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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0500話

「アクセル大尉!?」

 ヘルゲート内部に突入した俺へ早速とばかりにオープンチャンネルで通信が入ってくる。

「やっぱり……やっぱり生きてました! アクセル大尉が死ぬ筈が無いって思ってました!」

 モニタに表示されているのは、黒い長髪を持つ女パイロット。かつてはスクールの長姉として記憶を弄られながらも尚、弟や妹達への愛情を忘れなかった存在。

「オウカ、久しぶりだな。元気にしていたか?」

 そう告げつつも、オウカの乗っている機体を目にして思わず意外そうな表情をしたのは悪くないだろう。なにしろヒュッケバインMk-Ⅱに乗っていたのだから。いや、確かにOG外伝では固定パイロットのいない機体で乗り換えも可能だったからそうおかしな話ではないんだが……そもそも、そのヒュッケバインMk-Ⅱってブリットが使ってたT-LINKシステム搭載機じゃなかったか? もちろん念動力がなくても操縦は可能と言えば可能なんだろうが。

「はい……はいっ! アクセル大尉もお元気そうで」

 その目に微かに涙を溜ながら告げてくるオウカ。ヒュッケバインMk-Ⅱの隣にはビルトビルガーとビルトファルケンの姿もある。どうやらこの辺は原作通りに無事救出されたらしい。

「……アクセル・アルマー。クロガネの面々に話を聞いてはいたが、本当にお前だったとは。あのアインスト空間を生き延びた、か」
「キョウスケ・ナンブか。まぁ、イスルギとの関係で色々とあってな。否応なく今回のバルトール事件に巻き込まれた訳だ」
「あらあら、相変わらずの色男っぷりね。もう、オウカちゃんはずーっと貴方の事を心配してたんだから、ここは熱いベーゼで……」
「エクセレン・ブロウニングか、お前も相変わらずで何よりだ」

 エクセレンへと通信を返し、同時に感じる念動力の共振。

「……アクセル・アルマー」
「アヤ・コバヤシか。……それに、リョウト・ヒカワとブルックリン・ラックフィールド。……相変わらずお前達との間には共振が働くか」

 どこか戸惑ったように俺へと視線を向けてくるアヤ、リョウト、ブリット。この3人にしてもここで俺と遭遇するとは思ってなかったのだろう。ブリットの機体がグルンガスト参式となるとクスハもアラド達同様に無事バルトールから救出されていると見るべきか。いや、そう言えばグルンガスト参式は1人乗りにも出来たんだったか? アヤはR-3パワード、リョウトはヒュッケバインMk-Ⅲに乗っている。

「あらあらー? キョウスケのそっくりさんですのー?」

 そんな通信と共に現れたのは、地獄の武士とでも表現出来るような機体だった。両肩に装備されている鬼の面を模したパーツが特に強くそう感じさせる。
 インスペクター事件でアインストの指揮を取っていた、もう1人のエクセレンとでも言うべき存在、アルフィミィ。本来の歴史であれば俺と一時的に融合する事で生き延びた筈だが……ここではどうやってアインストの崩壊から免れたのやら。
 まぁ、それを言うなら原作ではアギュイエウスを使ってアインスト空間から脱出したのに、俺がアギュイエウスを持っていったのに無事にアインスト空間から帰還しているんだ。そうおかしな話でもないんだろう。
 その他にも色々な面子が声を掛けてくるが、それを適当にやり過ごしていく。
 スレイもスレイで、アイビスやツグミ。そしてフィリオと通信画面で色々と話しており、ムラタも同様にリシュウと話をしていたらしい。

「おいおい、俺の事は無視かい? かつてのライバルに対して少し冷たくはないか?」

 最後にそう声を掛けて来たのはイルムだ。軽い口調で話し掛けてきてはいるが、その目は鋭く俺へと向けられている。俺が何か不審な行動をしたら搭乗機であるグルンガストの計都羅喉剣が振り下ろされる訳か。

「ライバルか。まぁ、確かにあの時に俺の機体に大なり小なりダメージを与えたのはお前を含めて極少ないからな。そう言う認識でもいいだろう」
「……相変わらず、随分と上から目線だな。それにしてもイスルギ重工と組んでるとか、今度は何を企んでるのかちょっと教えて貰えると嬉しいんだがね」
「今は特に何も企んでいない……と言うのが正しいかもな」
「今は、ね。まぁ、いいだろう。確かにバルトール事件、スカルヘッドとイスルギ重工にとっては嬉しく無い出来事であるのは間違い無いんだ。この事態を収めたいというのは信用してやるよ。けど……何か怪しい動きをしたら」

 そう言い言葉を区切るイルム。
 そんな様子に、薄い笑みを口元に浮かべて頷く。

「その辺はゼンガー・ゾンボルトやユウキ達に念押しをされているよ。安心しろ、少なくてもこの件が片付くまでは俺が何かをしでかすことはないさ」

 そう、現時点で必要な暗躍に関しては既に終了しているのだ。テスラ研しかり、オルレアン研究所しかり、マオ社しかりな。

「……手前、何がムウ・ラ・フラガだ。正体を隠して暗躍しやがって」

 次いでの通信はカチーナから。どうやらミロンガで翻弄していたムウの正体が俺だとクロガネの者達に聞かされたらしい。まぁ、ミロンガで随分とやり合ったからな。カチーナの性格を考えれば、険悪な表情で俺を睨んでくるのも無理はない。

「さすがにアクセル・アルマーを名乗る訳にはいかないのは分かると思うが?」
「へっ、そりゃそうだ。散々悪さをしてきたシャドウミラーの幹部なんだからな。……次は何を企んでるんだ?」
「イルムにも言ったが、今は特に何も企んでないさ」
「今は、ね。……じゃあ将来的には何かを企むのか?」
「さぁ、どうだろうな」

 カチーナの話を誤魔化していると、やがてヘルゲートの中心部へ到着する。特に妨害の類が無かったのは、原作通りにODEシステムがラミアという存在をイレギュラーとして認識したからだろう。そう判断しながら、再度オープンチャンネルでその場にいるヒリュウ改とハガネ、そして各機へと通信を送る。

「インスペクター事件で敵対した以上は、お前達が俺を信用出来ないのはしょうがないだろう。だが先程も言ったように、今回の件に関してはこっちとしても色々と迷惑を被っているのは事実だ。故に、このバルトール事件が終わるまではこちらからお前達に手出しをしないというのは約束しよう。……だからと言ってもちろん攻撃をされたら反撃はさせてもらうがな。その辺を良く考えて適切な対応を希望する」

 その通信を聞いた者達が沈黙に包まれる。そして……

『分かりました。アクセル・アルマー。今は貴方達を信じましょう。シャドウミラーの実戦部隊を率いていた貴方の力は幾度となく敵対した私達が一番よく知っています。その戦力を今回は当てにさせて貰います』

 ヒリュウ改のレフィーナからの通信。
 それが決め手となり、カチーナを始めとしてまだ数名は俺へと不信の目を向けてはいるものの、表立っては不満を述べる事はなくなった。
 まぁ、カチーナ辺りは不満そうにしてはいたが。

「……それよりも、中心部に着いたというのにバルトールが1機も出てこないとはな。アクセル・アルマー、お前達はイスルギ重工の方から何か情報は貰ってないのか?」

 使えるものは使うという判断なのだろう。キョウスケからの通信が届くがその質問に首を横に振る。

「先程も言ったが、今回のバルトール事件はイスルギ重工としても予想外の出来事だからな。イスルギ重工としては自社で開発している次期主力機までの繋ぎとしてバルトールの開発を援助してきたんだ。それが今回のような騒ぎを起こした為に、イスルギの方でも色々と計算外だったんだろうよ」
「そうか。ならば……」

 キョウスケが何かを言いかけた時、ハガネからの通信が入る。

『後方より高熱源体接近! これは……特機と思われます!』

 ハガネのオペレーターでもあるエイタの声。
 そして同時に、俺達の後方にコンパチブルカイザーが姿を現す。

「……来たか」
「お前の知り合いか?」
「まぁな。だが俺以外にも奴と関わってる奴は多いぞ」

 キョウスケからの通信に答えるのと同時にアウセンザイターに乗っているレーツェルからの通信が入る。

「アクセル・アルマー。彼を説得したのは君か?」
「若干違うな。元々奴がここに用があったのはそっちでも理解していたんだろう?」
「……君は、どこまで知っているんだ?」

 コウタの妹が誘拐されたのをクロガネが見つけた時、俺はその付近にいなかった。それなのに何故か俺がその件を知ってるのが不思議なんだろう。

「さてな」

 小さく肩を竦めてコンパチブルカイザーへと通信を送る。

「随分ゆっくりとした到着だったな」
「へっ、俺が後悔するなんざ馬鹿らしいからな。それにどうせ奴の行方を調べるには虱潰しにするしかないんだ」
「……そうか。なら精々頑張るんだな。ここはバルトール事件終焉の地だ。お前が求めるもののヒントもあるかもしれないぞ」

 まぁ、コウタの妹であるショウコがいるのはここじゃなくて隣に現れるソーディアンなんだがな。コンパチブルカイザーの攻撃力はこの事態を打破するのにはあって困るものじゃない。
 俺とコウタがそんな話をしている間にも、アラドやカイ、ゼオラ、リュウセイ達がコンパチブルカイザーを見ながら何やら話をしていたが……
 ヴィー、ヴィー、ヴィー。
 ハガネとの間に繋がっている通信から、向こうのブリッジで鳴っているアラート音が聞こえて来る。

『動体反応多数! バルトールです!』

 再び聞こえてきたエイタの声。それと同時に、中枢部の方から多数のバルトールが姿を現す。

「ちっ、お出迎えの準備が整ったって訳か。キョウスケ・ナンブ、奴等の特性、ODEシステムについては理解しているな!?」
「当然だ。こちらの攻撃を学習してくる為に出来るだけ早く撃破すればいいのだろう? それよりも時間が無い。俺達がタイムリミットを過ぎてもまだヘルゲートを攻略していない場合MAPW……核が撃ち込まれる手筈になっているから、お前もその辺には気を付けろ」

 どうやらここまでのバルトールとの戦いですっかりその戦闘には慣れているらしい。
 にしても、核まで原作通りとはな。
 そんな風に考えていると、通信でフィリオ達がこの部屋にある木のような物の根本にあるのがODEシステムのマスターコアだと話している。そしてその様子を心配そうに見つめるスレイ。当然スレイにしてみれば、病でその寿命が残り少ないフィリオには無理をして欲しくないんだろうが……その辺はスレイの兄だけあって頑固と言うべきか。どんな選択をするのかはスレイ自身が決めるだろう。

「ゴースト1より各機、前方に現れたバルトール部隊を突破してマスターコアに取り付け! 誰でもいい! タイムリミットを忘れるなよ!」

 ゴースト1、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改に乗っているカイからの通信により指示が出される。

「アクセル、私達はどうするのだ?」
「ここは奴等と歩調を合わせる。スレイにしても核がこのヘルゲートに向かっている以上は無茶は出来ないだろう?」
「……当然だ。必ず兄様は私が守ってみせる」

 決意を込めた視線を向けてくるスレイへと頷き、ムラタへと通信を繋ぐ。

「どうだった? テスラ研以来久しぶりにリシュウやゼンガーと会話をした気分は」
「ふんっ、所詮奴等は道場剣法よ。ホワイトスターで戦った桜咲刹那とかいう娘の足下にも及ばん」
「そうか。ならまずはお前の今の実力をその2人に見せつけるんだな」
「承知!」

 その声と共に、無明がシシオウブレードを左腰の鞘から抜き放つ。

『ここがバルトール事件を起こした者達の本拠地である以上は、不測の事態が起こる可能性が非常に高いです。各機可能な限り迅速にマスターコアに到着して下さい!』

 ヒリュウ改からの通信が周囲へと響き、そしてバルトールもそれを待っていたかのように行動を開始する。
 それに対してこちらも同様に動き始めるが、キョウスケ機であるアルトアイゼンの動きが鈍い。こっちもまた原作通りにグチグチと下らない事を考えているのだろう。いや、奴の直感は捨てたものじゃないのは知ってるがな。

「キョウスケ・ナンブ! 尻込みをするのならこの戦場では邪魔だ! 引っ込んでいろ!」
「……お前にそうまで言われて、引っ込む訳にはいかんな」
「あらあら、この2人って何だかんだ言っても息が合ってるのかしらねぇ」
「エクセレン、こういうのを男同士の友情というんですわよ?」

 アルフィミィの言葉に突っ込みを入れたくなったが、ここで突っ込みを入れればまたややこしくなるのが分かりきっているのでスルーする。
 さて、ラミア。お前を助ける王子様はいまいちやる気が出ないみたいだが……無理矢理にでもお前は救い出させて貰うぞ。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:195
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:426 
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