直接SAOの中だった件について。
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見てろよ‼明日の新聞の一面は俺だぜ‼
やっベーや、まじやっベーや。
舐めてました、閃光の事を。俺らが一致団結して涙の協力作業をしようとしたらいきなり逃げるように走って行っちゃうんだもん。
まぁ、実際本人は逃げているだけなのだが…
くそ、やっぱいろんな修羅場を乗り越えて来たエリートさんは違うのかね…(意味深)
アキはチラリと後ろを見た。
後ろにいるのは我らが同志だが、その同志達も脱落者が出て来ている。
(さて、そろそろ後ろの同志達も脱落者が出ているか…残りは最後の直線を足して三キロか…はぁ…結局使うのか…めんどくせえ…
アキはもう一度ため息をついた。
本気を出そうか。
ボッ‼とその時アキの足が地面にめり込んだ。SAOの地面はデータで作られるものなので武器や攻撃以外でめり込む事なんてほとんど無いのだが、アキの俊足に限ってはただ単純に早過ぎてデータの処理速度が追いつかないため、めり込んでいるように見えるのである。
恩恵は敏捷値+50と、もはやチート並みだがその代わりちゃんとした制約がある。
その制約とは、『制限時間十五分の間に一定のスピードが落ちたり、一度でも止まったりすると24時間中ずっとその他の移動手段では歩く事しか出来なくなってしまう。』という制約だ。
一見、簡単に思えるかもしれないが十五分間、一度でも止まらないというのは至難の技だ。一人では問題は無いものの、チームプレイとなるとどうしても仲間が邪魔になってしまう。
また、スピードが落ちるというのはやはりこれはステータスであって必ず、限界がある。『俊足』は最大限のスピードの内、八割で走らなければならない。この『俊足』一見チートだと思われるが裏にはとんでもない制約が絡んでいる。
しかし、十五分間走り切ると十分のインターバルがあるが連続して使えるようになっている。
sideアスナ
…案外楽勝ね…
あの地獄の登り坂所で一回心が折れそうになったけど、後ろの人に大声で私とキリト君の関係をばらされて時には、…もう、なぐりたくなったわ…
あの人のおかげ?でスパートをかけられた…のかな?
まぁ、ともかく一位の賞品なんだろうなー…出来ればS級の『ラグー・ラビットの肉』がいいな…
キリト君に見せたら絶対喜ぶだろうな…
ボッ‼
「⁉」
何今の音?…何か地面にめり込んだような音がしたけれど…気のせいよね…SAOはデータの塊だから武器とか鋭利なものじゃないとこんな音は出ないもの…
そういえば後ろの人まだ走ってるかな?結構スパートかけたから差は開いてると思うんだけどな…
アスナは軽い気持ちで後ろを見た。
「よう、余裕ぶっこいてる小娘ちゃん、その閃光の鼻を折に来たぜ。」
「⁉」
いきなり横で声が聞こえた。
「どうしたどうした、こんなに俺が隣にいるのが不思議か?なら、その理由を今ここで見せてやるよ。」
隣の人物は白い肌にオブラートな声、少し眺めの黒髪に整った顔立ち。一見大人びているように見えるが今ここでそのイメージは崩れ去った。
挑発されているのだ。私の事を『閃光』と知っていて。
…久しぶりに頭に来た。今ここでその自信をへし折ってやりたいと思った。
この人が私より早い訳が無い。まだ私は本気を出してはいないから。
今はやっと登り坂を登り終えた所だ。下り坂では自分のスピードに少し加算されるらしく、万が一の時にはここでスパートを賭けようと最初から決めていた。
今すぐその自身を折ってやるんだかr「シュッ」⁉
いきなり隣のやむこやかにつあえは男の人が消えた。
転んでもいない、後ろに下がったわけでもない、転移結晶はスタート時に没収される。じゃあ一体…?
「おい、閃光さんよぉ、お前一体どこを見てるんだい?」
その人物の声は前から聞こえて来た。
side out
おー、驚いてる驚いてる。やっぱり早さは一番じゃないと閃光は満足はしないのかー…
さっきの言葉はもちろん挑発だ。閃光さんが全力を出せるように。
さて、後はもう少しか…ほとんど直線だからなー…うん、もう少しだけ遊ぼう。
「おい‼閃光‼」
「な、何よ⁉」
「『黒の剣士』さんとはうまくやってるかー?」
「な、何よそれ?何で知ってる…うわわわわ‼何でもない‼」
あ、おもしれーわ、うん。(確信)
「いや、いろいろ知ってるって‼第一層で築いた関係も惚れた瞬間もなぁ‼」
「え、えぇ⁉嘘でしょ⁉」
必死な顔+焦ってる顔って面白いわ…うん。
「まぁ、これからも頑張れよ‼恋の相談ならいつでも受けてやる‼」
「あ、ありがとう…と言いたい所だけど、一つ質問いい?」
今は下り坂が終わり、真っ直ぐな直線、1000mだ。
「あ、あなた、何でそんなに速いの?私も閃光と呼ばれるから少し自信があったのだけれど…」
アキは少し悩んだ…
「うーん…」
「教えない☆」
フリをした。
ブチィ‼と何か閃光の方から切れる音が聞こえた。」
「あなた…絶対にぶっとばす‼」
あ、やべー、『経験値稼ぎの鬼』のスイッチ入らせちゃった…てへっ☆
…まぁ、後は500mだけだから普通に走れば勝つか…いやー、長かった長かった…一番疲れたね、どこのダンジョンよりも…
よし、最後ぐらいは本当に本気を出そうか。
後でアスナはこの時の事をこう語る。
「…もう…あれはダメですね…もう、ステータスとか関係なく白いものしか見えませんでした…アキさんの姿?唯一分かったのは笑ってたことです。」
バシュッ
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼‼」
いやー、気持ちーやっぱり気持ちーねー久しぶりの全力全開は。
さて、止まる方法とか考えてないけどまあいいや。そのまま走り去ろう。
さぁ、やっと白いテープが見えて来た。
隣にはアスナの応援に来たであろうキリトとリズベットが顔を驚愕の色に染めてこっちを見ていた。
「白のテープにゴオオオオオオオオオオオオーール‼超‼エキサイティング‼」
そんな雄叫びを叫びながら一位のゴールテープを切るとそのまま走り去って行った。
…次の日にゴールした瞬間の写真と共にアキにはついに二つ名が付けられた。
『超新星』と。
後書き
つ、次から原作入れたら入ります‼
Q.何で直接SAOの中に入れるんですか?
A.…そりゃあ、おめえ…神様パワーってやつだよ。←投げやり
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