FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第163話 バトルパート
前書き
駄作者07でぇ~す♪
今回は遂に大魔闘演舞初日のバトルパート!果たして、妖精の尻尾ABはどのギルドと戦うのかっ!?今回は第1試合と第2試合ですっ!
今回もナレーション風にいきます。
それでは、第163話・・・スタート♪
妖精の尻尾専用医務室。ここに妖精の尻尾の専門医であり、マスターの古くからの知人であり、極度の人間嫌いであり、アースランドとは並行世界のエドラスのウェンディの母親、天竜グランディーネであり、治癒魔道士でもあるポーリュシカと、医務室のベットに座らされ、ポーリュシカに大魔闘演舞オープニングゲーム『浮上板』で負った傷を手当てをしてもらっているショールがいた。
ポ「全く。妖精の尻尾の魔道士は皆無茶するから心配でありゃしないよ。」
ショ「スミマセン・・・」
ショールはポーリュシカさんに頭を下げる。
ポ「全く。少しは自分の体を大切にしな。」
文句を言いながらも、ポーリュシカは優しく、丁寧にショールの頭に包帯をくるくると巻いてゆく。その様子をショールは静かに、どこか懐かしそうな目で見つめていた。
ポ「・・・ほら、終わったよ。」
ショ「あ、ありがとうございます。」
ショールは礼を言うと、腕を回したり足を曲げたりする。幸いにも重症は負ったが、命に別状は無い。
ポ「その調子だと、明日ぐらいにはまた出場出来るかもしれないね。」
ショ「本当ですかぁっ!?よかったぁ~。」
ショールは驚いた後、ほっと胸を撫で下ろす。その時、医務室のドアがガチャッと開き、エルザが入って来た。
エ「具合はどうだ?」
ショ「ポーリュシカさんの手当てのお陰で、明日にはまた出場出来るかもしれないんだ。」
エ「ほんとかっ!?どうやら心配は、無用だったみたいだな。」
さっきのショールと同じように、エルザは驚いた後、安心した表情を見せる。
ポ「出場するのは良いけど、あの死者の仮面っていうギルドには十分気をつけるんだよ。」
死者の仮面。『浮上板』でショールを散々痛めつけたギルドだ。
エ「もちろん、分かっています。」
エルザの目が鋭くなった。エルザの言葉を聞くと、ポーリュシカは医務室から出て行こうとした。
ショ「どこに行くんですか?」
ポ「あんたのせいで、用意しておいた傷薬が全部無くなっちゃったから買いに行くんだよ。全く。私は人間が嫌いだってのに・・・」
ショ「ス、スミマセン・・・」
ショールはまたポーリュシカさんに頭を下げた。ポーリュシカはそのまま黙って傷薬を買いに出掛けた。ポーリュシカが医務室から出て行くのを見届けると、エルザは口を開いた。
エ「ポーリュシカさんは「超」がつくほど極度の人間嫌いだが、何だかんだ言って妖精の尻尾の魔道士の手当てを快く引き受けてくれる優しい方だ。」
ショ「・・あぁ。すごく、温かい手だった・・・」
ショールはどこか寂しそうな表情で呟いた。が、すぐに何かを思い出したかのように「あ。」と呟いてエルザに視線を合わせた。
エ「どうかしたのか?」
ショ「・・実は、コネティが言ってたんだけど・・・」
コネティ・ラドゥ。死者の仮面の魔道士の一人で、『浮上板』でショールを痛めつけた張本人だ。
ショ「死者の仮面は・・・・妖精の尻尾を、支配する事が目的らしいんだ。」
エ「!?そ、それは本当かっ!!?」
エルザは目を見開き、ショールの肩を摑んで嘘か事実かを確かめる。ショールは黙って頷いた。頷くのを見ると、エルザはゆっくりとショールの肩から手を離した。
****************************************************************************************
チャ「大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』が終了したところで・・・これより!大魔闘演舞初日の、バトルパートを始めたいと思いますっ!!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
エルザとショールが医務室で語っている中で、大歓声が沸き起こり、大魔闘演舞の初日が始まろうとしていた。
メ「ここでもう一度、大魔闘演舞バトルパートについて説明しましょう。」
なぜか妖精の尻尾初代マスターであるメイビスがバトルパートについて再び説明する事になった。(出来るだけ、簡潔にお願いします。 by07)
メ「バトルパートは競技パートとは違ってすでに主催者側により対戦者と対戦ギルドが決められています。制限時間は30分。12のギルドが2組ずつバトルし合い、勝ったギルドに10ポイント。負けたギルドには0ポイント。引き分けは5ポイント。」
ここまで説明すると、メイビスはゴロゴロゴロと移動式黒板を押して来た。移動式黒板には現在までの順位が書かれている。
メ「現在の順位です。1位は妖精の尻尾に宣戦布告を出した銀河の旋律。ちなみに妖精の尻尾Aは2位。妖精の尻尾Bは7位です。」
ここまで言うと、メイビスはゴロゴロゴロと移動式黒板を押して立ち去り、また出て来た。
メ「果たして、妖精の尻尾は巻き起こしが出来るんでしょうか?大魔闘演舞はここからですよ。頑張れ!妖精の尻尾!!」
説明が終わったところで・・・
チャ「それでは早速第1試合に参りましょう!第1試合、月の涙、カリン・パック!!VS海中の洞穴、アリー・シャンキー!!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
石造りの会場の出入り口からカリンとアリーが姿を現した。両者の瞳はすでに戦闘モードに突入している。
ヤ「カリンは月の涙の新人だったね。」
レ「アリーさんは先程のアニーさんの双子の妹さんですよね。」
容姿や雰囲気は真逆だが、顔立ちはアニーとそっくりだ。
ル「双子だったのね。」
エル「でも、全然似てないな。」
ウェ「そうゆう双子さんもいますよ。」
両者が会場の中央で向かい合った。会場中に緊張が走る。
チャ「第1試合、開始ッ!!」
チャパティ・ローラの実況と共に、像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。銅鑼が鳴ったのと同時に、カリンとアリーは地を蹴り駆け出した。アリーは腰のポシェットから黒い銃を取り出すと、
ア「闇弾!」
闇を纏った弾丸がカリンに向かって放たれた。カリンは弾丸を目で追いかけると、バク転して弾丸をかわした。
チャ「おぉっ!なんと華麗なバク転!」
ヤ「綺麗だったねぇ。」
レ「着地も素敵でした。」
体勢を立て直すと、カリンは両手を脇腹の辺りに移動させると、
カ「クリスタルメイク、鷲ッ!!」
透き通った無数の鷲がアリーに襲い掛かる。
グ&リ「造形魔法!?」
ユ「クリスタル・・硝子の造形・・・」
同じ造形魔道士のグレイ、ユモ、リオンが目を見開いた。カリンの場合、動のクリスタルメイクだ。
ア「暗闇弾・・・乱射!」
真っ黒な光に包まれた弾丸が連続で放たれ、パリン、パリィンと音を立てながら硝子の鷲を次々に破壊していく。
マ「硝子だから、壊れやすいんだね。」
フ「カリンの魔法もアリーの魔法も、あまり防御には向いて無さそうだな。」
フレイの言うとおりである。銃で攻撃は出来るが、防御は無理。攻撃しても、防御しても、硝子が割れると傷を負う。
リョ「このバトル、見事に五分五分だな。」
チャ「さぁ、どっちが勝っても負けても可笑しくないこのバトル。勝つのは月の涙のカリンかっ!?それとも海中の洞穴のアリーかっ!?」
両者はすでに「これが最後」とゆう感じだった。アリーはゆっくりと銃を構え、カリンは両手を胸の前で構えると・・・
ア「闇夜弾・・・乱射!」
カ「クリスタルメイク、透竜ッ!!
無数の弾丸と透き通った巨大な竜がぶつかり合った。が、硝子は無数の弾丸には敵わず、パリン、パリィンと音を立てて砕けていった。
カ「そ、そんな・・・!」
無数の弾丸は硝子の竜を砕いた後、カリンに襲い掛かった。砂煙が舞い、カリンの姿は見えなくなった。会場全体の視線が砂煙の中に集まる。砂煙が晴れると、カリンは倒れていた。
チャ「試合終了ォォォッ!勝者、アリー・シャンキー!海中の洞穴、10ポイント獲得!!」
アリーは音一つ立てずに銃を腰のポシェットに仕舞うとその場を立ち去った。
アニ「ヤッタァ~♪アリーが勝ったぁ~♪」
バ「流石アリーだね。」
海中の洞穴の待機場所ではアリーの双子の姉、アニーが当の本人よりもはしゃいでいた。
イ「これで16ポイントだね。」
ハ「でも、大魔闘演舞は始まったばかりだ。油断してたら、あっという間にガタ落ちだ。」
チャ「続いて第2試合、青い天馬、イヴ・ティルム!!VS白い柳、チルチル!!」
ヤ「今度はどんなバトルを見せてくれるんだろうね?」
レ「楽しみです。」
チャ「第2試合、開始ッ!!」
チャパティ・ローラの実況と共に像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。
イヴ「雪魔法、白い牙!」
チ「うぐ・・・!」
イヴが吹雪を起こす。会場に白銀の雪が降り積もる。
チャ「何とぉっ!会場が雪景色になったぁっ!!恐るべし雪魔法!!」
チ「糸魔法!糸拘束!」
チルチルの両手に青い魔法陣が浮かび上がり、そこから白くて長い糸がしゅるるるると音を立てて伸びてきた。
チ「これは伸縮自在の糸。君はこれをかわせられる?」
チルチルは可愛らしく首を傾げる。イヴは襲い掛かってくる伸縮自在の糸を必死にかわし続ける。が、糸がイヴの右足を絡め取った。その時点で伸縮自在の糸はイヴの右腕、左足、腰を絡め取り拘束する。
イヴ「ぅ・・ぅああっ!!」
チャ「おぉっと!チルチルの伸縮自在の糸に拘束され身動きが出来ないイヴ!このまま負けてしまうのかっ!?」
イヴを拘束している伸縮自在の糸はどんどんイヴの体を締め上げる。
ヒ「イヴ!」
レ「しっかりしろっ!」
ジェ「イヴ君!!」
?「・・イヴ・・・」
一「イヴ君!最後まで粘るんだっ!!メェ~ン!」
一夜達の声はイヴの耳に届いていた。イヴは拘束されていない左手を前に突き出した。その時、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・と地鳴りが会場中に響き渡った。
観1「何だ何だぁっ!?」
観2「あわわわ・・・」
ナ「う・・うぷ・・・」
ウェ「ひぇぇぇぇぇ~!!」
ヤ「今日は地鳴りが多い日だねぇ。」
地鳴りは起きたが、会場に湖は出来ない。すると、チルチルの頭上に水色の魔法陣が浮かび上がった。その魔法陣から雪が雪崩のように落下してきた。
チ「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
チルチルはあっという間に雪に埋もれてしまった。そのお陰でイヴを拘束していた伸縮自在の糸はスゥと消えてしまった。イヴの雪魔法は雪崩を起こす事が出来る程の威力がある。チルチルは雪に埋もれたまま目を回していた。
チャ「試合終了ォォォッ!勝者、イヴ・ティルム!青い天馬、10ポイント獲得!!」
後書き
第163話終了~♪
ルビを使ってみました。以前と全く違う!
第1試合では海中の洞穴のアリー、第2試合では青い天馬のイヴが勝ちました。
次回は第3試合です。妖精の尻尾Aが登場!!果たして、選手は誰なのかっ!?戦うギルドはどこなのかっ!?
お楽しみに~♪
ページ上へ戻る