MS Operative Theory
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軍編制
ネオ・ジオン(ハマーン)の編制①
——少数精鋭を効果的に運用した政治的、軍事的な駆け引き——
連邦軍の内戦であったグリプス戦役に介入したアクシズ(ネオ・ジオン)は、積極的な行動を起こすことなく、エゥーゴとティターンズの消耗を狙っていた。
もっともグリプス戦役時に地球圏に帰還した際のアクシズの戦力は、グワダン級戦艦とエンドラ級巡洋艦が数隻、そしてMSが100機程度で、これだけの戦力ではエゥーゴや、ましてやティターンズと戦闘を行い、さらに勝利することは不可能であった。
そのため、アクシズはエゥーゴとティターンズの戦闘を煽るような行動を繰り返していた。その後、ハマーンは艦隊を撤退させ、戦力の温存を図った。グリプス戦役はティターンズの壊滅を持って終結したが、勝利したエゥーゴの被害も甚大であった。
両者の共倒れを狙ったネオ・ジオンの策略は成功し、第1次ネオ・ジオン戦争に置いて、連邦軍、そして連邦政府に対し軍事的な優位を得た。
グリプス戦役の終結直後に勃発した第1次ネオ・ジオン戦争でネオ・ジオンを宣言したアクシズは、各サイドへの艦隊の派遣や地球侵攻作戦など、大規模な作戦を展開している。
しかし、この戦争に投入されたネオ・ジオンの戦力ははっきりしておらず、グレミー・トトが謀反を起こした後に行われたコア3の戦いの時点で、ハマーン軍が擁していたのは艦艇が10隻、MSが500機程度で、対するグレミー軍は艦艇が10隻、MSは300機程であったと言われている。
ここから逆算するとネオ・ジオンの戦力は多く見積もって20隻の艦艇と800機程度のMSで構成されていたと考えられる。
これだけの戦力しか有していなかったネオ・ジオンが、地球連邦軍を終始圧倒していたことにはいくつかの理由がある。もっともよく知られている理由として、グリプス戦役で疲弊した地球連邦が対ネオ・ジオン戦争に消極的であったことがあげられる。
この連邦の弱腰を逆手にとり、ネオ・ジオンは地球連邦軍と本格的な戦闘を行うことなくダカールを制圧、さらには3の譲渡を確約させている。一方でエゥーゴやカラバと専用を行ったが、それに投入した将兵の練度やMSの性能はグリプス戦役時のそれとは一線を画すものであった。
特に将兵は「騎士」と呼ばれるエース級パイロットやハマーンをはじめとするニュータイプ、そして強化人間などの参戦が知られている。さらにネオ・ジオンはわずか一年程度のこの戦争において、10種類近いMSを開発。運用している。
これらのMSは、一部には汎用量産MSもあったが、その多くが一つの性能に特化しているタイプで、MSの絶対数で劣る点を質でカバーしていた。
このようにネオ・ジオンが第1次ネオ・ジオン戦争で運用した部隊は当時でもトップクラスの能力を持っていた。さらに、それを効果的に運用するための政治的、軍事的な駆け引きに長けていたこともネオ・ジオンが地球圏を席巻する原動力となったのである。
補足事項
——グレミー軍の編制——
U.C.0088,12,25、ハマーンに反旗を翻したグレミー・トトは、便宜上「グレミー軍」とも呼ばれる。グレミー軍は将兵の数こそ少なかったが、ニュータイプや強化人間部隊を擁するなど、高い戦力を保持していた。
■ニュータイプ部隊
NZ-000(クィン・マンサ)と多数のAMX-004G(量産型キュベレイ)で構成された部隊。クィン・マンサにプルツーが搭乗し、量産型キュベレイのパイロットはプルのクローンたちが務めた。グレミー軍の中核部隊として運用された。
■スペース・ウルフ隊
ラカン隊長が隊長を務めたMS部隊。全員がAMX-014(ドーベン・ウルフ)を使用し、高い技量を誇った。連携攻撃を得意とし、マシュマー・セロを撃破した。ラカン大尉機のみ、準サイコミュが搭載されていたと言われる。
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