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XANIS

作者:パッセロ
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家光「9代目!」

9代目「ああ、家光。わざわざ迎えに来なくても」

XANIS「いえみちゅっ!」

家光「XANIS様もお久しぶりです」

ここは日本(ジャッポーネ)

パパンのお友達の子どもで、おにぃの誕生日の日に会った『つなよしくん』の誕生日パーティに来たのだ☆

おにぃは「めんどくさい」って来なかったの。

ここに来るときに、空飛ぶ乗り物に乗ってきて、パパンに聞いたらAeroplano(飛行機)って言うんだって!

おにぃも来ればよかったのになぁ。

~沢田宅~

9代目「綱吉君、お誕生日おめでとう」

XANIS「おめでとう!」

にぱっと笑って言ったら、何でかつなよしくんはいえみちゅの後ろに隠れた。

XANIS「つなよしくん、私だよ? この前会ったよ?」

でも出てきてくれない。

何でかな?

……そう言えば、つなよしくんはまだ喋れないんだっけ。

私、おにぃたちとお話ししたいって思ったら喋れた。

じゃあつなよしくんは、私と喋りたくないのかな……?

XANIS「……ダメなのかな……」

悲しくなってきちゃった……。

XANIS「パパン……」

9代目「大丈夫だよXANIS。パパンの言う通りに言ってみて」

パパンは知らない言葉を言った。

~ツナside~

この前知らないところで会った人達が、僕の家に来た。

9代目「Buon Compleanno、Tunayoshikun」

XANIS「Buon Compleanno!」

ひっ!

な、なに!?

何て言ったの?

あまりにビックリして、思わずお父さんの後ろに隠れた。

そしたら、女の子が近づいてきた。

XANIS「Tunayoshikun、Lui sono? Incontrò la durata scorsa?」

つなよしくんって聞こえたから、僕に言ってるんだよね。

でも……わからないよ。

何て言ってるのか、何て言いたいのか、僕には全然わからないよ……。

XANIS「……È inutile in me?」

女の子が悲しそうな顔で呟いた。

あ……僕、悪いことしちゃったかな……。

その時、また女の子が近づいてきた。

XANIS「おめ……で……とう」

たどたどしく言われた“おめでとう”の五文字。

え、おめでとう?

そっか。

今日は僕の誕生日だから……ずっとそれを。

9代目「ビックリさせてごめんね」

今度は、隣にいたおじいちゃんが声をかけてきた。

9代目「この子はXANIS。まだ日本語が話せないんだ」

家光「心配いりません。綱吉はまだ喋ることすらできないんですから」

XANIS「Può giocare insieme?」

9代目「XANISが一緒に遊びたがってる。いい?」

コクンと頷く。

9代目「Gioca insieme.」

おじいちゃんがなにか言ったら、ザニスちゃんが笑顔になった。

~side out~

一緒に遊ぶのはいいけど、お互いが喋れないから何をしたらいいんだろう?

あ、そうだ。

XANIS「パパン、いえみちゅ。私たちに言葉、教えて。私、つなよしくんとお話ししたい」

9代目「!」

家光「さすがは9代目のお子さんですね。綱吉とは大違いだ」

ツナ「むー!」

家光「それでは、やりましょうか」

9代目「そうだな」

そのあと、私はパパンに、つなよしくんはいえみちゅに教えてもらって、日本語(ジャッポネーゼ)を覚えた。

つなよしくんは覚えるのが早くって、私は全然だった。

そして帰る時間になって。

ツナ「ザニスちゃん、ばいばい」

XANIS「さよ、なら。つなよしくん」

まあ、こんな感じ。 
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