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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!

作者:御劔優太
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俺の無表情イケメンのレッテルが学園ラブコメを邪魔している。

渚が戻ってきてから俺は母さんに報告しに行った。
「母さん!渚が!」
「全部見てたわ。」
「へ?」
「だから、監視カメラをつけたのよ、・・・・・よくやったわね!」
「母さん・・・・」
「これで・・・子供が出来るわね!」
「やめろぉぉ!!!」
///////////////////
俺は浴衣に着替えて宴会の出席した。
「伊織、よくやったな。」
「父さん・・・」
「これで・・・・子供ができるな!」
「両親思考おんなじかよ!!!!」
「ほらぁ、伊織も座って!」
「あ、ああ。」
「それでは、写真を撮りましょう。」
影山は三脚を設置する。
「それでは皆さんよってください!」
影山がセルフタイマーを設定して戻ってきた。
「伊織っ!」
「うわっ!」
渚は俺の頬にキスをした。


パシャッ


///////////////////

「なぁ、渚・・・・」
俺は部屋に写真のフレームをセットした。
「ん?なぁに?」
「お前・・・・・・」
「・・・・」ゴクリ
「臭うぞ?」
「へっ?・・・・・ひどいっ!」
「いてっ、押すなよ・・・」
「女の子に臭うって・・・」
「まぁ、風呂でも入ってくるか・・・・」
「一緒にね」
「断固拒否する。」


風呂場まで来た俺達は別れた。
ついでに鍵をしめた。
「はぁ、あいつのぼせないかな。」
久しぶりの風呂だしな。
ガラッ。
俺はタオルを腰に巻き風呂へはいった。
「はぁ・・・・」
「・・・・・伊織。」
「ぐわっ!!!」
後ろに、渚がたっていた。
「なっ!なんでいるんだよ!」
「ボイラー室を通ってきた。」
「子供か!!」
「まぁ、タオル巻いてるからさ、一緒に入っていい?」
渚が潤んだ瞳で見てくる。
「まぁ、いいが・・・・」
「ふふっ、ありがとう。」
渚がゆっくり隣に入ってくる。
「っ!」
渚はタオルを緩く巻き、胸を強調してくる。
「ねぇ、伊織・・・・私の事・・嫌い?」
「・・・んな分けないだろ!」
自然と声が大きくなった。
「ありがとう、」
渚は優しい笑顔で俺を見上げてきた。
「!?・・・」
「あっ・・・・・硬い。」
「やめい!」
渚がエロいさわりかたをしてくる。
「おい・・やめろ・・・・」
俺の理性は限界に近くなっていた。
「伊織ぃ・・・・・」
渚が唾を溜めた口を開く。
「初夜か。」
「うおっ!!!」
俺は一気に振り向いた。
「ふふふ、お楽しみのようだね。」
「部長・・・・・やめて下さいよ・・」
「なんでここにいるんですか!」
「そんなに怒らないでくれ、私も屋敷を抜け出すのは至難の技だったんだから。」
「ふぅ、助かった。」
「私も混ぜてくれ。」
「終わったな。おれのじんせい。」

///////////////////

朝起きるとそこは寝室だった。
「はぁ、夢か・・・」
「おはようございます、伊織様。」
「おう、影山。おはよう」
「今日は赤飯・・・・」
「あれ夢だよな!!そういってくれ!!」
「今日は渚様の入学の日です、お気をつけて。」
「露骨に話題をそらすな!」
俺は渚の部屋をたずねた。
「渚、起きてるか。」
「ああ!伊織!この制服どう?にあってる!?」
綺麗な括れに胸は富んでいる。
「ああ、綺麗だよ。」
「うっ、まともな返しは予想外・・」
渚はなぜか艶々している。
「おまえ、昨日なんかあったのか?」
「ん!?な、なんでもないいよよよ!?」
「まじか!?俺、道を踏みはずした!?」
「ほら、遅れるよ!」
「・・・・・」

俺は朝ごはんを食べ、学校へ向かった。
商店街まで来ると智輝にであった。
「おーい、智輝!」
「おう、伊織か、おはよう!」
「おはようございます♪」
「ん?玲瓏さん、元気だねぇ、なんかあった?」
「私・・・今日から入学なんです!」
「えっ!!??どういうことだ?」
「渚は俺が肉体に戻したんだよ。」
「まじか!!!良かったな!!!」
「これで伊織の種もゲットしたからね!」
「えっ?マジで!?」
「さすが、既成事実だね!」
「はいっ!」
こんな無駄話をしているところにツカサと一葉ちゃんが出てきた。
「おーい、伊織!」
「ああ!待ってよ!お姉ちゃん!」
「お姉ちゃん!?」
「ああ、こいつは女だ。」
「さすが!ハーレム王!性別まで変えてしまうとは・・・」
「違うからな?」

///////////////////
学校に着くと渚は二回生先生に呼ばれていった。
「いやぁ、反応が楽しみんだね!」
「なにがだ。」
「だってトップクラスの美人だろ?」
「まぁ、そうかもな」
「いいなぁ、王は。」
「黙っとけ。」
「伊織様、お弁当をお忘れでございます。」
「うおっ、どっから湧いてきた!?」
「人をゴキブリ見たいに言わないで下さい。」
「ああ、わるい。」
「それで、伊織様・・・・」ゴニョゴニョ
「・・・・!?わかった。放課後な」
「はっ、」
そう言うと影山は窓から消え去った。
「すごーい、獅童くん、飯使いいるんだ!」
「ああ、まぁな、」
「ヤバい!返事してくれた!」
「きゃーきゃー!!」
「・・・・伊織・・・一回死んだ方が言いと思うぞ。」
「なぜに!?」

「ほらほら、席に着け。」
「がやがや。」
「今日は転校生がいる。」
「「「「おぉ~~!!!」」」」
「男かな、女かな?」
「ホモかな?」
「最後の誰!?」
「ほら、静かにしろ・・・転校生は獅童の許嫁だ!」
「「「えええぇぇぇっぇぇっぇえ!!!!」」」」
「獅童君・・・取られた・・・」
マジ泣きしてる奴までいる。
「シネ獅童!!!」
「このハーレム!!!」
「無表情イケメン!!!・・・・非の打ち所がねーじゃねーか!!」
「まてまて・・・獅童はこの結婚に乗り気じゃないらしい・・・・だから、アタックすれば逆転のチャンスはある!!!!」
「わーーーーーっ!!!!!」
「なんの集会だよ」
「まぁまぁ、」
「それでは登場してもらいましょう!
玲瓏家、三代目当主!!両親はすでに他界・・・だが、伊織のためにがんばる!玲瓏渚だぁぁぁぁぁ!!!!」
「なんのテレビだよ!!!??」
「えーっと・・・玲瓏渚ですっ!」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
えっ?なに?
「負けた・・・・」
「こんな美人でも獅童君は堕ちないのか・・・・」
「獅童!お前の穴の初めは俺じゃなかったのか!?」
「最後だれだ!?」


放課後、俺は速攻で部室へ向かった。
「チーッス。」
「やぁ、獅童。」
「伊織ぃ・・・遅いよぉ・・・・」
霙は涙目で駆け寄ってきた。
「やっ、伊織!話は聞いてるよ~渚ちゃん、よかったね!!!」
奏はいつも通り。
「あれ?玲瓏さんは?」
「渚は質問攻めです。」
「梓ちゃんは?」
「それが・・・・今・・・どこにいるか影山でも分かってないんだ。」
「そうか・・・・影山でも・・・」
部長は首を傾げる。
「これは危ないかもね・・・」
霙も不安な顔をしている。
「探しに行ってくる。」
俺は刀持って外へ出ようとした。
「待て、獅童!」
「はい?」
「私たちも行く。」
霙と部長が立ち上がった。
「俺達は!」
智輝と奏も立ち上がった。
「校内と町を探してくれ!」
「ああ。」
「あまり無茶しないでね!」
奏が心配そうに見てくる。
「ああ、俺に任せろ!」

///////////////////

俺達は裏山を捜索していた。
「梓ぁ!!!」
「梓ちゃーん!」
「水嶋ぁ!!!」
「くそ・・人の気配もしない・・・」
するといきなり携帯がなった。
「もしもし!影山!?」
「はい、裏山の奥地まで行った我が兵団からの応答がないそうです!!」
「ああ、わかった。!!」
俺は電話を切って走り出した。

奥地。
「こ、これは・・・」
そこには無惨にも惨殺された仲間達が。
「風見!!」
俺はまだいきのある風見に駆け寄った。
「む、無念・・」
「誰にやられた!!」
「黒服の・・・・男・・・気をつけて・・・」がくっ
「風見!?」
「大丈夫、気絶してるだけだ」
「くっ・・・・・行くぞ!!!」
「ああ!!」
「うんっ!!」
俺は奥にあった階段から下へ降りた。
「こんな場所が・・・」
「気をつけろ!!」
グルゥゥ!!!
「斬!!!」
俺は一気に叩ききった。
「・・・」スタッ。
「流石だな。」
「前へ進もう。」

「ストップ・・・」
俺達はひとつの部屋にたどり着いた。
「くっ・・・・・あんた・・・・」
「おお、いい顔してくれるな・・・」
そこにははだかで縛られた梓と変態がいた。
「ほらほら、喋っちゃいなよぉ、その方が楽だよ?」
「あががあがはっ!!!」
電気が流されているようだった。
「あずっ!?」
(だめだ、今は行けない!)
(なんでですか!!!梓はあんなにくるしそうに・・・)
(あいつの戦闘力は高すぎる・・・)
(んなことはわかってます!!!)
「がはっ!!!!」
梓は溝内を食らわされている。
その時、おれの中の何かがうごめいた。
「がっ!!??」
俺は心臓を抱えて床に崩れ落ちる。
「うがぁぁっぁあああああ!!!!!!」
俺の髪の色が白く変色した。
「獅童!?」
「伊織!!だめ!それは!!」
俺は剣を持って走り出した。
「伊織!?どうして!?」
梓は困惑の目で見てくる。
「がぁぁっぁぁぁああああああ!!!」
俺はあいつの喉元をかっさいた・・・はずだった。
「ふん!」
「がぁぁっぁあ!?はっ!!!」」
俺は壁にめり込まされた。
「ふん、雑魚め。」
「あ、あがぁ・・」
俺は刀を落として床に倒れた。
「止めだ。」
奴は俺の刀を心臓に突き刺した。

「伊織ぃぃぃぃ!!!!!!!!」














ここは?

                 」
俺は森のなかにいた。
「ん?」
学校が見える。
「なんの学校だろう。」
俺は中に入った。
「ん?・・・・」
どこかで見たことがあるような女の子。
「渚ちゃん、その剣は?」
「ああ、これ?お義母さんがくれたんだ。」
俺はその子に声をかけた。
「ねぇ、君。」
「・・・・・・・・伊織??」
俺の名前は伊織って言うのか。
「ねぇ、ここはどこだろう。」
「伊織!どうしたの!?しっかりして!?」
「ん?渚?誰にはなしてるの?」
「え?見えないの!?」
「えぇ、何にもいないじゃない。」
「!?ちょっと来て。」
美人だな。
「伊織!私の事わかる?」
「うーん・・・・・すみません、わからないです。」
「!?」
そしてその子はまた走り出した。
「部長!」
旧校舎の一階まで来た。
誰もいない・・
「もしもし!?部長!?」
「ああ、・・・住まない、捕まったよ。」
「いまどこですか!?伊織の様子が・・」
「伊織がいるのか!?」
「なんで!?」
「伊織は・・・・今さっき死んだんだぞ?」
「!?いまでこですか!?」
「いま、裏山の奥地だ 。」
私たちは走り出した。


その頃・・
「二ノ方!!!疾風!!!!」


「ぐあぁっぁあ!!」


「大丈夫かい!?って伊織!?」
「今、刀で刺されて!!」


ドクン・・・
「ぐっ!!!」
俺は倒れ混んだ。
「伊織!?」
「呼ばれたみたいだ。」
俺は渚となのる少女に満面の笑みを浮かべて消えた。  
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