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ヘタリア大帝国

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TURN120 エイリス王家その六

 エイリス軍の要塞化されている巨大な岩の隕石には対空砲座やミサイルランチャーが多く配備されている、秋山もそれを観て言った。
「あそこに下手に仕掛ければ」
「損害が半端じゃないな」
「確かに、これは」
「我が軍には砂塵は効果がなくなった」
 防塵設備によってだ、それは克服しているのだ。
「しかも艦載機を使って戦ってきたからな」
「そのことも調べられてですか」
「対策を講じられたな、流石はモンゴメリー提督とあちらの妹さんだ」
 モンゴメリーだけでなくイギリス妹についても言及する。
「考えている」
「ですね、砂塵を無効化させて艦載機を出しても」
「やり方はある、要塞には艦載機は向けない」
「だからビームですね」
「そうだ、しかもだ」
 それに加えてだった、東郷は今度はエイリス艦隊を観た、彼等はどうかというと。
「艦隊は艦隊でバリア艦が多い」
「ビームを放っても完全にはダメージを与えられないですね」
 観ればそのバリア艦の数はかなりだ、枢軸軍の火力を以てしても満足にダメージを与えられるとは思えなかった。
 それでだ、東郷はこう言ったのである。
「いいな」
「はい、わかりました」
「今は攻めるにしてもだ」
 そうしてもだというのだ。
「相手を替えよう」
「では」
「全軍まずは敵艦隊を叩く」
 艦載機で、だというのだ。
「それから要塞だ、いいな」
「よし、じゃあ行こうか」
 台湾兄が東郷の言葉に応える。
「まずは艦載機でね」
「敵艦隊を攻める」
 東郷も再びこう言ってそしてでだった。
 枢軸軍はまずは艦載機を放ったがそれはエイリス艦隊に向けたものだった、それは戦艦オークにいるモンゴメリーも観ていた。
 枢軸軍の艦載機が艦隊に向かっているのを観てだ、彼はイギリス妹にこう言った。
「これも想定通りですね」
「そうですね、要塞を観てすぐに攻撃対象を替えてきましたね」
「流石と言うべきでしょう」
 モンゴメリーはイギリス妹に冷静に述べた。
「これは容易な相手ではありません」
「それもまた想定通りですね」
「はい、ですが」
 しかしだとだ、ここでこう言ったモンゴメリーだった。
「彼等とて無敵ではありません」
「だからですね」
「この場合も対策を用意してあります」
「それでは」
「艦隊は要塞近辺に集結せよ」 
 そうしろとだ、モンゴメリーは艦隊に指示を出した。
「要塞の防空システムの中に入るのだ」
「そして要塞をですね」
「はい、艦隊のバリアで守ります」
 要塞をビームから守るというのだ。
「そうしましょう」
「それでは」
 イギリス妹が応えそしてだった。
 エイリス軍は要塞と艦隊で協同して守る、そこに枢軸軍の艦載機が襲い掛かるが。
 要塞の防空システムで艦艇は守られる、防空システムの弾幕が凄く下手に飛び込んだ艦載機は忽ち蜂の巣にされた。
 それを観てだ、艦載機全体の指揮を執る柴神は機体のコクピットからパイロット達に命じた。
「ここは攻撃は中断だ」
「では今は」
「一時はですか」
「そうだ、距離を置く」
 何時でも攻撃出来てもいい様にしてもだというのだ。 
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