FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第162話 『浮上板』
前書き
更新遅れてスミマセン!駄作者07です♪
今回は遂に始まった大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』!!妖精の尻尾からはグレイとショールが出場!だが、2人に危機が・・・!?
今回もナレーション(?)風に書いていきます。
それでは、第162話・・・スタート♪
チャ「さぁ、各ギルドからの出場者が決まりました。大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上版』、そのルールとはっ!?」
チャパティ・ローラの実況が会場中を興奮させる。観客は妖精の尻尾ほどではないが大騒ぎだ。
グ「ったく、相変わらず元気な実況だぜ。」
ショ「すごい気合入ってるな。」
会場のど真ん中には、『浮上板』に出場するグレイ、ショール、ジェニック、ハマナス、イエーガ、アチュール、コネティ、アニー、ユウカ、レン、アンナ、カイがいた。
ユウ「毎年あいつが実況をやってるんだよな。」
レ「俺達はもう聞き慣れちまったぜ。」
イエ「俺はあいつの実況が上手いと思うぞ。」
すると、石造りの観客席の下にある出入り口から大魔闘演舞のマスコットキャラクター、マトー君がちょこちょこと歩いて来た。マトー君は『浮上板』の出場者の前で立ち止まると、
マト「では、大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』のルール説明・・・」
コ「ちょっと待って下さい。イヒヒ。」
マトー君の言葉に割って入ったのは、死者の仮面のコネティだ。口元だけが見える不気味な仮面を着けていて、白い歯を見せて不気味に笑う。コネティは隣にいるグレイとショールを見ると、
コ「いくら大魔闘演舞の主催者側からのお願いだからと言って、同じギルドから2チームも参加するのは、他のギルドに対して有利過ぎるのでは?イヒヒ。」
グ「ア?何か文句あんのか?」
ショ「妖精の尻尾は頼まれた事を引き受けただけだ。」
グレイとショールもコネティを睨み返す。が、コネティは普通に「イヒヒ。」と不気味に笑うだけ。すると、
アン「良いじゃない。2チームでも。」
先程妖精の尻尾に宣戦布告を出した銀河の旋律のアンナが口を開いた。アンナは目に掛かった前髪を払いながら、
アン「主催者さん達も、大魔闘演舞を盛り上がらせる為に頼んだ事なんだから。出場する側の私達が、今更鳥みたいにピーチクパーチク文句を言うのはどうかと思うけど。」
コネティをバカにしたように嘲笑う。アンナだけではない。
ジェ「俺も別に良いぜ。」
ハマ「私もでございます。」
イエ「俺も構わねぇだ。」
アチュ「俺も。逆に面白くなりそうだぜ。」
アニ「私も良いよ~♪」
ユウ「俺も反対はしねぇよ。」
レ「俺も。べ、別にお前等の為に良いって言ってるんじゃねぇからな。」
カ「同じく・・・」
コネティ以外、反論する者は誰一人いなかった。
コ「ちっ。」
コネティが小さく舌打ちをする。
グ「流石だな。銀河の旋律の魔道士さんよぉ。」
ショ「その様子だと、妖精の尻尾を潰すのに相当な自信があるみたいだな。」
グレイとショールが挑発気味にアンナに言う。アンナは小さく微笑み、目に掛かった前髪を払いながら、
アン「えぇ。妖精の尻尾を潰す自信は広大な銀河と同じくらいあるわ。それに、妖精の尻尾の人数が多いほど、潰しがいがあるじゃない。」
嘲笑った。グレイとショール、アンナの間で火花が散る。すると、ゴホン!とマトー君がわざとらしい咳払いをした。
マト「で、では、気を取り直して、大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』のルール説明を行いますカボ。」
そう言うと、マトー君は白い手袋をした右手でパチン!と指を鳴らした。すると、どこからか厚さ3cm程の長方形の鉄の板が飛んで来た。鉄の板はその場で浮いている。
ハマ「何ですか?その鉄の板は?」
ハマナスが鉄の板を見て首を傾げる。幸福の花の魔道士である為、やはり口調は丁寧だ。
マト「出場者の皆さんにはこの板に乗って、競技に参加して頂きますカボ。」
マトー君はぴょんっと鉄の板に飛び乗る。マトー君が乗っても、鉄の板は浮いたままだ。
マト「この鉄の板の操作方法は簡単。右足に体重をかけると、鉄の板も右に曲がり、左足に体重をかけると、鉄の板も左に曲がるカボ。」
マトー君は説明しながら、実際に右に曲がったり左に曲がったりする。
アチュ「おいおい、その鉄の板は左右にしか進めないのかよ?」
マト「とんでもないカボよ。鉄の板の前方に体重をかけると、鉄の板も前に進み、後方に体重をかけると、鉄の板も後ろに進むカボよ。」
説明しながら、また前に進んだり後ろに進んだりする。
ル「あの鉄の板、板だけど、乗り物よね?」
ナ「うぷ・・・」
待機場所から見ていたルーシィは鉄の板を見て呟き、ナツは慌てて口を押さえた。
アン「それで、私達はその板に乗って何をすればいいのよ?」
アンナが問うと、
マト「お互い、魔法で突き落とし合ってもらいますカボ。」
グ「はっ?」
ジェ「どうゆう事だ?」
コ「意味分からねぇよ。イヒヒ。」
そりゃそうだ。いきなり「突き落とし合う」と言われても、すぐに納得する人は・・・
ショ「なるほど。分かったよ。」
いた。
アニ「えぇぇぇっ!?君、分かったのぉっ!?」
カ「頭良い・・・」
その場にいたショールとマトー君、敵対視しているアンナとコネティ以外、全員目を見開いた。
ショ「簡潔に言うと、俺達はこの鉄の板に乗って、板を上手く操作しながら、相手を魔法でどんどん板から突き落としていく。って事じゃないのかな?」
ショールが皆に簡潔に説明した後、マトー君を見る。
マト「そのとおりカボ~♪」
マトー君は拍手をする。が、表情が一切変わらない為、全く感情がこもっていないように見える。
エ「流石だな。」
マ「ショールあったま良い~☆」
ヒ「流石だね。ショール君。」
待機場所から見ていたエルザ、マヤ、そしてなぜかヒビキが呟いた。何しろショールは妖精の尻尾では数少ないS級魔道士よりも数少ない頭脳派魔道士。頭の良さは人一倍だ。
マト「魔法で突き落とし合い、最初に落ちた順からポイントは低くなるカボ。」
レ「つまり、出来るだけ長くこの板に乗っていればいいんだな。」
アチュ「面白そうだし、めっちゃシンプルだし、分かりやすい!記憶力の悪いこのアチュール・マムには好都合の競技だぜ☆」
グ「胸張って言える事じゃねぇと思うぞ・・・」
それ以前に、『浮上板』では記憶力を使う要素はどこにも無い。
ユウ「ところで、突き落とされたら、どうなるんだ?」
ユウカが口を開いた。たぶん、会場全体で一番気になっていた事だろう。だが、
マト「それは、競技が始まってからのお楽しみカボ~♪」
表情は一切変わっていないが、マトー君は何だか楽しそうだ。
マト「それでは、皆さん鉄の板に乗って下さい。」
そう言うと、マトー君はまた白い手袋をした右手でパチン!と指を鳴らした。すると、どこからかマトー君が乗っているのと同じ鉄の板が12個飛んで来た。鉄の板はまるで指定されていたかのように、12人の出場者達の目の前で止まった。もちろん、宙に浮いたまま。12人の出場者達は板にぴょんっと飛び乗る。もちろん、板に飛び乗っても、浮いたままだ。全員板に乗ると、ゆっくりと板は上へ上へと上昇する。マトー君はその間に板に乗ったまま会場から姿を消した。
アニ「うわぁ~!高~い!」
海中の洞穴のアニーが下を見て歓声を上げる。他の出場者達も下を見る。
イエ「お、おいおい。こんなに高い所まで来て大丈夫なのか?」
ハマ「ここから落ちたら、怪我どころでは済みません。下手したら・・・」
会場の地面は遥か下に見える。この状況で突き落とし合うのかっ!?誰もがそう思った時、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・と地鳴りのような音が会場全体に響き渡った。
観1「な、何だ何だっ!?」
観2「地震かっ!?」
観3「ひぃ~!」
観客も、
ナ「うぷ・・・」
エル「こんな時に酔うなよっ!!」
ウェ「ひぇぇ~!」
フ「何だ何だ何だっ!?」
ユ「じ、地鳴りっ!?」
リョ「お前等、何かに捕まれっ!!」
ト「あわわわわわ・・・」
待機場所も、
チャ「と、突然会場に地鳴りがっ!会場内の皆さん、急いで何かにお捕まり下さいっ!!」
ヤ「いったい何事だい?」
レナ「地震・・では、ありませんね。」
実況、解説、ゲスト席でも慌てふためいていた。その時、石造りの観客席の下にある出入り口が鉄の扉で封鎖され、その横にある、2つのバスケットボールぐらいの大きさの穴から勢いよく水が噴射された。
グ「な、何だぁっ!?」
ジェ「水だぁ~!!」
カ「水・・・」
出入り口は4つ。穴は8つ。その8つの穴から水が勢いよく会場に流れ込む。水はあっという間に観客席ギリギリの所まで溜まった。会場に巨大な湖が出来上がった。
チャ「な、なな、なななな何とぉっ!!会場に巨大な湖が出来上がったぁ~!!!」
思わず椅子から立ち上がったチャパティ・ローラが驚きの実況をする。
レ「なるほどな。突き落とされたら、あそこに落ちるって事だな。」
コ「面白いじゃねぇか。イヒヒ。」
カ「水・・・」
さっきから月の涙のカイが小さく「水」と呟いている。
チャ「ヤジマさん、この湖を見てどう思いますか?」
ヤ「いやぁ~、大魔闘演舞の主催者側もなかなかやるねぇ。」
チャ「レナさんは?」
レナ「毎年大魔闘演舞の舞台には驚かされていましたが、この『浮上板』の舞台が今までで一番驚きました。」
観客も全員驚きの歓声を上げている。
エ「今年は随分凝っているな。」
ウェ「すごぉ~い!!」
ル「どんだけお金使ってるのかしら?」
ナ&エル「そこかよ。」
マ「大魔闘演舞って面白~い!!」
ト「でも、ちょっと可笑しくありませんか?」
フ「どこがだ?」
ユ「あの水、どこから流れ込んできたの?」
リョ「それに、会場は地面だ。しばらくしたら、水は吸収されて無くなるはずだ。なのに、あの水は一向に減らない。どう考えても可笑しいだろ。」
ユモ、リョウの言うとおりだ。大魔闘演舞の会場、ドムス・フラウの近くに海や川なんて無い。それに、いくら水が大量に会場に溜まっているとは言え、溜まっている場所は極普通の地面。時間が経つに連れ、水の量もどんどん減っていく。そうすれば、『浮上板』の出場者12名の命が危ない。会場中に不安が横切る。が、その不安はチャパティ・ローラの実況であっという間に掻き消された。
チャ「えー、たった今入った情報によりますと、この水はドムス・フラウの地下の奥深くから吸い込んだ水だそうです。そこから長さ約500m、直径100cmのホースで水をここまで吸い込んだとの事です。尚、『浮上板』が終了した後は、水はまたホースを流れて地下に戻すとの事です。」
アニ「ホース長ッ!!」
ユウ「そんなホースどこで作ったんだよ・・・」
イエ「い、いくら何でも・・やり過ぎじゃあ、ねぇのか・・・?」
会場全体がホースとその仕組みに驚く。
チャ「続いて会場の地面の事ですが、この『浮上板』の為に、地面には水を弾く特殊な塗料でコーティグをしているとの事です。尚、このコーティングは今日だけ限定との事です。」
ハマ「地面が妙に輝いてるように見えたのは、コーティングされていたからなのですね。」
グ「明日になれば全部剥がれてるのか。」
ショ「お疲れ様だな。」
会場全体が大魔闘演舞の主催者に感心する。
チャ「これで全ての準備が整いました。」
大魔闘演舞の会場にある巨大な4つの像。その1つに巨大な銅鑼をゴロゴロと押しながら1人の男が現れた。出場者達の瞳はすでに戦闘モードに突入していた。
チャ「大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』!!開始ッ!!!」
チャパティ・ローラの力強い実況と共に、像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。『浮上板』が遂に始まった。出場者達はそれぞれ鉄の板を操作し始めた。
チャ「会場の皆さんは、映像魔水晶の画面でご覧下さい。」
会場に6つの巨大な映像が映し出された。
まず、最初に動き出したのは白い柳のアチュールだ。白いマントをなびかせながらこっそりと幸福の花のハマナスの背後に周ると、
アチュ「風魔法!竜巻!」
右手を右斜め上から振り下ろし、ハマナスの身長と同じくらいの竜巻を起こした。その竜巻は真っ直ぐにハマナス目掛けて飛んで行く。が、
ハマ「花弁の壁!」
振り返りもせず、指をパチン!と鳴らした。すると、どこからか色とりどりの花弁が飛んできて、ハマナスを竜巻から守るように1ヶ所に集まり壁になった。普通の竜巻だと、花弁など簡単に吹き飛ばす。が、1ヶ所に集まり壁のようになった花弁は鉄壁のように硬い。竜巻を消してしまった。竜巻が消えると、壁のようになった花弁は崩れ落ち、下に溜まった水に落ちた。
チャ「何とぉっ!花弁が竜巻を消し去ったぁぁぁっ!!」
アカ「ハマナスの魔法、硬花弁は鉄のように硬い花弁で攻撃や防御が出来るどす。」
パ「ハマナスちゃ~ん、頑張れぇ~!!」
パンジーの声はハマナスの耳にしっかり届いていた。ハマナスは目の前にいるアチュールをしっかり見つめると、
ハマ「花弁の蝶!」
またパチン!と指を鳴らした。すると、またどこからか色とりどりの花弁が飛んできて、また1ヶ所に集まり、今度は巨大な蝶の姿になった。花弁の蝶は本物の蝶のように羽を動かしながらアチュールに突進していく。
アチュ「風魔法!強風!」
手をクロスさせ強風を起こす。
観4「うぉぉぉぉ!!」
観5「あっ!俺の帽子がっ!!」
観客席も、
エ「くっ!」
ウェ「うわぁぁぁっ!!」
マ「と、とと、飛ばされるよぉ~!!」
待機場所も、
チャ「アチュールが強風を起こしたぁぁぁっ!!」
ヤ「あんた『鬘』!」
レナ「あっ!メモがっ!」
実況、解説、ゲスト席でも、
アニ「ひぃぃぃぃぃっ!!」
ユウ「こ、これじゃ、板が操作出来ねぇ・・・」
レ「ヤ、ヤベェ・・足が・・・」
出場者達にも被害が及んでいた。強風は巨大な花弁の蝶を吹き飛ばすつもり。だったが、花弁は鉄壁のように硬い。さっきの竜巻同様、強風を消した。
アチュ「う、嘘だろっ!?」
驚いたのは束の間、アチュールは突進してきた花弁の蝶に突進し、鉄の板から突き落とされた。
アチュ「うおぉあああぁぁああああぁあぁあああああああっ!!!」
ダボーーーン!!とアチュールは水中に落ちた。
チャ「あぁっと!アチュールが水中に落下ッ!!」
アチュ「ぶはぁっ!」
びしょ濡れになったアチュールが水面に顔を出す。すると、色とりどりの花弁がふわりふわりと落ちてきた。
チャ「白い柳!最初に落ちた為0ポイント!」
アチュ「くっそぉっ!!」
そう怒鳴ると、アチュールはなぜかまた水中に潜った。アチュールが乗っていた鉄の板はスゥと音も無く消えた。
一方、四つ首の猟犬のイエーガと、気楽な禿鷹のジェニックが激しく争っていた。
ジェ「翼槍!」
翼の形をした細い槍がイエーガ目掛けて放たれる。イエーガは板を上手く操作し槍を避けた。
イエ「強くなったな、ジェニック。」
ジェ「お前もな。」
どうやら2人は顔見知りらしい。その後も2人は激しく争った。だから、気づかなかった。
アニ「光弾ッ!!」
イエ「えっ?ぐおぉぉあああぁあぁぁああああぁぁぁあああああっ!!!」
ジェ「ん?ぬおおおぉぉぉあぁぁぁあああああぁああぁあああっ!!!」
海中の洞穴のアニーが、自分達に攻撃しようとしていた事を・・・アニーはくるくるくると手に持っている白い銃を器用に回す。
アニ「油断禁物だよ☆」
ダボーン!!ドボーーーン!!とイエーガとジェニックは水中に落ちた。
チャ「あぁっと!イエーガとジェニックが水中に落下ッ!!」
イエ「ばはぁ!」
ジェ「ぶはっ!」
びしょ濡れになったイエーガとジェニックが水面から顔を出す。
チャ「イエーガが先に落ちたので、四つ首の猟犬!0ポイント!気楽な禿鷹!1ポイント獲得!」
イエ「もう終わりかっ!?」
ジェ「マジかよっ!?」
2人はまだ突き落とされた事を受け入れられないみたいだ。イエーガとジェニックが乗っていた鉄の板はアチュール同様スゥと音も無く消えた。
グ「あんな風に突き落として、突き落とされていくのか。」
前方に体重をかけ、前に進みながらグレイは救助されるイエーガとジェニック、2人を突き落としたアニーを交互に見ていた。すると、
アン「絵画魔法!飛竜!!」
グ「のわっ!!」
前方から巨大なオレンジ色の竜が襲い掛かってきた。グレイは間一髪で左に避けた。オレンジ色の竜はポンッ!と消えてしまった。
アン「お見事。」
グ「!」
グレイの目の前には左手にキャンバス、右手に絵筆を持ったアンナが不気味に微笑んでいた。
アン「言ったでしょ?「潰す」って。もう忘れたのかしら?」
グ「忘れる訳ねぇだろっ!アイスメイク、槍騎兵ッ!!」
胸の前で手を重ね、数本の氷の槍をアンナに向かって放つ。アンナは持っていた絵筆を素早く動かし、キャンバスに何かを描くと、
アン「絵画魔法!盾!!」
黒光りする盾が現れ、氷の槍を防いだ。黒光りする盾はポンッ!と消えてしまった。その時、ドボーン!!ダボーーーン!!
グ「!」
チャ「あぁっと!レンとハマナスが相打ちにより水中に落下ッ!!レンが先に落ちたので、青い天馬!1ポイント獲得!幸福の花!2ポイント獲得!」
アン「絵画魔法!蛙!!」
グ「ぬおあっ!?」
グレイが気をとられている間に、アンナはキャンバスに蛙の絵を描いていた。蛙はグレイの顔に張り付いた。
グ「な、何だよ、これ・・・!離れろぉ・・・!」
グレイが思いっきり蛙を剥がそうとするが、蛙はなかなか離れない。すると、ズルッとグレイの右足が板から落ちた。
グ「げっ!」
それと同時に蛙はポンッ!と消えた。蛙は離れたものの、そのままバランスを崩し、グレイは両足を板から離してしまった。
ナ「あぁぁぁぁぁっ!!」
ユ「グレイ!!」
会場にいる誰もが落ちたと思った。だが、板から離れたのはグレイの両足。
アン「えぇっ!?」
グ「ぅぎぎ・・!」
グレイは右手でしっかりと板を摑んでいた。
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」
歓声で沸き上がる。
チャ「何とぉっ!グレイ・フルバスター!板を摑んでその場に留まったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ヤ「流石だね。グレイ君。」
レナ「シャッターチャァ~ンス!」
ヤジマはグレイに向かってガッツポーズをし、レナは黒いカメラで板を摑んでいるグレイを撮っていく。
エル「はぁ。」
ウェ「間一髪ですね。」
ト「よかったです。」
フ「でも、今のグレイはかなり不利の状況だ。」
フレイの言うとおり。あの体勢ではもう一度板に乗る事はかなり難しいし、相手に攻撃をする事も出来ない。それに、しばらくすれば手の感覚が無くなり、次第に水中に落ちる事になる。しかも、グレイの目の前にはアンナがいる。
アン「その粘り強さは褒めてあげるわ。でも、すぐに突き落としてあげるわね。」
アンナは勝ち誇ったように微笑んだ。グレイは左手を伸ばして両手で板を摑む。
グ「くっそ・・このままじゃ、何も出来ねぇ。」
一方、少し離れたところでショールは今にでも落ちそうな絶体絶命のグレイと、グレイを今すぐにでも突き落とそうとしているアンナの事を見ていた。
ショ「あいつ、一方的にグレイしか狙っていない。あんなの卑怯だろ。」
すると、
コ「人間は時に『光』から『闇』へと一変する生き物なんだ。あんくらいの事で、卑怯呼ばわりするなんて、貴様もバカな人間だな。イヒヒ。」
ショ「!?」
驚いて振り返ると、手に先が髑髏の形をした細い棒を持って、白い歯を見せて不気味に笑うコネティがいた。ショールはコネティを睨み付ける。
ショ「お前もやけに妖精の尻尾に食って掛かるな。」
コ「イヒヒ。」
不気味に笑った後、コネティはショールにしか聞こえないくらいの小さな声で、
コ「そりゃそうだ。我等死者の仮面は、妖精の尻尾を支配しようと企んでいるのだからな。イヒヒ。」
そう呟いた。コネティの言葉にショールは目を見開いた。
ショ「妖精の尻尾を・・し、支配、だと・・・?」
すると、コネティは持っていた棒を指揮者のように小刻みに揺らすと、
コ「苦しめ。」
そう呟いた。すると、
ショ「・・ぅ、ぐ・・・!」
突然、ショールが両手で首を摑んで苦しみ出した。
チャ「おぉっと!突然ショールが苦しみ出した。いったい何があったんだぁっ!?」
エ「ショール?」
ト「ショールさん・・?」
観客の女性のほとんどが映像を見て心配そうな顔をしてショールを見る。
ショ「ヵハ・・な、何だ・・ウァ・・・・こ、これ・・・グゥ・・アァァァ!!」
コ「俺の魔法は指揮。この指揮棒を使えば人間だろが植物だろうが何だろうが、思うがままに指示する事が出来る。まっ、主に俺は、『人間の感覚』しか指示しねぇがな。さっき、俺がお前に「苦しめ」と言ったから、お前は苦しんでいるんだ。イヒヒ。」
コネティはまた指揮棒を小刻みに揺らすと、
コ「傷つけ。」
すると、誰も触れてもいないのに、ショールの体が次々に傷つき、血が噴出す。
ショ「ガハッ!ギャハゥァッ!!グォアッ!アアァァアァァアアアアアッ!!!」
会場全体が静まり返った。ただ、死者の仮面の魔道士達だけが、仮面の下で不気味に微笑んでいた。コネティはまた指揮棒を小刻みに揺らすと、
コ「恐怖を抱け。」
すると、ショールは右手で首を、左手で頭を押さえて、
ショ「ぐ・・が・・・うがぁぁあぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
苦しみ、傷つき、恐怖を抱き、血を流したショールの呻き声が会場全体に響き渡る。
ナ「あいつぅ~・・・!」
リョ「ぜってぇ~に、許さねぇっ!!」
血走った目で怒りを露にしているナツとリョウが別々の場所にいるのに同時にガンッ!と壁を殴る。石造りの壁にヒビが入る。怒りを露にしているのはナツとリョウだけではない。妖精の尻尾の魔道士全員が怒りのオーラを噴出していた。そして、
コ「落ちろ。」
コネティが指揮棒を小刻みに揺らした。すると、ショールは呻き声を上げるのを止め、そのまま板から音も無く落ちた。
マ「ショール!!!」
ル「いやあぁぁあぁぁああああああああああっ!!!」
ショールが乗っていた鉄の板はスゥと音も無く消えた。ダボーーーン!!と水しぶきが上がり、水は少し紅く染まった。
チャ「・・ショ、ショールが・・・す、水中に、落下・・・」
ショールは水面から顔を出さなかった。慌てて救助隊が湖に飛び込んだ。
チャ「妖精の尻尾B・・2ポイント・・獲得・・・」
毎年あんなに元気な実況をするチャパティ・ローラの声が、この時だけ震えていた。隣に座っているヤジマは目を伏せ、レナは両手で顔を覆っていた。
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ト「ショールさぁ~ん!!」
妖精の尻尾Bは救助されたショールに駆け寄った。ショールは傷だらけで息が荒かった。
リョ「おいショール!しっかりしろ!」
リョウがショールの肩を摑んで揺さぶる。すると、ショールは薄っすらと目を開けた。とても虚ろな目だった。その虚ろな目から涙が一筋流れた。
ショ「・・リョ、ウ・・・みん、な・・ゴ、ゴメ・・・・」
マ「何でショールが謝るのぉっ!?意味分かんないっ!!」
フ「悪いのはあのコネティって奴だっ!散々ショールを痛めつけやがって・・・!!」
ショ「・・ゴ、ゴメ・・・」
マヤとフレイが説得しても、ショールの涙は止まらなかった。すると、ユモがリョウの隣にしゃがみ込み、青色のチームカラーの服が破れ、露になったショールの右肩に優しく手を置いた。
ユ「大丈夫。大魔闘演舞はまだ始まったばかりなんだから。これからどんどん、妖精の尻尾B全員で追い上げていけばいいよ。」
リョ「ユモの言うとおりだ。それに、お前が泣いてるとエルザが悲しむぞ。」
ショールが涙もろい事は妖精の尻尾の魔道士達は全員知っていた。そして、ショールが流す涙は、必ず『仲間や家族に対しての涙』だって事も・・・
ト「とにかく、ショールさんを急いでポーリュシカさんの所へ連れて行きましょう。」
リョ「そうだな。」
リョウはゆっくりとショールを背負うと、足早にポーリュシカさんのいる妖精の尻尾専用の医務室へと向かった。
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グ「クソ野朗・・・!」
間近でショールが落ちるのを見ていたグレイの目は怒りで血走り、板を摑んでいた両手には血管が浮かび上がるんじゃないかと思うくらい硬く握り締められていた。握り締めた力が強すぎたのか、バキッ!と鉄の板が少し割れた。アンナも先程の光景に目を見開き言葉を失った。自分も妖精の尻尾を潰して、フィオーレ一を目指しているが、あそこまでしてフィオーレ一になろうとは思ってもいなかった。すると、ガッ!と鈍い音がすぐ近くで聞こえた。見ると、さっきまで落ちそうになっていたグレイがいつの間にかまた鉄の板に乗っているのだ。
チャ「何とぉっ!先程まで絶体絶命状態だったグレイが、いつの間にか板の上にっ!!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
歓声が沸き上がる。チャパティ・ローラの声も元通りになっていた。
アン「う、嘘・・あ、あの状態から・・ど、どうや、って・・・?」
アンナは驚きを隠せなかった。
グ「・・アンナ、って言ったよな?悪ィけど、今はお前の相手をしてる暇はねぇ。」
そう言うグレイの目に映っているのはコネティだけ。
グ「今はあいつを、ぶっ倒すのが先だっ!!」
そうアンナに言い残すと、グレイは鉄の板を操作し、コネティの背後まで来ると、
グ「アイスメイク、大鎌ッ!!」
巨大な氷の鎌をコネティに振りかざした。が、
コ「融けろ。」
コネティが指揮棒を小刻みに揺らす。すると、氷はあっという間に融けて水になった。
グ「てめぇ、よくもショールを・・・!」
コ「イヒヒ。俺はただ単にあいつを板から突き落としただけだ。お前も、俺に突き落とされに来たのか?イヒヒ。」
顔に着けた不気味な仮面が更に不気味に見えた。コネティが指揮棒を小刻みに揺らそうとしたその時、
ユウ「波動!」
コ「ん?」
左からコネティ目掛けて魔力の渦が飛んで来た。が、コネティは後方に体重をかけてかわした。すると、
カ「水竜の・・・咆哮ッ!!」
アニ「稲妻弾ッ!!」
コ「ぬっ。」
右からコネティ目掛けて雷を纏った弾丸と水の息が飛んで来た。が、コネティは前方に体重をかけてかわした。コネティに攻撃したのは蛇姫の鱗のユウカ、月の涙のカイ、海中の洞穴のアニーだった。
グ「な、何やってんだお前等?」
ユウ「別に妖精の尻尾の手伝いをする気は無い。無いが・・・」
アニ「なぁ~んか、妙にこいつの突き落としの遣り方に腹が立っちゃって。」
カ「こいつを突き落とそうと思う・・・」
そう。あの遣り方に怒りを放出しているのは妖精の尻尾の魔道士だけでなかったのだ。
グ「て事は、今だけお互い手を組むって事か?」
ユウ「・・まぁ、簡単に言えば・・・」
アニ「そうゆう事になるね☆」
カ「うん・・・お前は・・・?」
カイが後ろにいるアンナを振り返る。アンナはしばらく考え込んでいたが、ゆっくりと頷いた。
チャ「な、なな、なななな何とぉっ!妖精の尻尾Aのグレイ、銀河の旋律のアンナ、蛇姫の鱗のユウカ、月の涙のカイ、海中の洞穴のアニーが手を組み、死者の仮面のコネティを突き落とす事になったぁぁぁぁぁっ!!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」
大歓声が沸き上がる。もしかしたら、観客達もあの突き落とし方に納得出来ていなかったのかもしれない。
ヤ「面スろくなってきたねぇ。」
レナ「オープニングゲームでこんなに盛り上がるなんてすごいですね。」
ヤジマとレナの目も、会場に釘付けになっていた。
アニ「私が目晦ましをするから、皆はその間にあいつを突き落としてっ!」
アニーが声を張り上げて指示すると、
アニ「月光弾ッ!!」
白い銃の引き金を引き、月光を纏った弾がコネティ目掛けて放たれた。
コ「くっ・・!」
あまりの眩しさにコネティは目を覆う。その間に、コネティの背後にこっそりを回り込んだユウカとカイは、
ユウ「波動!」
カ「水竜の・・・鉄拳ッ!!」
コネティが持っている指揮棒を魔法で弾き飛ばした。指揮棒はコネティの手から放れ、湖にポチャンと落ちた。これでコネティは魔法を使えない=指示出来ない。
アニ「今よっ!」
アニーの声を合図に、
グ「氷雪砲ッ!!」
アン「絵画魔法!悪魔!!」
グレイとアンナが止めの一撃を食らわせた。
コ「イギイィィイィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!」
攻撃は見事に直撃し、コネティは板から落ち、真ッ逆さまに落ちていった。ドボーーーン!!と水しぶきが上がった。
チャ「コネティが水中に落下ッ!!死者の仮面!3ポイント獲得!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」
ヤ「流石だねぇ。」
レナ「感動しました。」
ナ「おっっっしゃあああああああああああああああっ!!」
マ「ヤッッッタアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
大大大歓声が沸き上がる。
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だが、歓声が沸き上がっていない所が1つ。死者の仮面の待機場所だ。
リノ「何なの、妖精の尻尾。他のギルドの奴等まで味方にして。」
レッ「相変わらず腹が立つ奴等だぜ。コネティも気の毒だな。あんな頭が腐った奴等に突き落とされるなんてよ。」
アー「あーあ、早く妖精の尻尾を支配したいぜ。」
リノ「アーキリーズ、声でかい!」
死者の仮面の魔道士、リノ、レッタ、アーキリーズは妖精の尻尾の魔道士を睨み付ける。仮面を着けて表情はよく分からないが、不気味なオーラを放出しているのが分かる。
オー「落ち着け。奴等を支配する『時』はすでに目と鼻の先だ。」
そう言うのは死者の仮面の魔道士、オーガンスだ。吐き気がするくらいの不気味なオーラを漂わせていた。
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グ「んじゃ、ここからまた敵同士って事で。」
コネティを突き落としてからまた敵同士になった5人。その後の突き落とし合いは壮絶なものだった。
グ「アイスメイク、戦斧ッ!!」
カ「うぐっ!うあぁぁあぁぁあああっ!!」
ユウ「ぐぉほっ!ああぁあぁぁぁああああああああああっ!!」
ドボーン!!ダボーーーン!!
チャ「あぁっと!カイとユウカが水中に落下ッ!!カイが先に落ちたので、月の涙!4ポイント獲得!蛇姫の鱗!5ポイント獲得!」
アン「絵画魔法!吸血鬼!!巨人!!」
アニ「キャアアアァァアアァァァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
グ「うおぉぉおぉああぁあぁぁぁああああああああああっ!!」
ダボーン!!ドボーーーン!!
チャ「あぁっと!アニーとグレイが水中に落下ッ!!アニーが先に落ちたので、海中の洞穴!6ポイント獲得!妖精の尻尾A!8ポイント獲得!そして・・・最後まで突き落とされなかったアンナ・ワンスだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!銀河の旋律!10ポイント獲得!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」
観6「やっぱ銀河の旋律はすっげぇ~な。」
観7「でも、妖精の尻尾もすごかったわ。」
観8「月の涙とか、蛇姫の鱗とか、海中の洞穴も強かったなぁ~。」
観9「どのギルドが優勝するのか全く検討もつかねぇ。」
観客達は大騒ぎだ。
ルー「流石だな。アンナ。」
カオ「強かったですね。」
レヴ「だが、まさか死者の仮面のコネティを突き落とすのに、他のギルドの奴等と手を組むとはな。」
キ「良いじゃないか。1位にもなったし、妖精の尻尾の魔道士を突き落としたんだからな。」
銀河の旋律のキースは、満足そうに微笑んだ。
チャ「そして、大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』の結果はこのようになりました。」
映像魔水晶に『浮上板』で得たポイント数の順位が映し出された。現在、1位は銀河の旋律。妖精の尻尾はAは2位。妖精の尻尾Bは7位だ。
チャ「ヤジマさん、『浮上板』を見てどう思いましたか?」
ヤ「いやぁ~、若いって良いねぇ~。」
チャ「え、いや、そうゆう事じゃなくて・・・レ、レナさんは『浮上板』を見てどう思いましたか?」
レナ「協力し合う力を改めて感じる事が出来ました。」
もし、あの時5人が協力し合って、コネティを突き落としていなかったら、妖精の尻尾Aは6位だったかもしれない。
チャ「これにて、大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』を終了致します。」
『浮上板』が終わったのと同時に、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・とまた地鳴りが会場に響き渡り、水が地下に戻された。
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妖精A「グレーーーーーイ!!!」
びしょ濡れになったグレイに妖精の尻尾Aのメンバーが駆け寄る。
ル「2位よ2位!すごいすごいっ!!」
ウェ「グレイさんすごかったですっ!!」
グ「まっ、リベンジを果たせた感じだな。」
昨年の大魔闘演舞のオープニングゲーム、『隠密』に出場したグレイは8位とゆう残念な結果に終わってしまった。この『浮上板』はグレイにとってのリベンジでもあったから出場したのだろう。
グ「そうだ!ショールはっ!?」
エ「ポーリュシカさんの所へリョウ達が連れて行ってくれた。安心しろ。重傷は負っているが、命に別状は無い。」
グ「そうか。」
グレイはほっと安堵する。
ナ「にしてもよ、お前心臓に悪ィぞ。あん時落ちそうになるんだからよぉ。」
グ「仕方ねぇだろ。」
エル「ていうか、着替えて来たらどうだ?風邪引くぞ。」
グ「あぁ。そう・・だ・・・ヘェックション!!」
後書き
第162話終了~♪
大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』無事(?)終了!!1位は銀河の旋律。妖精の尻尾Aは2位。妖精の尻尾Bは7位。ここからどんな追い越しが始まるのか楽しみですっ!!
次回は大魔闘演舞出場ギルドのメンバーを書こうかと思います。
お楽しみに~♪
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