転生者が歩む新たな人生
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第53話 麻帆良祭
前書き
麻帆良祭の1日目と2日目です
さて、最終日にラカンにボロボロにされたが、木乃香のアーティファクトで治療してもらい、日本に無事戻って参りました。
魔法世界で儲けたお金で様々なマジックアイテムを買い、有益な旅でありました。
中でも魔法世界のフリマで買った別世界の物らしきテレビゲームは、オーラで覆われた物とそうでない物の2種類を購入しており、忍義姉さんにこちらのテレビでも再現できるように電圧やプログラム、言語などの解析研究をさっそく頼みました。
一応、魔法世界にいた1ヶ月間について色々話しを聞いてみると、日本異能協会への日本各地の旧組織からの移管統合もスムーズに進んでいるようで、あの関東魔法協会でさえも理事長を中心とする日本異能協会への「帰順派」と麻帆良学園学園長兼協会理事を中心とする「反対派」で真っ二つに派閥が割れてしまっているようだ。
大部分の日本出身の魔法使いは「帰順派」であり、過半数を超えているんだけど、「反対派」は数では劣るんだけど魔法世界のバックアップが背景にあり、情勢は拮抗しているらしい。
学園長を中心とした以前の「関東関西融和派」がこぞって「反対派」に流れているのが結構笑える。
予想通りというか、あくまでも魔法使いを至上とした融和でなければ反対らしい。
まぁ、こんな情勢なんで何か一つ失策を打てば、「反対派」も力を失うに違いなく、日本異能協会所属の術師が麻帆良に侵入する行為を止めているにも関わらず、麻帆良学園の上層部は高畑氏を呼び戻すなど厳戒態勢でピリピリしているらしい。
そんな中にあって、ネギ・スプリングフィールドは我が道を歩んでいるらしく、魔法の師を求めて学園長の紹介で封じられた図書館島の司書長の下へ行ったり、学園長からダイオラマ魔法球をもらって中で修行したり、フェイト・アーウェンクルスの命で実力確認に来た悪魔---故郷の村を襲った伯爵級の悪魔だったらしい---の挑発に乗り、生徒を人質に取られたにも関わらず、1人で特攻し、暴走の末負けたり---生徒達は騒ぎに気付いた高畑を中心とする魔法先生が悪魔を追い払い助けた---など順調?な教員生活を送っている。
麻帆良祭の前日にも、超鈴音が不正に魔法使いの会合を覗いたにも関わらず、「超さんは僕の生徒です。僕に全て任せてください!!」とか言って庇っているらしい。
ちなみにこれらはすべて麻帆良学園にいる「帰順派」の魔法使いからのリークだったりする。
もう先は長くないなぁ、「反対派」も………。
☆ ★ ☆
さて、麻帆良祭である。
かなり怪しくなってきたオレの原作知識で覚えているのは、「超がラスボス」「世界樹の魔力を使った儀式魔法」「ネギが時計型のタイムマシーンを使って解決」「武闘大会で司書長のアーティファクトによるナギ・スプリングフィールドとの対面」の4つだ。
細かい内容自体は残念ながら覚えていない。
新しい家族となったフェイトとアルフを連れて、麻帆良市の家にリニスや木乃香、千雨と戻り、麻帆良祭を楽しむと同時に学園各所に協力してサーチャーを飛ばすことにする。
1日目。
木乃香や千雨は3-Aの元クラスメイトと共に麻帆良祭を廻るので、残ったオレとリニス、フェイト、アルフは一緒に別行動だ。
大学部のサークルらしき航空機による曲芸飛行から第78回麻帆良祭が始まる。
18時から始まるまほら武道会で、木乃香と千雨の2人と合流を約束しているので、それまで麻帆良祭をプラプラ廻る。
フェイトもアルフもこんな祭りは初めてらしく、年相応にはしゃいで楽しげだ。
出店で買った食べ物を食べたり、工夫を重ねた麻帆良学生のイベントに参加したりで大はしゃぎだ。
そして何故かネギが同一時間に4人いたりしている。
………、あぁ、これがネギが持つ時計型のタイムマシーンの効果か。
しかし、同一時間に同一人物が存在するなんて大丈夫なのか?
まぁ、大丈夫なんだろう。
木乃香らと合流し、まほら武道会の予選を一緒に観戦する。
オレがいるバタフライ効果なんだろう、確か原作で参戦していたエヴァと小太郎が予選に参加していない。
だからと言って何が変わるのでもなく、ネギや高畑ら原作キャラの予選通過が決まる。
ただ、主催者の超の開催挨拶からわかるとおりひたすら胡散臭い大会だ。「呪文詠唱の禁止」とか明らかにグレー判定だろうに。
こんな大会に関東魔法協会所属の魔法使いが参戦すること自体マズイだろうに、高畑や魔法生徒2名に関東魔法協会預かりのネギや桜咲が参戦している。一応敵情視察とか潜入捜査とかの類なんだろうが、そこら辺わかってちゃんと魔法とか隠すんだろうか?
フラグだな、これは。
一応、上の人には報告しておこう。
予選もつつがなく終わり、家に戻る。一応予選では魔法は使われなかったようだ。何故か学生が気とか使っており、動画投稿サイトにトンデモ格闘としてアップされたようだが。
木乃香も千雨も3-Aの打ち上げに参加した後、寮の友達の所に泊まらずにこちらに戻って来た。一応、ここは敵地に近いため、我慢して戻って来たらしい。
そこまで気にする必要はないと思うんだが、甘いんだろうか?
麻帆良祭2日目はみんなの希望もあり、まほら武道会の本戦を観戦することにする。
試合自体は特に大したことはなく、先月いた魔法世界の闘技場の戦いの方がレベルは高いだろう。
笑えるのはネギではなく、高校生の魔法生徒が影魔法を隠すことなく使い、魔法をさっそく動画サイトにアップされていることだ。
今頃きっと麻帆良学園所属の担当部門がやっきになって沈静化させているんじゃないか。ご愁傷様である。
大会自体はクウネル・サンダースを名乗るアルビレオ・イマが優勝、ネギが準優勝に終わった。
なお、アルビレオ・イマとは接触していない。
こちらから接触する必要性を感じないし、もし接触してきたら、ミッド式の封印魔法が効果があるか試したいと思っていたりする。ジュエルシードなんていう物を封印する魔法なんだ、エヴァ曰く「古本」ぐらい封印できそうだと思っているんだが、どうだろう?
まほら武道会も終わり、夕方近くになると一緒にいる木乃香と千雨にメールが入る。
教えてくれたメールの内容は、「超のお別れ会をするので参加して~」とのことだった。
木乃香はどうやら超の真意が聞きたいらしく、そこで聞く気が満々のようだ。
千雨は参加したくないようだったが、木乃香の保護者として参加してもらった。
2人と別れて4人で夕食を食べていると麻帆良市内に放ったサーチャーがネギと超の戦いを感知する。
………………………。
………………。
………。
吹いた。
ネギと対峙している超がISを使っていた。
そういや、麻帆良の工学部へ研究用にISコアが渡っていたな………。
どうやら超はISを完成させていたようだ。
ネギの他に長瀬や桜咲も攻撃に加わっていたが、3対1でもISを使っている超にダメージが与えれない。
もっとも超も遊んでいるようでISの火器の類はまったく使っていない。使ってはいないが、ISのパワーアシスト機能+超の持つ中国拳法らしき技術で3人を歯牙にも掛けていない。
当たり前である。
ISと戦えるのはISか、ラカンや鶴子さんクラスの達人を越えた「越人」だけだろう。
結局、ネギらは超に「時間跳躍」を使わせることすらできず逃亡し、超のお別れ会に強引に参加させることにより、事をうやむやにすることにしたようだ。
そんなこんなで麻帆良祭2日目も終わり、最終3日目を迎える。
なお、木乃香と千雨はお別れ会で超に真意を尋ねたが、納得のいく答えは返されなかったらしい。
お別れ会の後、帰って来てそう話してた。
後書き
原作との相違
小太郎が麻帆良に来ていない。(ヘルマン戦と武闘大会に影響)
エヴァンジェリンがネギの師匠じゃない(ネギの師匠がアルに。武闘大会に不参加)
刹那が木乃香に半妖バレしていない(刹那のメンタル面の成長が………)
超がISを使う(超陣営の強化)
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