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ヘタリア大帝国

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TURN115 オリジナル対クローンその一

                TURN115  オリジナル対クローン
 カテーリンはロシアからエカテリンブルグに枢軸軍の主力が来ているという報告を受けた、その報告を聞いてすぐにだった。 
 カテーリンは傍にいるロリコフに顔を向けた、そして怒った様な顔で言うのだった。
「もう出来てるわよね」
「今ある艦艇分のクローン達ですね」
「そう、いいわよね」
「勿論ですよ」
 ロリコフはカテーリンの問いに笑顔で答えた。
「もう何時でも全員出撃出来ますよ」
「それとね」
「はい、彼等も」
 数だけでなかった、さらにだった。
「彼等のクローンも揃っています」
「今ここに呼べる?」
 カテーリンは全て自分の目で確かめる主義だった、それでロリコフに確認したのである。
「あの人達のクローンも」
「では呼びますね」
 ロリコフはあっさりと答えた、そしてだった。
 そのクローン達が来た、ロシアとロシア妹は彼等の姿を見て目を丸くさせて言った。
「うわ、遂になんだ」
「彼等のクローンも誕生したのですか」
「いや、各国に工作員を送り込んだかいがありました」
 ロリコフはにこにことしてロシア達に述べた。
「髪の毛一本から作れますけれどね、クローンは」
「けれどその髪の毛一本がだね」
「手に入れにくいのですね」
「そうなんですよ、これが」 
 こう二人に話すのだった。
「特にアドルフ総統とセーラ女王は苦労しました」
「二人共警護が厳重だからね」
「だからですね」
「そうです、ですが」
 それでもだというのだ。
「何とか二人の髪の毛も手に入れまして。工作員をメイドとして送り込みそのベッドをなおす途中に」
「髪の毛と取ってだね」
「そこからでしたか」
「そうなんです、それでどうでしょうか」
 ロリコフは彼等をカテーリンに見せながら話す。
「東郷提督とドワイト提督、それにセーラ女王とアドルフ総統」
「それと我が軍のジューコフ元帥ね」
 全員いた、しかもそれぞれ一人ではなかった。
 何人もいる、ロリコフは彼等をカテーリンに見せながら話すのだ。
「そうです、彼等に艦隊を指揮してもらえば」
「かなりの戦力になるわね」
「同志書記長のお考え通りに」
 そうなるというのだ。
「では彼等もですね」
「全員出撃よ、それで今度こそ」
 カテーリンはここでも意固地になった顔で言った。
「勝つから、私も出撃するね」
「私もね」
 ミーリャもここで言う。
「一緒に戦おうね」
「僕も出るね」
「私も」 
 ロシア兄妹もだった、彼等も出撃を申し出た。
「最後の最後、総力戦だね」
「何としても頑張りましょう」
「皆で戦って勝つの」
 カテーリンは強い声で言った。
「それが共有主義だからね」
「それでは私も」
 ロリコフもだった、カテーリンの横でにこやかに手を挙げてきた。
「戦いますね」
「博士も?」
「はい、出ますよ」
 こうカテーリンに言うのだった、自分の言葉に驚いた顔になっている彼女に。 
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