転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0507話
『全く……色々と問題を起こしてくれますわね』
ペレグリン級にある俺の部屋。そこでミツコと通信を繋いだ所、いきなりこう言われた。
いや、その色々を理解している分こっちとしては何も言えないんだけどな。
「あー、すまん」
『連邦軍の方からクレームが来てますわよ? 善意の協力者を強引に連れて行ったとか、部隊のメンバーが半ば強引に逃亡したとか』
「前半はともかく、後半は完全にこっちのミスだ。……そうだな、ハロウィン・プランのデータで手を打って貰えないか?」
『あら、やっぱり入手してましたのね。全く、色々と隠していること。……いいでしょう。ハロウィン・プランに関しては私としても色々と興味深いものがありますし、それで手を打ちましょう』
「悪いな」
イスルギ重工としては連邦軍に対して借りを作る事になるのだから、マイナスの側面も大きいだろう。量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改のデータでそれを帳消しに出来るかどうかは微妙な所だが……かと言って、ゲシュペンスト・タイプRVに関してはシャドウミラーの機体としてデータを有効利用させて貰う為に渡す訳にはいかなかったりする。
『そうそう、そう言えば月に出て来たあの巨大な剣のような存在ですが、連邦軍ではソーディアンと呼称する事にしたらしいですわね』
「捻りも何もない、見たままだな」
『ええ。何しろ特殊なフィールドか何かを展開しているらしく、近付いたミサイル、偵察用UAV、PT、AMが区別無く機能を停止したようですから連邦軍としても名称に凝っている暇はないんでしょうね』
なるほど、やっぱりその辺は俺達が実際に経験した通りか。
「そうなると、こちらから手を出すのは無理だな」
『そうなりますわね。けど、だからと言って放って置く訳にもいかないので遠目から偵察をする事になりそうですわ。幸い今はソーディアン、ヘルゲート、共に静かなものですが、双方ともこのままという訳にはいかないでしょうし』
「ま、それが無難なところか」
転移に使用出来るソーディアンズ・ダガーを連邦軍が捕獲するまではこのままだろう。……もっとも、修羅達が攻めてくる以上はいずれその対応で一杯一杯になるんだろうが。
『それで、シャドウミラーはこれからどう動くつもりですの?』
「暫くは様子見だな。こっちもこっちでやるべき事が結構あって、そっちが片付くまでは迂闊に手出し出来ない」
何しろ、ようやく俺の新型機の為の最後のピースを入手したのだ。これで新型機の開発に必要な物は全て揃ったのだから。
『そうですの。では、動く時には一応連絡を下さい。もしかしたらいい提案が出来るかもしれませんので』
何かを企むかのように、含みのある笑顔を浮かべるミツコ。
……いい提案、ねぇ。
「どんな提案なのかを聞いてもいいか?」
『あらあら、こう言うのはサプライズだからこそ意味があるんですのよ? 色々と根回しも必要ですし……ね』
全く、何を考えているのやら。まぁ鵬法璽の契約がある以上は、俺達に取って不利な真似は出来ないから寝首を掻かれる心配は無いんだろうが。
「取りあえずその件については楽しみにさせて貰うとしよう。それと、近い内に一度そちらに顔を出す。ハロウィン・プランのデータにしろ、以前言っていた転移札にしろ人伝にする訳にもいかないしな」
『ええ、お待ちしています。……さて、ソーディアンの件で色々と会議がありますのでこの辺で失礼しますわね』
その言葉と共に通信が切れ、部屋にいるのは俺だけになるのだった。
椅子から立ち上がり、ベッドへと身を投げ出して目を閉じる。
「……さて、取りあえずここまでは大体俺の予想通りの展開で事態は進行している。だが、問題はこれから先だな」
特に修羅達だ。幹部連中なら基本的に一部の例外を除いて知性や理性が発達しているんだが、一般の修羅兵達に限って言えば行き当たりばったりと言うか、どこの世紀末世界に出て来る雑魚兵士だよって感じだからな。ある意味でネギま世界にある魔法世界の賞金稼ぎとか拳闘士とかに近い。
「……ん?」
待て、今何か。ソーディアン、修羅、ネギま、魔法世界、火星。そして修羅達は自分達の新天地を求めて旅をして……ふむ、なるほど。可能性としては十分ありか? ただ、今思いついた内容を実行に移すとしても修羅の論理を振りかざすというのは危険過ぎる。修羅王であるアルカイド・ナアシュ。この男がどう出るかだな。こちらの提案をまともに受け入れるかどうか。いや、力こそ全ての修羅だと言うのなら俺が奴に勝てばこちらに従う……か?
「駄目だな」
確かアルカイド・ナアシュが待っていたのは、自分を倒す存在ではなく、自分を越える修羅。あくまでも修羅の一族限定なのだ。となると、修羅で一番俺の考えに近いのは……
「アルティス・タール、か」
現在の修羅王であるアルカイド・ナアシュに次ぐ実力を持ち、あくまでも修羅としての生き方を求めるアルカイド・ナアシュとは違って外へと目を向ける視野の広さもある。またそのカリスマ性から多くの修羅達に慕われており、弟のフォルカ、義弟のフェルナンドの2人や恋人のメイシス。恋敵とは言え親しい存在であるアリオンとその人脈もかなりのものだ。
「俺の目論見通りに進めるとしたら、修羅を率いるのはアルティスの方が好都合だな」
だが、問題もある。最大の問題としてはアルティスが病を患っている事だ。しかしこれに関してはフィリオの時のように取引が可能だろう。そう、病の治療と引き替えに俺と手を組めと。そしてネギま世界の火星という地を与えるからテラフォーミングに協力しろと。宇宙でも活動出来る修羅なら火星のテラフォーミングでも使えるし、魔法界の拳闘士やら賞金稼ぎやらともそれなりに付き合っていける筈だ。ネギま世界の火星を修羅達に勝手に与えるというのは色々と問題が起きるかもしれないが、魔法世界側の勢力という事にしておけばその件はどうにかなるだろう。もっとも、これに関してはフェイトとも相談する必要があるからこれで決まりとは行かないが。
「そして、次の問題は……アルコか」
変身能力を持つ修羅で、原作ではアルティスの暗殺に成功している。このアルコを片付けないと原作通りの流れになってしまうだろう。
アルティスに渡りを付けるのにベストの手段は……やっぱりフォルカ、か? ヒリュウ改やハガネに合流した後に、出来れば早めに向こうと接触したい所だが……それは難しい、か? そもそも上級修羅に接触する機会自体が少ない上に、下級修羅は世紀末状態だ。
……いや、待て。違う。確かに下級修羅の殆どはそんな性格だが、女の下級修羅はその殆どがメイシスに忠誠を誓っており、それなりに知性や理性はあった筈。となると、あの猫型の修羅神をどうにかして捕獲すればメッセンジャーとして使えない事もないか?
色々と考えてみるが、どうやらそれが一番向こうとコンタクトを取れる可能性が高いと思われる。最後の手段としては、システムXNで直接ソーディアンの中に転移するという方法もあるが……それだと向こうと接触するまでに派手に戦わないといけないだろう。火星のテラフォーミングを任せられる可能性がある以上は、なるべく修羅達の勢力は温存しておきたいというのが正直な所だ。
そんな風に地球に戻ってからの事を考えていると、再び通信が入る。ただし艦外からではなくブリッジにいる艦長からだった。
「どうした?」
『アクセルさん、そろそろ地球です。降下する為のシャトルの準備も整いましたが』
「そうか、助かる」
いよいよ地球か。
「スレイ、ムラタ、オウカ、フィリオの4人に格納庫に来るように伝えてくれ。俺もすぐに行く」
『分かりました』
艦長が頷き、通信が切れる。
さて、いよいよフィリオの決断の時だが、どんな選択をするのやらな。
……そう言えば、この艦に戻って来てグロウセイヴァーを空間倉庫に収納したが、その件に関しての質問が一切無かったな。まぁ、恐らくミツコを始めとしたイスルギ重工の上層部から何らかの干渉があったんだろうが。
そのまま立ち上がり、部屋の中を眺める。
ほんの数日程度とは言っても、俺の部屋として使われたのだ。それなりに愛着はあるが……そんなのを気にしてもしょうがないと言えばしょうがない。
特に散らかっている様子は無いので、このままで大丈夫だろうと判断して部屋を出て格納庫へと向かうのだった。
「アクセル大……じゃなくて、アクセルさん!」
格納庫に入るとそう声を掛けられる。そこにいたのはオウカだった。そしてその隣にはスレイとフィリオが。ムラタは少し離れた場所で瞑想をしている。
「早いな」
「そうでもないです。それよりもこのシャトルで地球に降下を?」
オウカの視線の先にあるのはそれなりに大きいシャトルだった。それも当然だろう。何しろ、ミロンガ、カリオン、無明、ヒュッケバインMk-Ⅱの4機を収納可能な大きさなのだから。
「そうなるな。機体の積み込みは?」
「先程完了しています」
「そうか。なら後は降下するだけだな」
「はい。レモンさん達に会うのも久しぶりなので、少し楽しみですね」
笑みを浮かべながら声を掛けてくるオウカに頷き、スレイとフィリオの方へと視線を向ける。
「さて、フィリオ。約束通りに地球に降下するまで待ったが……どうするか決めたか?」
その言葉にフィリオの真面目そうな表情が多少強張りつつも小さく頷く。
「決める前に、1つ条件を付けさせて貰いたい」
「……条件?」
「ああ。スレイが君達の本拠地を見たとの事だけど、残念ながら僕はあくまでもスレイから話を聞いただけでしかない。それにスレイはパイロットであって技術者ではない。なら必要な何かを見逃している可能性も高い。君達が本当に僕の病を治療出来る技術を持っているのかどうか。それを自分の目で確認したいんだ」
「兄様! 兄様は私を信じられないというのですか!?」
フィリオの口から出た言葉にスレイが叫ぶが、それに対する反応は小さく首を振るだけだった。
「もちろん僕はスレイを信じていない訳じゃない。けれど今回の件に関しては僕の一生に関わる事なんだ。それを自分の目で確認したいと思うのは当然だろう?」
「それは……けど……」
チラリ、と俺の方へと視線を向けてくるスレイ。フィリオを説得しきれなかったのを悔いているのか、あるいは俺達の技術力を疑わせるようにしか説得出来なかったのを悔いているのか。どのみちどこか後ろめたい表情で俺の方を見ている。
「1つ確認しておく。今のお前の言い分を聞く限りでは、俺達の技術がお前の病を治療可能だと確認したらシャドウミラーに所属すると決めた。そう思ってもいいのか?」
「……そうだね。確かにもし僕が患っているこの病を治療してくれるというのならその恩は返したい。ある程度の期間シャドウミラーに所属する事でその恩が返せるのならそれもいいと思っている。……ただ、厚かましい願いだとは思うけどその際には1つ条件を付けさせて貰えるかな?」
「条件?」
「うん。外部と……ツグミと自由に連絡を取れるようにして欲しい」
「……なるほど」
まぁ、恋人に会いたいというのや、その恋人に自分の無事を伝えたいと思うのは至極当然だろう。だが、こちらの情報を流されるのは困る。そうなると……鵬法璽か? いや、それはシャドウミラーを抜ける時で十分な筈だ。となると考えられる手段は……
「もしお前がその通信でこちらに不利な情報等を流した場合、お前だけじゃなくて妹のスレイに対しても相応の扱いをしなければならなくなるが……それを理解した上で、尚且つ暫くの間は外部と通信する時に量産型Wの監視付きでという条件なら許可しよう」
少なくても量産型Wが監視していれば迂闊な言動は出来ないだろう。獅子身中の虫になるのは防げる筈だ。
俺が暗に言いたい事も分かったのか、苦笑を浮かべつつ頷くフィリオ。
「ああ、そうだね。それで問題無いよ。僕としても恩人を裏切るような真似はしたくはない」
「……一応言っておくが、俺達は別にヒリュウ改やハガネのように正義の味方という訳じゃない。色々と後ろ暗い活動にも手を染めているぞ? 俺が言うのも何だが、そこまで信用するのはどうだろうな」
実際、OG外伝が始まってからもテスラ研、オルレアン研究所、マオ社と忍び込んで一種の破壊活動を行っているのだから。
「だろうね。君達がそう言う組織だっていうのはインスペクター事件で十分理解しているさ。けど、クエルボ博士のように君達によって救われた人達も間違い無くいるんだ。……彼女のようにね」
フィリオの視線の先にいるのはこちらを心配そうに眺めているオウカの姿だった。
「別にオウカ達を助けたのは俺にとって利があるからだ。変な勘違いをして貰っては困るな」
「ふふっ、まぁ、君がそう言うのならそれでもいいさ。とにかく、全ては君達の本拠地を見てからだしね」
「……悪いが、まだ仲間になると完全に決まった訳じゃない以上はどこに俺達の本拠地があるのかというのを安易に教える訳にもいかない。本拠地に移動する時は視覚や聴覚を塞ぐ事になると思うが?」
「構わないさ。シャドウミラーの本拠地だ。それくらいの警戒は必要だろう」
フィリオがそう返事をした時、丁度タイミング良くブリッジからの通信が入って来た。
『アクセルさん、そろそろシャトル降下ポイントに到着します。シャトルに乗り込んで下さい』
「分かった。……艦長、色々と手間を掛けたな」
『いえ、これも仕事ですので』
こうして、俺達は無事にペレグリン級からシャトルで地球へと降下するのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:300
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:447
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