエストなら、エルザ・・・はまだ若いが、ラクサスやオレ、ギルダーツなら
簡単にわかることだ
じゃあ、本題だが・・・問題なのは村人達が悪魔になった時期だ。恐らくだが・・・リオン達が月の雫を始めた時期と被るはずだ
紫の月は、月の雫によって作られた塵の様なものが膜になっているんだ
その膜は悪魔の記憶を阻害する。つまり・・・」
カイトは一瞬間を作り、
「彼らは元々悪魔だった。それが答えだ」
メイルはずっと話を聞いていたが最後を聞いた瞬間に真っ青になった
「あ・・悪魔・・?」
カイトは少し悪戯な顔を作り
「そう、悪魔だよ・・・っといつの間にか目的地だな。
お?月の雫が発動してる・・?」
カイトの言う通り二人は遺跡の真上にいた
そして、紫色の光の柱もまた遺跡を、正確には遺跡の地下を照らしていた
「「!?」」
突然周辺に大きな音が鳴り響き遺跡の上にいる二人は驚いた
「デリオラかな?」
「カイトが笑ってる・・・」
メイルが呟く
確かにカイトは今笑っている。それもとても楽しそうに
しかし、それを指摘するメイルもまた笑っている
「じゃあ、行ってみるか、メイル!」
「うん!」
月の雫の光のわきを降りていくカイトとメイル
地面に着くと月の雫の光は消えデリオラを覆っていた氷は完全に消えた
「おい、グレイ!今はアイツを倒すぞ!」
ナツが叫ぶがグレイは絶対氷結を発動しようして・・・ナツの言葉で思いとどまったようだ
「ナツ、俺にやらせてくれない?
そんな強そうな奴とやれるなんて、この先いつあるかわからねぇーし」
戦おうとしていたナツはその声を聞いて、動きを止めて後ろを向く
次いでカイトの顔を見て、文句を言うのをやめた
笑っていたのだ。ただ、楽しそうに
しかし、ナツ達は経験上この満面の笑みのカイトには逆らってはいけないと知っていたため何も言わず、ナツはただ頷いた
「あ、ああ」
まあ、若干不満そうではあるが
それを知ってか知らずかカイトはメイルを降ろし軽いストレッチをしていた
「ありがとー」
カイトは礼を言いながら腰を下げる
突進の準備が整っているということだ
そして、長く息を吐くと抑えていた魔力を解放した
「きゃあああー!!」
ルーシィの悲鳴が響く
周囲は砂が飛び、岩が砕け、大気が震える
ルーシィはカイトを驚きながらもしっかりと目で捉えていた、・・・その場にしゃがみ込んで
カイトの笑みは頂点に達し、足に力を籠め地を蹴った
「デリオラーーー!」
叫びながらデリオラの顔に向かって突っ込んでいく
デリオラも何もしないわけではなくその大きな拳でカイトを殴ろうとした
しかし、カイトは何の反応も見せずただ突っ込んでいく
「あ、危ない!」
ルーシィは反応を見せないカイトに叫ぶ
だが、カイトを始め周りの魔導士も何もしない
「・・・ふっとべ」
カイトと拳が接触する瞬間、彼が誰にも聞こえないような声で呟くと
デリオラの腕が後方に弾け、デリオラは態勢を崩す
その瞬間をカイトが見逃すわけもなくさらに空を蹴りデリオラに近づく
カイトはデリオラの目の前に移動しその目を見て驚いた
「・・・そうか、そういう事か・・」
一つ顔を蹴り、カイトは地に降りた
「なにしたの・・・?」
ルーシィはその行動の意味が解らず呟き周りを見るが他の皆もその意味がわかっていなかった
デリオラは態勢を整えカイトを殴るために拳を振るう
今回もカイトはなにもしない
カイトの目の前に来たその拳はカイトに届くことはなかった
・・・その腕に突然ヒビが入り崩れた
「どうなったんだ・・?」
ナツとハッピーが思わずつぶやく
そんな中気を失ったはずのリオンが独り言のように呟く
「ウルの氷の中で徐々に命を削られ、俺たちはその最後を見ているというのか・・?」
カイトは一人空を見上げて語る
「絶対零度を使った時ウルは”氷の中で生きている”と言ったんだろ?
この魔法は魔法の中に”意思”を閉じ込める魔法だ。彼女の意思の力がよほど強かったんだろう」
皆の視線がグレイに集中する
グレイはその手で目を抑え呟いた
「ありがとうございます・・・師匠・・」
後書き
これから頑張りたいと思います
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