ヘタリア大帝国
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TURN115 オリジナル対クローンその四
ドワイトは首を捻ってだ、こう言った。
「何か違うな」
「どう違うんだ?」
「ああ、俺の動きだがな」
ダグラスに対して言う。
「違うな」
「あれだな、あんただけれどな」
「あれは士官学校を卒業したばかりの頃の俺だな」
その頃のだというのだ。
「経験ってやつがないな」
「みたいだな、俺が見てもな」
「出撃前に長官も言ってたな」
ダグラスは目の前にいる段の枢軸軍の動きを見て言った。
「クローンは確かに軍人だがな」
「経験がないな」
「ああ、何も書いていない色紙だってな」
それだというのだ。
「長官も言ってたがな」
「その通りだ」
まさにそれだとだ、ドワイトも言う。
「俺のことは俺が一番知っている」
「じゃあどう攻めるのかもわかってるな」
「長官、艦載機の使い方だがな」
今度は東郷に言うドワイトだった。
「一旦フェイントかけてくれるか」
「フェイントか」
「一旦攻めると見せかけて下がるんだよ」
そうしろというのだ。
「そうしたら向こうは乗って突出してな」
「そこで陣形が崩れるか」
「それを狙うんだよ」
こう東郷に話す。
「それで頼むな」
「わかった、それじゃあな」
こうしてだった、まずは艦載機が出されたのだった。
その艦載機達が一旦下がる、するとソビエト軍はドワイトの言う通り陣形を崩して前に出た、それを見てだった。
枢軸軍の艦載機はここで前に出て敵艦隊を攻撃した、それでダメージを与え。
ビームと魚雷で一気に押した、それで最初の陣を潰した。
それからだった、第二陣は。
レーティアのクローンがいた、その彼女を見てレーティア自身が言った。
「ふん、私だが何時の私だ」
「違うわね、今の貴女と」
グレシアもそのレーティアに応える。
「あの貴女は二年前の貴女ね」
「総統になった頃だ」
その頃の彼女だったのだ、今目の前にいる彼女は。
「その二年の経験がない」
「つまりはね」
「隙がある、長官」
グレシアから東郷に言った。
「左右から囲んでくれ」
「左右からか」
「そうだ、そうすればだ」
どう指揮をするかというのだ、二年前の彼女は。
「中央突破を狙う、そこでだ」
「そこでだな」
「下がる、そのままだ」
こうしてだというのだ。
「突破をさせる、しかしそこに機雷を置いておけ」
「それでその機雷でか」
「敵艦隊を破壊し動きを止めろ」
そうしろというのだ。
「わかったな」
「それではな」
こう話してそしてだった。
枢軸軍はレーティア、今の彼女の言う通りに動いた、そして。
二年前の彼女も動き突破をした、しかし。
その突破した先の機雷に触れて艦艇を破壊され動きを止められた、レーティアはそれを見てすぐに言った。
「よし、今だ」
「攻撃だな」
「敵の動きは止まった」
そしてその止まった今にだというのだ。
「総攻撃を仕掛けてくれ」
「わかった、ではな」
こう話してそしてだった。
枢軸軍はレーティアの指示通りに動いて第二陣も潰した、第三陣はジューコフだったがここでも今の彼が言う。
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