久遠の神話
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第六十八話 集う女神達その十一
「私が出来る限り考えてみせるわ」
「では」
「ええ、本当に一人ずつになるけれど」
だがそれでもだというのだ。
「戦いを終わらせるわ。それとね」
「他にもですか」
「怪物の中には戦いに否定的な怪物もいるわね」
「スフィンクスですね」
「彼、彼女だったわね」
聡美はスフィンクスの性別も指摘した。この怪物の性別は男ではなく女なのだ。
「彼女とも話をしてね」
「そしてですか」
「協力してもらうわ」
こう二人に言う。
「是非ね。味方は多い方がいいわ」
「そうですよね、私達以外にも」
ペルセポネーもここでアテナの言葉に応える。
「味方がいれくれれば」
「戦いをより簡単に終わらせられるわ」
「では戦いを止めたい剣士達にも」
聡美は上城達のことを念頭に置いて問うた。
「彼等ともですね」
「勿論協力してね」
それでだとだ、アテネは聡美の今の問にも答えた。
「終わらせるわよ」
「わかりました」
「とにかく戦いを終わらせる為にはね」
「あらゆる手を打つのですね」
「打てるだけね」
そうするというのだ。
「打つわ」
「そしてですか」
「戦いを終わらせるわ」
「そうしますか」
「では」
「今はこの話は終わりよ」
アテナは微笑んで二人に言った。
「では明日からは学校に入るから」
「お姉様はどういったお立場で」
「わたしの外見の年齢なら」
そこから考えてだ、アテナは聡美の問いに答えた。
「アルテミスみたいに大学生でもいいけれど」
「より年上ですね」
「そうね、だからね」
大学生よりもいい設定、それはというと。
「先生になるわ」
「教師にですか」
「高等部か中等部にね」
そうした場所か若しくはだった。
「それか大学の教授か」
「どれかにですか」
「なって入ろうと思うけれど」
「いいですね、その方が」
「そうね、細かい辺りは今すぐに決められないけれど」
だがそれでもだというのだ。
「私は教師として潜伏するわ」
「では私は」
今度はペルセポネーが言う。
「お二人より年下なので」
「実際もね」
「はい、ですから」
それでだというのだ。
「高校生でしょうか」
「それで潜入するのね」
「そうしようと考えています」
こう二人に話す。
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