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ヘタリア大帝国

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TURN119 アフリカ侵攻その五

「艦載機のな」
「まずは艦載機で攻め」
「次だよな」
「次はビームだ」
 すぐにその攻撃に移ってだというのだ。
「ミサイルも鉄鋼弾も全て一点に攻める」
「鉄鋼弾まで進めればな」
「突破出来るよな」
「間違いなくな、あの防衛ラインといえどもだ」
 枢軸軍の攻撃力で何度も攻めればだというのだ。
「間違いなく穴が開く、そうすればだ」
「そこに入り」
「そうすれば最早防衛ラインは気にしなくていい」
 攻撃方向が向いていないからだ。
「後はエイリス艦隊だけだ」
「ではこのまま」
「攻撃を開始する」
 こうエルミーに告げた、そうして。
 枢軸軍はダメージを受けながらも彼等の攻撃に入った、まずは艦載機の集中攻撃を浴びせてだった。
 ビーム、ミサイルと放つ。防空体制やバリアを備えていても。
 枢軸軍の攻撃力で集中攻撃を浴びせてはだった、如何にその防衛システムでもだった。
 穴が開こうとしていた、それを見てイギリスははっとした顔で言った。
「そうか、奴等あえてダメージを受けてな」
「それでなのね」
「ああ、防衛ラインの突破を狙ってるんだよ」
 まさにそうしてだというのだ。
「ここで 抜けられるとな」
「まずいよね」
「防衛ラインは突破されたら終わりだよ」
 マリーに言わずともだった、これは自明の理だ。
「後は艦隊しか戦力がないからな」
「艦隊だけだとね」
「負けるからな」
 こうなるのだった、それではだった。
「まずいな、これは」
「あの、ここはね」
 マリーは咄嗟に解決案を出した、それはというと。
「あの敵の突破しようっていうポイントにね」
「艦隊を向けてか」
「うん、そこに艦隊を入れてね」
 そしてだというのだ。
「守ろう、そうしよう」
「そうだな、それがいいな」
 イギリスもマリーの提案に頷いた、そしてだった。
 エイリス軍は枢軸軍が攻めるその穴に艦隊を集中させた、当然そこからも攻撃を浴びせてくる。それを見てリトアニアが言う。
「そうしてくるんだ、向こうも」
「まずいですよ、このままでは突破出来ないですよ」
 エストニアも言う。
「ああして防がれては」
「まさかこのまま」
 ラトビアは泣きそうな顔で悲観の予測を述べた。
「防がれるんじゃ」
「そうなったらまずいよ」
「勢いを止められれば」
 そうなれば的になり集中攻撃を浴びる、それでは終わりだった。
「負けるよ」
「終わります」
「大丈夫ですか?ここは」
「止まったらそこで終わりだよ」 
 ロシアがバルト三国に言って来た。
「だから止まったら後ろから撃たれるかもね」
「は、はい。わかりました」
「そういうことですか」
「じゃあ止まらないでね」
 ロシアはにこりと笑ってバルト三国の面々に告げた。 
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