幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!
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過去の話。
ある日の放課後ひょんなことをから俺と渚が出会った。
まぁ、俺の過去の話を聞いてもらおう。
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まず、勘違いを正そう。
俺は「渚と出会った訳ではない・・・・・再開した」のだ。
「おーい、渚!学校行くぞ!」
「はーい、ちょっと待って!」
俺はその日、中学三年生だった。
渚とは俗に言う恋人で、いつも一緒にいた。
「伊織ぃ!おはよ!」
「ほらくっつくなよ!」
俺は昔は表情も豊かで、よく二人で笑っていた。
・・・・・・・・あの日までは。
「今日、一緒に探検行こう!」
「どこに?」
「裏山だよ。」
「いいね!私も行く!」
「じゃあ学校まで競争な」
「ああ!待ってよ!」
俺達はいつも通り走り出した。
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「渚、彼氏が来てるよ。」
「・・・」
俺は片手を上げた。
「あっ、伊織!今行く!」
学校を出た俺達は、裏山へ向かった。
「なんか薄ぐらいね。」
「そうだな。」
がさがさっ!
「!?」
「キャ!」
「なんだ!?」
俺は音のする方を見た。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「にゃ~」
茂みから出てきたのは猫だった。
「なんだよ・・・」
「ビックリした・・・」
「もうちょっと奥まで行くか。」
「そうだね!」
俺達はここでやめていれば良いものを、奥まで進んでいった。
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「けっこう来たな・・・・」
「そうだね・・・」
バキバキっ!!!
樹が折れるような音が後ろでした。
「!?」
「なに!?」
「グルルルルル・・・・」
できてきたのは犬・・・とは言えないほど巨大な猛獣だった。
「逃げるぞ!」
俺は渚の手を引いて走り出した。
「うわっ!!」
俺は木の根っこに引っ掛かって転んだ。
「ガァウ!」
猛獣は手を振り上げた。
「危ない!」
「!?」
渚が目の前に走り出た。
俺が我に帰ったのは数字間後、学校で小さくなってるのを発見されたらしい。
渚は・・・・・・・・・あの妖怪にすべてを壊されて発見された。
妖怪の詳細はわかっていない、分かってるのは、俺が血だらけの太刀を持っていたということだ。
この時から俺は感情を表に出していない。
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