FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第159話 『謎』
前書き
駄作者07でぇ~す♪
今回はあっという間に大魔闘演舞前日!フィオーレ王国の首都、花咲く都クロッカスにやって来たAチームとBチーム。そこには懐かしい面々や危険な面々が勢ぞろい!それと同時に『謎の仕事』に取り掛かったガジル、リリー、ラクサス、ミラ、ジュビア、カナ。今年の大魔闘演舞はいったいどうなる!?
途中で目線が変わります。最初はマヤ目線からです。
それでは、第159話・・・スタート♪
妖霊界で宴をしたお陰で、私達は2週間大魔闘演舞に向けての修行が出来た。最初は「たった2週間!?」って思ったけど、その2週間で魔力もすごい上がったし、私も動物達も皆すごく強くなった。もちろん、私や動物達だけじゃない。ナツもフレイも、ルーシィもリョウも、グレイもユモも、エルザもショールも、ウェンディもトーヤもエルフマンも、みぃ~んな強くなったんだ☆
そして!遂に大魔闘演舞前日!私達はたった今、大魔闘演舞が行われるフィオーレ王国の首都、花咲く都クロッカスに到着しましたぁ~!!
ル「どこへ行っても、マヤは元気ね~。」
ハ&フ「それがマヤです。」
ナ「う、うぷ・・・」
列車に乗って来たから、ナツはこのとおりグロッキー状態。そんな事より、私はクロッカスの街を見渡す。
マ「うわぁ~♪」
街の至る所に色とりどりの花が咲いていてすごく綺麗。本当に花咲く都だっ!!街には大魔闘演舞に出場するフィオーレ王国中の魔道士や、大魔闘演舞を見る為に遥々来たフィオーレ王国中の街の人達で賑わっていた。この賑やかさが大魔闘演舞になると更にすごくなるんだろうなぁ~。
街1「おいあれ!もしかして妖精の尻尾じゃねぇかっ!?」
街2「あの紋章!間違いねぇっ!!」
街3「すごいっ!本物よっ!」
街4「今年も盛大に盛り上がらせてくれると嬉しいねぇ~。」
街5「今年も妖精の尻尾が優勝かな?」
街6「どうだろうな?」
街の人達からはちょっとした有名人気分。すると、
マカ「来たか、バカ垂れ共。」
背中に聖十の称号が書かれている白い服を着たマスターとロメオが来た。
マカ「修行はちゃんとやって来たか?」
エ「はい。」
ナ「これならもう優勝しても可笑しくねぇぜっ!」
ハ「今年のナツの修行は去年よりもハードだったからね。」
ロ「頑張ってねナツ兄!」
ナ「おう!」
ナツとロメオが拳をぶつけ合う。皆自信たっぷり。マスターは一度ゴォッホン!とわざとらしい咳払いをすると、
マカ「大魔闘演舞の主催者から、午前12時までに、指定された宿に戻っているようにと命令が出ておる。」
ト「午前12時までに、指定された宿に?」
ウェ「それって・・・」
ル「去年と一緒よね。」
シャ「ていうか、また予選をやるの?」
去年の大魔闘演舞に出場したナツ、ルーシィ、グレイ、エルザ、ウェンディ、エルフマンが首を傾げる。
エル「また空中迷路をやるのか?漢だっ!!」
グ「でも、競技は毎年変わるんだよな?」
皆首を傾げるけど、去年の大魔闘演舞の事を全く知らない私とフレイ、リョウ、ユモ、ショール、トーヤは全然違う意味で首を傾げる。
ショ「・・・まぁ、予選の時は残れるように努力すればいい。」
リョ「そうだな。にしても、でっけぇ~街だなぁ~。」
ユ「首都だもんね。」
私は時計台を見る。まだ午後2時47分。
マ「ねぇねぇ、12時まで時間たっぷりあるから、私クロッカスを観光して来ていい?」
リョ「そうだな。ただ宿でじぃーーーっと待ってるのも退屈だし。」
マ「そうゆう事で、フレイ行こうっ!」
フ「りょーかい!!」
ナ「おーーーいマヤ!!」
ハ「おいらたちも行くよぉ~!!」
私とナツとハッピーとフレイは、クロッカスを観光する為に走り出した。
エ「お前達!泊まる宿は分かっているのかぁっ!?」
後ろでエルザが叫んでいる。
ナ「Aチームは、去年と同じ『蜂の骨』だろ?」
マ「Bチームは、『豚の帽子』でしょ?」
フ「必ず12時までには戻るから安心しろーーーっ!!」
ハ「あいさーーーっ!!」
私達は足を止めずに答え、観光しにクロッカスの街中を走り回った。
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クロッカスを観光する為に、街をただ普通に歩いてるだけで、
街7「あっ!妖精の尻尾だっ!!」
街8「猫が空飛んでるぞっ!!」
街9「あれって、火竜と動物姫じゃない!?」
街10「すっげぇ~、鳥が人の頭の上に乗ってるぞっ!!」
と、いろんな人から注目の的になっていた。
ナ「去年は俺達、めちゃくちゃ嫌味言われてたよな。」
ハ「あい。「どうせまた最下位だろ。」とか。」
マ「そうなの?」
フ「大魔闘演舞は、ナツ達が天狼島にいた頃に開催されたからな。その時に出場した妖精の尻尾は毎年最下位だったからいつもブーイングを浴びてたらしいぜ。」
よく知ってるね。その時、
?「あれ?もしかして、ナツさんとマヤさんではないですか?」
声を掛けられて振り向くと、長い金髪に夜空みたいにキラキラした黒い瞳、藍色のスパンコールの付いた長いワンピースを着た女の人がいた。えぇっとぉ~・・・
ナ「だ、誰だお前?」
マ「どこかで会った事あったっけ?」
私もナツもハッピーもフレイも首を傾げる。そんな私達の反応に女の人は「クスッ」と小さく笑うと、
?「覚えてないのも無理はありませんね。あれからもう2年程会ってませんでしたから。」
あれ?この人の声、よく聞いてみるとどっかで聞いた事があるような・・・ないような・・・?
シャ「私は、月の涙のギルドマスター、シャイン・スターです。」
ナ&ハ&マ「あぁっ!!シャイン!!!」
フ「・・・って、誰だよ?」
そっか。フレイはその時まだギルドにいなかったもんね。読者の皆は覚えてる?フレイがまだいない頃の最強チーム全員が一番最初に討伐した闇ギルド、月の涙のギルドマスター、シャインだよっ!!髪伸びたんだね。
シャイ「思い出してくれましたか。嬉しいです。」
ナ「お前、捕まったんじゃ・・・」
シャイ「えぇ。でも、たった5日で解放されました。」
マ「解放された後、何してたの?」
シャイ「一度、月の涙全員で旅をして、3ヶ月ほど前に正規ギルドとして復活したんです。たった5人しかいなかったのに、今では100人近くいるんですよ。」
へぇ~。知らなかったなぁ~。
ハ「もしかして、大魔闘演舞に出場するの?」
シャイ「えぇ。でも、私はギルドマスターなので、出場は出来ませんけど。その代わり、ギルドでトップ5の魔道士を出場させましたよ。」
じゃあシャインとはバトル出来ないのかぁ~。残念だなぁ~・・・
ナ「俺達も出場するんだ。」
シャイ「本当ですかっ!?」
シャインは驚くけど、その顔はすごく嬉しそうだった。
シャイ「お互い頑張りましょうね☆」
ナ「おう!」
マ「うん!」
ハ「あいっ!」
フ「よく分かんねぇけど、よろしく頼むぜ。」
ナツとシャインは拳をぶつけ合った。
シャ「あ、そろそろ私宿に戻りますね。皆が待っているので。」
シャインはそう言うとペコッと頭を下げて私達の行く反対方向に歩いて行った。その時、誰かの強烈な視線を感じた。私はとっさに辺りを見回す。・・・私達の方を見て嬉しそうに笑っている人は何人もいる。でも、強烈な視線で私達の方を見てる人はいなかった。・・・気のせい、だったのかな・・・?
ナ「どうしたマヤ?」
ハ「お腹空いたの?おいらの魚半分食べる?」
フ「半分だけかよ。ていうか生魚だろっ!?食中毒になっちまうって!!」
フレイの言うとおり。私は生の魚は食べないよ。・・・まっ、気のせいだったって事で!
マ「ほら早く観光しようよっ!」
ナツの腕を引っ張りながら私達は観光を続けた。
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『ここからリョウ目線でいきます。』
12時までじぃーーーっと宿で待ってるのも退屈だから、俺もクロッカスを観光する事にした。以前も来た事が会ったけど、相変わらずでっけぇ~街だなぁ~。すると、
ル「あれ?リョウじゃない。」
プ「プーン。」
クロッカスのパンフレットを持ったルーシィとその傍を歩くプルーがいた。
リョ「ルーシィも観光か?」
ル「えぇ。でも、ぐるぐる周ってるだけで・・・」
リョ「それは迷ったって事だよな?」
ル「それ言ったらダメェーーー!!」
プ「ププーン。」
ルーシィが腕をぶんぶん振り回す。その時、ぱふっと俺の頭の上に何かが乗った。
リョ「えっ?」
とってみると、白い無地の靴下だった。どっかの家の洗濯物か?てか、よりによって靴下かよ・・・その時、
?「オオーン。俺の靴下ァ~。」
建物の陰から地面をきょろきょろ見ながら歩いている・・・2足歩行の犬(?)が出て来た。
?「俺は犬じゃねぇよっ!!これはただの飾りだよっ!!」
ありゃ?聞こえてたのか?すると、
?2「トビー、あったのか?」
?3「こっちには無かったぞ。」
犬っぽい人が出て来た建物の陰から、水色の逆立った髪の男と、スキンヘッドの髭の長い男が出て来た。って、
リョ「ジュ、ジュラさんっ!?」
スキンヘッドの人は聖十大魔道の1人で、蛇姫の鱗の魔道士で、『岩鉄のジュラ』の異名を持つジュラ・ネェキスさんだった。
ジュ「リョウ殿ではないか。久しぶりだの。」
?2「ジュラさん、知り合いで?」
?「オオーン?」
ジュ「あぁ。私と同じ聖十大魔道の1人で、妖精の尻尾の魔道士、リョウ・ジェノロ殿だ。」
ジュラさんが犬っぽい人と水色の逆立った髪の毛の男に説明してくれる。
ル「ていうかあんた達、リオンとトビーじゃない。」
リョ「ルーシィ、知り合いか?」
ル「えぇ。リオンはグレイの兄弟子で、トビーはすぐキレる人よ。」
トビ「もっとまともな紹介しろよっ!!」
あ、ほんとだ。すぐキレる。でも全然怖くねぇ~。
リ「妖精の尻尾がこの街にいるという事は、貴様等も大魔闘演舞に出場するんだな?」
リョ「超超超上から目線の態度に腹立つけど、そのとおりだ。」
こいつがグレイの兄弟子ねぇ~。納得出来るような・・・出来ないような・・・でも、魔道士としての実力はあるな。
ジュ「ところでリョウ殿、ルーシィ殿、トビー殿の靴下を見かけなかったか?」
ル「えっ?」
リョ「靴下?」
リ「風で飛ばされたんだ。」
トビ「オオーン。」
靴下・・・あれ?もしかして・・・
リョ「も、もしかして、これか・・・?」
俺はさっき頭の上に落ちてきた靴下を見せる。
トビ「オオーン!あったあった!」
犬っぽい人は俺から靴下を奪い取ると靴下に頬擦りした。おいおい、く、靴下に涙を流す犬っぽい人なんて・・・初めて聞いたぞ・・・
トビ「だから俺は犬じゃねぇんだよっ!!いい加減覚えろよっ!!」
またキレた。
ジュ「もしかしたら、大魔闘演舞でリョウ殿と戦う事になるかもしれんな。」
リョ「マジですかっ!?その時はお手柔らかにお願いします。」
ジュ「それはお互い様だ。」
俺は聖十大魔道の序列では6位。ジュラさんは5位だ。強さで比べるとジュラさんの方が上だ。が、聖十と聖十がぶつかるのか・・・ちょっとこれは危険だな。
リ「グレイに言っとけ。「妖精の尻尾には負けない」とな。」
ル「えぇ。伝えておくわ。」
プ「ププーン。」
トビ「「ププーン。」って何だよっ!!何て言ってんのか分かんねぇよっ!!」
おーい、キレるとこ間違ってるぞ。
リ「それと、「脱ぎ癖を直せ」と伝えろ。」
ル「あんたが言っても意味ないでしょっ!!」
やっぱ、こいつも服を脱ぐのか。ったく。2人とも服脱いでる自覚ねぇのか?
ジュ「それじゃあリョウ殿、ルーシィ殿。ドムス・フラウでまた会いましょう。」
トビ「オオーン。」
リョ「楽しみにしてますよ。」
ジュラさんとリオンと犬っぽい人は俺達の泊まる宿とは反対方向に歩いて行った。その時、すごく強烈な視線を感じた。俺はとっさにルーシィの前に立つ。
ル「リョウ?どうしたの?」
辺りを見回すが、強烈な視線を送っている奴はどこにもいなかった。・・・気のせいか?
ル「リョウ?何かあったの?」
プ「ププーン?」
リョ「・・いや、何でもねぇ。そうだプルー、棒付きキャンディあるぞ。食べるか?」
プ「ププーン!」
俺は着物のふところから棒付きキャンディーを取り出し、プルーに渡した。
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『ここからグレイ目線でいきます。』
グ「へァックショッ!」
な、何だ?誰かが噂でもしてんのか?
ユ「たぶん、服を着てないからだと思うけど・・・」
グ「うぉっ!?いつの間にっ!?」
さすがに12時までずっと宿で待機してるのはつまんねぇから、俺とユモはクロッカスを宛も無くただ歩いていた。
ユ「うわぁ~・・・広~い・・・」
グ「初めて来たのか?」
ユ「うん。マグノリアも十分広いけど、クロッカスはその倍はあるね。」
そりゃあそうだろうな。フィオーレ王国の首都だからな。ユモは初めて見る物がたくさんあったみたいで、立ち止まってはいろんな物に目を輝かせていた。いつの間にか俺はユモについて行ってるだけになっていた。まっ、ユモが楽しんでるならそれでいっか。そんな事を思っていると、またユモが立ち止まった。
グ「今度は何見つけ・・・お、おい、ユモ?」
ユモの顔を覗くと、さっきまで輝かせていた澄んだ青い瞳は、恐怖に怯えていた。ユモの唇と手先が微かに震えていた。ユモは青い瞳を見開き、目の前のあるものに釘付けになっていた。俺もユモが見ている方に視線を移した。その瞬間、俺も釘付けになった。俺とユモから10mくらい離れたところに、俺とユモと同じように、目を見開いて俺たちの方を見てる2人の男女がいた。1人は黒髪に緑色の瞳、青と白のトレーナーにカーキ色のジーパン姿の男と、腰近くまである長い薄紫色の髪の毛に黒い瞳、白いローブを羽織っている女が俺とユモを見て目を見開いていた。
ユ「イ・・イレー、ネ・・・」
イ「ユ、ユモス・・・」
グ「ハルト・・・」
ハ「グ・・グレイ・・・」
やっと言えたのがこれだった。俺とユモの目の前にいるのは、以前ユモに恨みがあり殺そうとしたハルトとイレーネだった。ハルトとイレーネは顔を見合わせると、風のように走り去って行った。俺とユモはしばらくその場から動く事が出来なかった。
グ「!おいユモ!しっかりしろっ!!」
俺は我に返り、ユモの肩を摑んで上下に揺すった。ユモもやっと我に返って、2~3回瞬きした。
グ「だ、大丈夫、か・・・?」
ユ「う、うん。何と、か・・・」
全然大丈夫そうには見えなかった。
ユ「・・・ゴメン、何か、気分悪くなった、から・・私、宿に、戻るね。」
グ「あぁ。・・送るよ。」
ユ「ありがとう。」
ユモは宿に向かうまで、ずっと右手で額を押さえていた。その時、誰かの視線を感じた。俺はとっさにユモの前に立つ。
ユ「・・グ、グレイ?」
ハルトとイレーネかっ!?そう思ったが、辺りを見回しても2人の姿はどこにもない。それどころか、視線をこっちに向けてる奴もいなかった。・・・気のせいか。
ユ「グレイ?どうしたの・・・?」
グ「いや、何でもねぇ。宿に行こうぜ。」
ユ「うん。ゴメンね・・・」
俺はもう一度後ろを振り返る。建物の陰からハルトとイレーネの靴の先だけが見えた。
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『ここからエルザ目線でいきます。』
なぜ、去年より出場するギルドの数が半分以下にまで減少してしまったんだ?私はずっと疑問に思っていた。すると、
ショ「何で去年より出場するギルドの数が半分以下にまで減少したんだ?」
エ「えっ?」
隣を歩いていたショールが私と同じ疑問に思っていた事を呟く。やはりショールも不思議に思っていたんだな。
ショ「それに、マスターがガジルたちに頼んだ『謎の仕事』の事も気になる。あれは大魔闘演舞に関係しているのか?」
エ「分からない事が多すぎる。全く、駄作者はいったい何を考えているんだ。」(←それを言ったらネタバレになっちゃいますよぉ~。てか、私のせいなのぉっ!? by07)
そんな事を思っていると、
?「会いたかったよ、マイハニー♪」
強烈に甘い声と殺気を背後から感じた。恐る恐る振り返ると、
一「あなたの為の、一夜でぇ~す♪」
ヒ「久しぶりだね、エルザさん。ショール君。」
イヴ「元気でしたか?」
レ「寂しくなんか、なかったからな。」
青い天馬の一夜とトライメンズのヒビキとイヴとレンがいた。な、なぜ、こんな所で会ってしまうんだ・・・?
街11「ねぇねぇ、あれって青い天馬のヒビキと妖精の尻尾のショールじゃない!?」
街12「ほんとだっ!しかもトライメンズが3人もっ!」
街の女の子達はショールとトライメンズに目が釘付けになっている。
街13「てか、あれって妖精女王のエルザ・スカーレットと青い天馬の一夜よね?」
街14「嘘ォッ!?カレカノだったのぉっ!?」
私と一夜を見て街の女の子達はものすごい大きな勘違いをする。私とショールは女の子達に向かって、
エ「全力で否定するっ!!」
ショ「命を懸けてでも否定するっ!!」
はっきりきっぱり断言した。
ヒ「2人がいるって事は、ナツ君やルーシィさん、マヤさんやリョウ君もいるんだね。」
エ「あ、あぁ。そうだが・・・」
一「とゆう事は、君達も大魔闘演舞に出場するんだね。」
ショ「一夜さん達も出場するんですね。」
イヴ「うん。今年は負けないからね。」
レ「手加減とか、必要ねぇからな。」
この様子だと、一夜たちも大分力をつけてきたみたいだな。
エ「お互い、良い結果を残そう。」
ヒ「あぁ。お手柔らかにお願いするよ。」
私はヒビキと握手を交わす。すると、一夜が鼻をヒクヒク動かす。
一「それにしても、さすがエルザさん。とても素敵な香りですね。」
一夜が鼻をヒクヒク動かしながら私の周りをくるくる回る。
エ「ち・・近づくなぁーーーっ!!」
一「メェーーーーーン!!」
私は思いっきり一夜の右頬を殴った。一夜は3~4回程バウンドしながら吹っ飛んでいった。
ヒ「一夜様ッ!?」
イヴ「兄貴ッ!!」
レ「師匠ッ!!」
トライメンズの3人がそれぞれ違う呼び方を言いながら慌てて一夜を追いかけて行った。
ショ「相変わらず、一夜さんの呼び方は一貫してないんだな・・・」
ショールは3人の後ろ姿を見つめながら苦笑いをした。その時、私は背後から何者かの視線を感じた。振り返って辺りを見回す。が、私達の事を見ているのは街の女の子達だけだ。怪しい人間はどこにもいなかった。・・・気のせいか?
ショ「エルザ?」
エ「・・すまん。気にするな。」
疑問がまた1つ、増えたような気がした。
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『ここからトーヤ目線でいきます。』
僕は初めて来るクロッカスの街並みにすっかり感心していました。街の至る所には色とりどりの花が咲き誇り、その花で作った冠や首飾りが素敵でした。僕とウェンディさん、シャルルさんもさっき通り掛ったおじさんに貰いました。
ウェ「シャルル、すごく似合ってるよ。」
シャ「そうかしら?」
ト「とても綺麗ですね。」
僕達は貰った冠や首飾りに感心していると、
?「ウェンディさぁ~ん!トーヤさぁ~ん!シャルルさぁ~ん!」
前方から金髪のおかっぱ頭に黄色い着物を着た女の子が手を振りながら僕達の方へ向かって走って来るのが見えました。
ウェ「もしかして、パンジー?」
ウェンディさんが言ったとおり、走って来たのは幸福の花のパンジーさんでした。パンジーさんは僕達の方まで来ると、
パ「ウェンディさん、トーヤさん、シャルルさん、お久しぶりです!」
八歳とは思えないくらい丁寧に頭を下げました。パンジーさんの頭には黄色い花の冠がのせられていました。
ト「パンジーさん、その花の冠どうしたんですか?」
パ「さっき、おじさんが作ってくれたんです。」
シャ「偶然ね。私達もよ。」
パ「わぁ~!本当だぁ~!」
パンジーさんは目をキラキラ輝かせました。
パ「もしかして、ウェンディさんたちも大魔闘演舞に出場するんですか?」
ウェ「そうだよ。もしかして、パンジーも?」
パ「いえ、私は出場しません。でも、お姉ちゃん達は出場しますよ。」
幸福の花の皆さんも、大魔闘演舞に出場するんですね。わぁ~!!すごく盛り上がりますね。
パ「お姉ちゃん達、以前皆さんと戦った時よりもすっごく強くなってますよ。」
ト「僕達もこの日の為に修行してきましたから、きっと以前よりも素敵な戦いになりますよ。」
パ「そうですね!あ、私お使いの帰りなので、そろそろ失礼します。」
パンジーさんはまた丁寧に頭を下げるとスキップしながら帰って行きました。
シャ「よく着物着てスキップ出来るわね。」
ウェ「私は出来ないかな。」
ト「僕も出来ません。」
その時、誰かの視線を感じました。僕はとっさにウェンディさんとシャルルさんの前に立ちます。
ウェ「トーヤさん?」
シャ「どうしたのいきなり?」
僕は辺りを見回しました。でも、どこにも怪しい人影はいませんでした。・・・気のせい、だったんでしょうか?
ウェ「トーヤさん?」
シャ「ちょっと、どうしたのよ?」
ト「・・いえ、何でもありません。」
いったい、何だったんでしょうか・・・?
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『少しだけ、?目線でいきます。』
私は天空の巫女と、怪物と、白猫の後ろ姿を見届けると、建物を飛び越えながら妖精の尻尾の魔道士から遠ざかる。
・・・この辺でいいかしら?さっきの場所から10軒程離れた建物まで来ると、私は建物のオレンジ色の屋根の上に足を組んで座った。風でなびいた青い髪の毛を耳に掛ける。
?「全く、気配を消してたつもりなのに何人かに感づかれちゃったわね。」
可笑しいわねぇ~。私の視線、そんなに強烈だったかしら?
?「まぁいいわ。顔は分かったし、もう少し観察してみましょ♪」
私はその場にスクッと立ち上がる。風で青い髪の毛と黒いフレアスカートが風でなびいた。
?「妖精の尻尾・・・ふふっ、面白いわね。」
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『少しだけ、ミラ目線でいきます。』
私とガジル、リリー、ラクサス、ジュビア、カナの6人はマスターに頼まれて『謎の仕事』に取り掛かってまぁーす!!
ジュ「ミラさん、あなたはなぜそんなに元気何ですか?」
ミ「だって楽しいじゃない。」
カ「いかにもあんたらしいわ。」
カナったら、そんなに呆れなくてもいいじゃない。
ガ「そんな事よりよぉ、本当にあるのか?」
リ「俺はまだ信じる事が出来ないんだが。」
ラ「だから『謎』なんだろ。」
私、『謎』を解明するの好きよ♪
ジュ「それって、マンガのFAIRY TAILでルーシィさんと一緒にやってる『特別依頼 FTの謎を解明せよ!』ってゆうコーナーの事ですか?」
カ「あのねミラ、そのコーナーとこの仕事はレベルが違いすぎるのよ。」
ミ「えっ?そうなの?」
ミ以外「今頃気づいたんかいっ!!!?」
マスター、皆、どうやらこの仕事、とっても大変のようです。
後書き
第159話終了~♪
いやぁ~随分とお懐かしい方達が出て来ました~。読者の皆さん覚えてましたか?
さてさて、妖精の尻尾の事を見つめていた?とはいったい!?そしてとっても大変な『謎の仕事』とはいったい!?う~ん・・・作者の私でさえ分からなくなってきたぞ・・・
ところで、Aチームが泊まる宿って『蜂の骨』でいいんでしょうか?「ハニー」って、蜂蜜ですよね?
次回は大魔闘演舞当日の午前12時。真夜中に予選が行われる!!
お楽しみに~♪
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