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ヘタリア大帝国

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TURN117 カテーリンの来日その十

「考えてないけれど」
「あらゆる宗教のことを考えることもですね」
「大事なのね」
 カレーでもこのことがわかるというのだ。
「そうなのね」
「その様ですね」
 こうした話をしてそのチキンカレーを食べてみた、すると。
 予想外の辛さだった、カテーリンの顔は忽ちのうちに真っ赤になった。
「な、何これ!?」
「かなり辛いですね」
「こんなに辛いのははじめてだけれど」
 これまでメキシコ料理は食べている、韓国料理は食べていないが。
 メキシコ料理もタバスコのせいで辛かった、だが今食べているカレーの辛さには遠く及ばなかったのである。
 それでカテーリンは汗も滝の様に流した、そして言うことは。
「こ、これはかなり」
「無理ですか?」
「大丈夫だから」
 その意志の強さを出してロシア妹に答える。
「これ位はね」
「そうですか」
「気にしないで」
 ロシア妹にこうも言う。
「これ位大丈夫だから」
「ではですね」
「最後まで食べるわ、絶対に残さないから」
 カテーリンは食べ物を残すことは大嫌いだ、それでこう答えたのだ。
 それで何とか食べてだ、汗だくの真っ赤な顔で言ったのだった。
「これでいいわね」
「お見事です」
「有り難う、ただね」
「ただといいますと?」
「さっきまであんなに暑かったのに」
 それがだというのだ。
「今は凄く涼しいわ」
「暑い時には暑くて辛いものがいいたい」
 ここでインドがカテーリンに言った。
「それがいいたい」
「冷たくて甘いものじゃないの?」
「それもいいたいが」
 健康の為にはというのだ。
「僕はそちらを食べているたい」
「そうなの」
「そうたい、それで満足してくれたたいか?」
「うん、美味しかったから」
 そうした意味でも合格だったというのだ。
「有り難う」
「そう言ってもらって何よりたい」
 インドも微笑んで応える、カテーリンはそこからマダガスカルにも赴きシャルロットにも会った、そして話すことはというと。
「シャルロットさんはお姫様だけれど」
「とはいっても四女ですが」
 王家としての順位は低いものだというのだ。
「しかも祖国さん達にいつも助けてもらっていますし」
「偉くないっていうのね」
「どうして私が偉いのでしょうか」
「けれど王族だから」
「王族だからといって偉いかといいますと」
 それは、というのだ。
「また違うと思います」
「じゃあどうしたら偉いの?」
「そうですね、立場ではなく」
「その人なの?」
「はい、人格だと思います」
 それが重要ではないかというのだ。
「私はそう思います」
「人格で決まるの、人間は」
「しかもそうした人は」
 人格者になるとどうなつかというと。 
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