ハイスクールD×D 異界の力を持ちし者
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第15話
前書き
どうも、お久しぶり&あけましておめでとうございます。
ここ1か月、この先の展開やらを考えたりしてなかなか進んでいませんでした。
では、1か月振りの15話、どうぞ!
Side 黒斗
俺達は現在、グラウンドへ向かっている。
木場の話だと、残っている騎士・戦車・僧侶が残っているらしい。
兵士は、すでに残りを木場が仕留めたようだ。
部長と朱乃先輩、アーシアはライザーとの戦いに行ったようだ。
「いいか、これから正面から突破にかかる。木場は相手の騎士を頼む。イッセー、お前は腕試し代わりに戦車とやってこい」
「うん、わかったよ」
「おう!修行の成果、見せてやるぜ!」
~グラウンド~
「なるほど、作戦として分断か」
「我々も、あの不意打ちにはしてやられたが、ここで敗れてはライザー様に合わせる顔がないのでね、君たちは倒させてもらうよ」
「だったら俺が相手だぁ!」
「じゃあ、騎士の君は僕と手合わせ願えるかな」
「上等だ、ではやるとしよう」
ヒュッ
ガキン!
木場とライザーの騎士の打ち合いが始まった。
あいつならどうにか倒しきれるだろう。
イッセーは・・・まあ、いつも通りのスケベ根性があれば大丈夫だ。
んじゃ、俺と小猫は・・・
「あ、私は戦いませんわよ?」
「戦わない・・・?ああ、ライザーの妹か」
「ええ、お兄様は『ほら、妹萌えとか近親相姦とかそういうのに憧れるやついるじゃん?だから形として』というわけですわ」
「・・・予想以上にクズだったな」
「・・・イッセー先輩と同格」
「小猫ちゃぁぁぁん!聞こえるからなぁぁぁあ!」
「余所見してる暇はないぞ!」
「うおっ!」
・・・アホが、余所見してやられそうになってどうする。
まあいい、今はこいつから少し情報を引き出すか。
「ところで、なぜ貴方は」
「黒斗でいいよ」
「では、黒斗様はなぜリアス様に手を貸されるんですか?どのみち勝ち目もないというのに」
「勝ち目がない?それは大間違いだ。この先そんなことばっかいってりゃ勝てるものも勝てない、それに」
「それに?」
「一誠にはでかい可能性がある。一発逆転できるような切り札(ジョーカー)がな」
「そうですか」
「・・・」
「あ、ごめんな小猫、なんか置き去りにしたみたいで」
どうやら、うっかりライザーの妹と話し込むうちに小猫が不機嫌になってしまったようだ。
あとで機嫌なおさないとな・・・
「木場ァ!お前の神器を開放しろ!」
「分かったよ、魔剣創造(ソード・バース)!」
ズシャァン!
イッセーの神器「赤龍帝の籠手の譲渡で木場の魔剣創造の範囲を強化したのか」・・・やっぱ可能性の塊だな。
『黒斗、みんないるわね?』
「ええ、今ちょうど僧侶以外が倒れたところです」
「ライザー様の騎士1名・戦車1名リタイヤ」
『そうみたいね、これからこっちへ合流してちょうだい』
「ええ、それまでは持ちこたえてくださいよ?」
「黒斗!どうしたんだ?」
「リアス部長から。これからライザーをぶっ飛ばしにいくぞ」
「おう!」
「うん、行こう!」
「はい」
~~~校舎屋上~~~
「諦めろリアス、いくら俺に攻撃しても俺は倒せん!」
「ふざけないで、私の眷族は全員健在なのよ!あなたをみんなで消し飛ばすわ!」
「ふん、俺は不死身だぞ?」
「さーて、そいつはどうかな?」
「部長!俺がやります!」
「遅れました!」
「・・・総力戦」
そして、イッセーがライザーと1対1をすると言いやがった。
さすがに実力が伴わないイッセーでは勝てない。
だからこそ俺がサポートにまわって勝たせて見せる!
「部長!俺には木場みたいなスピードや、小猫ちゃんみたいなパワー、朱乃先輩みたいな魔力やアーシアの回復の力はありません!でも、それでも俺は部長を勝たせて見せます!」
「ほざけ、お前には無理だ!」
「そうでもないぜ?あいつは可能性の塊だからな」
「いくぞぉぉお!俺の想いに答えやがれ、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)ァァァァ!!!」
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
「な、そいつは・・・」
「ああ、俺の神器の禁手、「赤龍帝の鎧(ブーステッドギア・スケイルメイル)だ!」」
「ああ、正真正銘・・・本当の切り札ってわけだ」
「だが、そんなもので俺を倒せると思うなぁ!」
ゴゥ!
突如、ライザーの業火がこちらへ向かってくる。
だが
「そんな炎なんざどうってことねぇんだよ!」
イッセーが鎧で防御してこっちは対してダメージになっていない。
さて、俺も仕掛けるか。
「黒服!やつの動きを止めろ!」
ジャラララララ!
高速で動く死神型ユニット「デッドマスター“亜種”黒服」の漆黒の鎖がライザーを拘束する。
「イッセー!こいつを使え!」
「わかった! くらえ!赤龍帝の贈物(ブーステッドギア・ギフト)ォ!」
「な・・・がぁぁあ!」
俺がイッセーに投げたのは聖水。
あいつが万が一完全な状態に備えて持ち込んでいた。
結果的に、大ダメージのようだが。
「イッセー!片をつけるぞ!」
「おう!」
「ま、まて!この婚約は悪魔の未来に必要なものであってお前たちのような下級や人間がどうこうしていい問題じゃないんだぞ!」
「ああ、俺はそういった事情はよくわからねぇよ!だけどな!修行の中で黒斗がやらせた修行のあとに今回のことで心が折れかけて泣いてたんだ!」
「それに、おそらく婚約の話が本格的になってからは部長のいつもの元気が見る影もなかった!」
「「俺たちがお前をたたっ斬る(ぶん殴る)理由はそれで十分だぁ!」」
イッセーは再び強化した聖水をかけた籠手の一撃を鳩尾に、俺は仕掛ける寸前に切り替えたシズの片手剣で一閃!
「バカ・・・な」
ドサッ
そして、ライザーは力尽きた。
レイヴェルが前に立ちふさがるが
「「文句があるなら俺たちにこい!いつでも相手になってやる!」」
レイヴェルは顔を真っ赤にしていた。
~~~~~~~~~~~~~~~
こうして、俺たちは無事に部長の婚約騒動を乗り越えることができた。
余談だが、部長はイッセーの家に住むことを決めたらしい。
学校の二大お姉さまと言われるリアス部長を堕とすとは、やるじゃねぇか、イッセー。
イッセーの左腕は禁手の代償としてドラゴンの腕になった。だが、これについてはドラゴンの気を部長や朱乃先輩が吸い出すそうなので問題ないだろう。
ドクン・・・
っ・・・
眼が疼いてる・・・?
もしかして、璃緒(りお)や父さんたちを殺したやつがいるのか・・・?
もしそうだったら、俺は全力でそいつを倒してみせないとな・・・
Side out
後書き
読んでいただいてありがとうございました。
今回でライザー編は終了となります。
この後は、番外編として黒斗と小猫のデート編をお送りしたいと思っています。
作者はぼっちなので、そういった表記が苦手ですが、頑張ります。
ご意見、ご感想などお待ちしています。
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