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切り開く為の力

作者:レンカ
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入学前日

 
前書き
誰か俺に文才をくれ……… 

 
『君の事をIS学園の知り合いに言っといたよ~♪』
………いきなりだった。
「何でお前が俺の携帯番号を知っているんだ?」
『私は何でもできる不思議な人さ!』
ーーそんな自信満々に言われても……
朝、飯を食って今日どうするかと考えているとコイツからの電話である。
「今年は……厄年か?」
確か、おみくじは大吉だったよな?
『と言うことで~、今からそっちにIS関係者がいくらしいよ?』
「オイコラ♪何勝手に話進めてんのかなぁ?」
『まぁまぁ、そんなこと言わないで』

ピンポーン

『それじゃねぇ~、ちゃんと君のISを返すからね~♪』
「おい!ちょっと待てこの「ブツップープー」……もう、不幸だ」
俺はリビングで黄昏てると

ピンポーンピンポーン

玄関のチャイムを鳴らされているのを思い出した。
「束め……後で覚えとけよ……!……ちょっと待って下さい、今開けますんで!」
俺は玄関を開けた。
目の前には、緑の髪をした女の子がいた。
「あ、あの……君が霧瀬君ですか?」
「………人違いです」

バンッ!

俺はドアをおもいっきり閉めた。
「そ、そんなこと言っても意味ないですよ~!?」

ピンポーンピンポーンピンポーン

ーー我慢だ……耐えろ俺!ここで耐えなかったら、女子学なんて行きたくねぇとこにいくはめになるぞ!
「聞こえてますか~」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

ガチャッ!

「あ、開いt」
それより早く目の前の女の子を部屋に入れた。
「な、何するんですか!?」
「うるさいんだよ、近所迷惑……」
「そうじゃなくても、これじゃあ誘拐みたいな物ですよ!」
「ハイハイ、そうですか………」
ーー何でだろう………全く怖くない………生徒なのだろうか?
「んで?」
「はい?」
女の子は首を傾げて俺の疑問を疑問で返しやがった。
「いや、ハイじゃねぇだろ?」
そう言うと、女の子はポンッと手を打ち
「そうでした。私は貴方をIS学園につれていくと言う事を言われたんでした」
そして、俺の袖を引っ張り外に出ようとって!
「ちょっと待てェェェ!?えっ!?何?何なの!?この世界では強引過ぎるのは普通なのか!?」
ーーコイツと至り、束と至り…………
そのまま、俺は引きずられながら、怪力を使って逃げようと考えたが……
ーーこの時代、女子怪我させるのも最悪だし……運悪ければ、裁判沙汰かもな?
つまり?
ーー詰んだな……よく詰むなコンチクショー!!
そのまま、車にのせられた。

ーーーー

「お前がアイツの言っていた、男で二番目のIS乗りか………と言うより山田先生、コイツに何かしましたか?」
山田先生と呼ばれた、ついさっきの緑の髪をした女の子は答えたって
「先生!?」
「は、はいそうですけど?」
「………世も末だな」
「はい?」
俺は遠い目をしてそう呟いた。
「何でコイツはグルグルの簀巻きにされているんだ?」
そう、俺の今の状態は手足首に錠をしてその上に紐でグルグルの簀巻きにされていた。
なぜなら……
「えぇ、彼はここに来る車の中で十回飛び降りて逃げてるんですよね」
ーーまさかコイツもIS乗りだったなんて、もう、不幸だァァァァ!
俺は心で泣きながら、態度は平然とした表情で
「俺を家に返せ……」
「駄目に決まってるだろ」
即却下された………
「俺はIS何かに乗れるわけがないだろ!?きっと誤情報、人違いだって!」
「………貴様、なぜそこまで嫌がる」
織斑千冬は怪訝な顔をしてそう言ってきた。
「ISには嫌な思いでしかない」
「どんな思い出だ?」
少しイラッと来た。
ーーなら、思い出させてやるよ……!
「どっかの白騎士に俺の人生を壊されたからだ……なぁ?ーー」
あの最悪の場面を思いだし、ありったけの憎しみを目の前の女にぶつけ
「織斑千冬さんよぉ!」
その名を呼んだ。
「き、貴様はあの時の………!!」
ーーようやく思い出しやがったか!!
千冬は驚き、山田先生はハテナマークを出している。
「そのせいで俺は孤独に暮らしてんだよ!もう、邪魔をしないでくれ!」
千冬は少し顔を俯かせ、小さな声で
「私だって………あんなことは………したくはなかったさ……だけどな!あのときも言っただろ?ああしなければ!日本は終わっていたんだぞ!!」
「そうだけどな、それでも俺は忘れられねぇんだよ……あのときの記憶を……」
そして、
ーー前世で同じ淋しかった日々を思いだしちまうんだよ………
「だから、俺はこの学園には入らないと言うか入りたくない。」
そう言うと、山田先生が前に歩みでて、俺の頭を撫で始めた。
「……何しやがる?」
「霧瀬君?君がどんな過去を背負っているかは、私には分からないよ?……でもね、孤独だと言うなら此処にいる方が良いんだよ?」
「ふざけんな、寂しいからこの学園に入ってどうしろって言うんだよ」
「友達を作ればいいじゃない」
その言葉に俺は
「出来るわけがねぇ、ってか出来ちゃいけねぇんだよ」
ーー俺に関わったらどんな目に合うか分からねぇ………
山田先生は俺の頭を撫でながら
「どうして?」
「あんたは知らないのか?『死神』それが俺だ………」
それを聞いて二人は少し驚く顔をして
「それがどうしたの?」
「な!?怖くねぇのか!?初対面で誘拐紛いをして車からハリウッドのアクション並みに飛び降りるのを見て!!」
そう言うと、心外と言わんばかりに
「そんなことすでに調べてあるわよ、それを踏まえて霧瀬君に入って貰いたいの」
「何のためにだ?」
勿論っと二人は息を揃えて
「「平和のために!」」
それを聞いた途端、俺は吹き出した。
「フッハハハハ!なるほどなるほど!平和かぁ、そう言われちゃ俺は断れないな……」
「じゃあ?」
山田先生の顔を見て
「はい、俺はISを使えます。そして、この学園に入ります」
その言葉を聞いた二人はフゥッっと安堵の溜め息をした。
「それでは、霧瀬一輝。君には今からテストを受けてもらう!」
俺は千冬の方を見て
「テスト?」
「そうだ、そのテストはこの山田先生と対決してもらう!」
ーー…………………え?
「「えぇぇぇぇぇ!?」」
俺と山田先生の声が外まで響いた。

ーーーーーーーー

「えっと………何かスイマセン」
「あ、謝らなくても良いですよ?」
第3アリーナと言うところで俺と山田先生がいる。
「霧瀬君?あ、あのついさっき渡されたISは?」
そう、今の俺はISを装着してない。ついさっき、千冬さんから渡されたやつも返しておいた。
「いや、要りませんから♪」
「えっと、それはどういうことですか?」
「こういうことです♪」
俺は左耳に着けたイヤリングを触り
「IS起動……さあ、行こうーー」
黒のISを身に纏った。
「アサシン」
『専用機だと!?どこで手に入れた!』
千冬さんの声に俺は軽く舌を出し
「教えませ~ん」
『……後でゆっくりと話を聞こうか』
俺は山田先生を見ると
「霧瀬君?そのISは大丈夫ですか?」
「どうしました?」
「だってそれ、肘と膝、胸しか守りがありませんよ?」
そう言われて、俺は少し笑いながら
「あぁ、気にしないでください。それより、本気で来ないと………死にますよ♪」
「………わかりました。怪我をしても知りませんよ?」
そして、始まった。
俺は始まった瞬間、マシンガンを取り出し撃った。
山田先生のISにかすったらしく少しずつシールド残量が減っていた。
「さぁ、どうします?先生?」
俺は撃ちながらそう言った。
山田先生はガードの体制から動かず、ついに

カラカラカラ

(ヤッベ!)
マシンガンが弾切れになり、その瞬間、山田先生が攻撃をしかけてきた。
前からついさっきのお返しなのかマシンガンで撃ってきやがった。
俺は避けた瞬間、目の前からミサイルが来て

ドドドーンッッ!!!!

(やり過ぎちゃったかな!?)
「あ、大丈夫ですか!?」
私が心配したのも束の間、いつの間にか後ろから銃声が聞こえて、それが背中に当たり………
「う、嘘でしょ?」
私のシールドエネルギーはゼロになった。

-ミサイルがきた瞬間ー
(間に合え!!!)
俺はナイフを全て使ってミサイルを壊した。

ドドドーンッッ!!!!

ーーこれが煙幕になるな、なら!
「日之影空洞」
その言葉で俺のISは一瞬輝き、制服姿になった。
《ミスターアンノウン(知られざる英雄)発動》
機械的な声が聞こえて、
俺はそいつを発動しながら、山田先生の後ろにまわった。
ーーまじで気づいてないのかよ………
「あ、大丈夫ですか!?」
ーーゴメン………もうそこにはいないんデスヨ~
「衛宮切嗣」
そして、また一瞬輝き、今度は黒のコートと黒の服装になり
コンテンダーを取り出して、ある弾をセットして撃った。
その弾は『起源弾』と言って、原作では魔術回路を暴走させ壊すための弾だ。
起源弾は山田先生のちょうど背中に当たり、
『勝者、霧瀬一輝!』
俺の勝ちで終わった。

ーーーーーーーーーーーー

その後、千冬さんから怒濤の話し合いという尋問をされ、終わった時には日がくれていた。
そして、俺は
「ここでこれから暮らせばいいんですか?」
「ああ、そうだ。それでは、また明日教室で会おう。」
学生寮の個室を貰った。
それにしても…………
「…………何て日だ………」
その呟きを返すものは一人もいなかった。 
 

 
後書き
次は入学と自己紹介と候補生
ーーーーーーーーー
用語集
『私は何でもできる不思議な人さ!』
元ネタ
金色のガッシュ・ベル!!からナゾナゾ博士の台詞
「私は何でも知ってる不思議な博士さ」

「(中略)もう、不幸だァァァァ!」
元ネタ
とある魔術の禁書目録から主人公、上条当麻の台詞
「不幸だァァァァ!!」

《ミスターアンノウン(知られざる英雄)》
元ネタ
めだかボックスから日之影空洞のスキル
強すぎるがゆえに己を認知してくれないと言う寂しい能力、影の薄さなら、黒子のバスケの黒子より1000倍上

《起源弾》
元ネタ
Fate/zeroから衛宮切嗣のとっておきの武器
この弾は自分の骨を削って出来た弾、これに当たると内部が暴走して魔術回路を壊すという魔術師殺しと言われる弾。
霧瀬はこれにもうひとつ付け加え、内部を暴走させISのシールドエネルギーをゼロにするというIS殺しの弾にもなった。
 
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