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魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~

作者:白鳥才牙
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『二十二話』~ソウルユニゾン~

 拓斗side

 拓斗としてなのはの魔法を見てしまってから数日後、町中でジュエルシードの発動が感じたので急いで駆け付けると、すでにフェイトとなのはが封印した後だった。


「で、なんで今なのはとフェイトは戦闘をしているんだ?」


 上空を見ると、黄色い光と桃色の光がぶつかり合っている。


「いや~、それがさぁ」

「…ジュエルシードを封印したら」





 回想

「リリカルマジカル」

「ジェルシードシリアルXⅨ!」

「「封印!!」」


 なのはとフェイトは何とも珍しくジュエルシードを二人で封印したそうだ。


「お疲れさま、フェイトちゃん」

「ううん。なのはもありがとう」


 すると、フェイトがきょろきょろとあたりを見渡したのでなのはが、


「どうしたの、フェイトちゃん?」

「え!? えっと、その、死神がいないなって」

「死神さん? あの人ならもうすぐ来るんじゃないかな? でもどうして?」

「え!? あの、助けてくれたお礼が言いたいなって」

「助けてくれたって?」


 するとアルフが、


「あの婆にいじめられたところにあのヤロウがさっそうと現れて助けてくれたんだよ」

「あ、アルフ!?」

「ぶ~!(いいな。ピンチなところに現れる王子様みたいなの)い、いいもん。わたしだって死神さんに抱きしめてもらったもん!」


 (正確には抱きかかえられたですね) by 作者



「そ、そうなの!(わたしだってされたこと無いのに)」

「「う~~~」」


 そういって互いににらみ合って、


「バルディッシュ!」

「なのは!?」

「レイジングハート!」

「フェイト!?」


 そういって互いのデバイスを再び構えた。


「あれ? なんか、地雷踏んだ?」

「うん。ばっちり……」(苦笑)

「死神さんをかけて」

「「勝負!」」





 回想終了





「何やってるんだか……」


 怒りを通り越して呆れるな。ジュエルシードを封印してその後もこれだけ派手に暴れる体力。ある意味羨ましいけど、内容が俺? 


「正体不明の奴理由に暴れるなよ……」

「それはアタシも思ったけど、自分を過小評価しすぎじゃないかい?」

「死神、君は自分を卑下しすぎだよ。顔は分からないけど性格は十分男の僕から見ても魅力的だと思うよ?」


 そう言ってくれるのは嬉しいが……あまり自分じゃ分からないんだよなぁ………

 上空ではいまだにまばゆいばかりの光がぶつかり合っている。
 アイツ等……いつまで続ける気だ?


「それより、ジュエルシードはどうした?」

「え?」

「そう言えば………あ、あそこに!」

[おいおいおい……かなりマズイ状況だぞこりゃ]

「なのは! フェイト! いますぐ戦闘を中止しろ!!」

「「え?」」


 急いで二人を止めるが、遅かった。再び互いのデバイスがぶつかり合った瞬間ジュエルシードからまばゆい光が空に向かって延びた。


「「え!?」」

「どうして!?」

「封印したはずなのに」


 どうしたもこうしたも、お前たちの戦闘によってできた残留魔力に反応したんだろうが!!
 ジュエルシードの魔力波によってこちらに向かって飛ばされたなのはを受け止める。



「大丈夫かなのは?」

「うん、ありがとう死神さん」


  レイジングハートを見るとあちこちににひびが入っており、封印できる様子ではなかった。これを見るとバルディッシュもおそらくそうだろう。


「ユーノ! こういう時の対処法は!?」

「わ、分からない……僕もこういう現象は初めてなんだ」

[くっ。どうすれ「なにやってんだい!フェイト!?」は……!?]

 アルフの叫びが聞こえ、フェイトの方を見るとフェイトがジュエルシードを両手でつかんで封印しようとしていた。


「あのバカ!!!」


 あのバカは何をしようとしているんだ!?
 自殺願望者か!?


「ソウル!!」

[『飛斬 魔装狩り』展開!!]


 フェイトの両手の手袋は破れていてそこから血がにじみ出ていた。


「ッ!? このバカ野郎が!!」

「え!?」


 急いで、フェイトからジュエルシードを手放させ、ジュエルシードに向け、『飛斬 魔装狩り』を5連で放つが


――カカカカカーーン


「は!?」

「にゃ!?」

「うそ!?」

「弾いた!?」

[マジか……]


 上から俺、なのは、フェイト、アルフ、ソウルとそれぞれの驚き方を見せた。そりゃ飛ばした魔力刃をすべて弾いたのだから驚くだろう。


 そしてその刃はユーノの近くに、


―ザグザグザグザグザグッ


「ひぃいいいいいい!?」

「ユーノ君!?」


 ユーノには当たらなかったが偶然にもユーノの周りを閉じ込めるような形で刺さった。
 すまんユーノ……あとで出してやるから。


「ソウル! これはどうなってる!?」

[ジュエルシードの放出魔力量が多すぎたんだ! だから『魔装狩り』があまりの魔力量に跳ね返された……! また来るぞ!!]


 ソウルが叫んだ瞬間再び、先程より数倍大きな魔力波がジュエルシードから放たれこちらに向かってくる。
 俺は咄嗟に即席のシールドを展開する。
 しかし、そのシールドもすぐに罅が入る。


[どうするんだ! そんなに長くは持たないぞ!! 強力な防壁を展開する時間もねぇ!!]

「クソッ!!」


 なにか……なにか方法はないのか!?















「なにやらお困りの様ですね」










「え……?」

「この声って……」


 突然聞こえてきた声にフェイトとアルフが反応する。
 俺は声のする方へ視線を向けると。





「私にできる事がありましたら手を貸しますが?」





 元プレシアの使い魔、現俺の使い魔であるリニスがいた。





 フェイトside

「リ……リニス?」

「はい、お久しぶりですねフェイト」


 私の呼びかけにリニスは微笑みを返してくれた。
 本当に、本当にリニスなんだ……


「再開のところ悪いがいいか?」

「はい、早めに終わらせましょうか」


 死神に呼ばれたリニスは死神に近づき向かい合うと、二人の足元に見た事のない術式が展開された。


「契約を交わせし友 その名はリニス 一つとなりて我に示せ 秘められし力を!『ソウルユニゾン』!!」


 死神が詠唱を終えると同時に彼とリニスの二人は光に包まれ、光が治まると。










 私たち位に幼くなったリニスがいた。










「「「「ええぇぇぇぇぇぇ!!?」」」」

「ソウル、どうすればいい?」


 この声、死神かな? リニスは何処に行ったんだろう?

 死神がソウルに尋ねる。


[簡単だ、物量で黙らせりゃいい]

「そうか……ならあれでいくか」


 死神は右手を上に向け詠唱を始める。


「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル――」


 死神の詠唱と共に周囲に大量の黄色のスフィアが出現した。


「あれってフェイトの!!」


 アルフが驚いてる。私も驚きを隠せない。
 だってあれは……あの魔法は!!


「『フォトンランサー・ファランクスシフト』撃ち砕け、ファイアー!!!!」


 その言葉多量の閃光の雨がジュエルシードに降り注いだ。
 その光に飲み込まれたジュエルシードはまるでなすすべもないように光を失った。


「ジュエルシード、強制無効化成功」





 拓斗side

「『ユニゾンアウト』」


 ジュエルシードの無効化を終えリニスとユニゾンアウトすると


「「「「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」


 俺とリニス、デバイスたち以外の四人が叫びだした。


「どうした?」

「た…た……拓斗君!?」

「死神は君だったのか!?」

「は!?」


 なんでわかった!? 顔は隠しているはずだぞ!!


「フードが外れてますよ?」

「へ?」


――ペタペタ


「マジだ……」


 何故かフードがとれていた。
 ユニゾンアウトの時に外れたのか?


「まぁ、いいか」

「「「「いいの!?」」」」


 過ぎたことだ。


「それより……フェイト」

「なに?」


 そのままフェイトの頭にチョップ。


「この愚か者が!」

「ひぅ!?」

「お前はなにをしたかわかってるのか? 下手したら死んでしまうかもしれなかったんだぞ!」

「ご、ごめん……」

「はぁ、良いから手を出せ」

「うん」

「癒しの巫女の魂よ 今一時 その力を我に宿し 傷つきし者を救い給え『治癒』」


 あの時と同じ魔法をかけ、フェイトの怪我を直し終えると、


「もうこんな事するんじゃないぞ。俺の命がいくつあっても足りない」

「うん。ありがとう。心配してくれて」


 恥ずかしそうにしながらもフェイトはお礼を言った。





 その後、フェイトとアルフは自分の家に戻り俺とリニス、なのはとユーノの四人で帰っていた。


「ねぇ、拓斗君」


 帰り道、なのはが話しかけてきた。


「わたしがもし恭フェイトちゃんと同じことをしたらどうするの?」

「まぁやったら怒るだろうな、極力そんなことはしてほしくないけど」

「今日みたいに?」

「当然。おまえもアイツも、俺にとって大事な奴なんだ。傷つくところは見たくない」

「だ、大事!?………ありがとう///」

 
 

 
後書き
~あとがき雑談会~

作「出ました!ソウルユニゾン!!」

拓「今回はジュエルシード暴走の回だったな」

ユ「あれは驚いたよ」

作「そしてまた現れたユーノ・スクライア」

拓「おまえ良く来るな」

ユ「文句を言うなら作者に言ってね」

拓「たまにはフェイトを出してもいいんじゃないか?」

作「そうだね、考えてみるよ」

ユ「それでソウルユニゾンっていったい何なの?」

拓「まぁ簡単にいえばユニゾンデバイスの効果をデバイス以外で行う魔法だな。これは作品でも出たようにユニゾンした人の力を扱うことができるというのが一番の利点だな」

作「詳しくは無印編が終わってから載せる予定の魔法集を見てね」

ユ「かなり先の話だけどね」

作「今回も早いけどユーノ君、次回予告よろしく」

ユ「わかった





  ジュエルシードの封印を終え拓斗たち五人はその場で仲良く話をしていた

  そんな中黒いバリアジャケットを身にまとった魔導師が現れる

  その魔導師の態度に拓斗は怒りを爆発する

  次回 魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~『人の喜びを邪魔する人はミンチで死ね』」





作「それじゃ、次回に」

作・拓・ユ「「「トリガー・オン!!」」」





 次回のサブタイトルは今までと少し違うな

 そうだね、これがいいかなって思って

 タイトルの内容は無視なの!?





 今週と来週はテスト勉強とテスト期間のため更新を中断します。
 申し訳ありません<(_ _)> 
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