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わたしの見る世界

作者:
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苦痛の日々



家に帰って泣いて、それでも朝が来たら学校へ行って
放課後は部活に行った。


部活は正直苦痛だった。
私に話しかけてくれる人はいない。
だれも私とペアを組んでくれない。

私を避ける。影での悪口。毎日それの繰り返し。



それでも私はみんなのそばにいた。

ほんとは居たくなかったし、居ることでみんなが嫌そうな顔もした。
それでも私はみんなのそばにいた。




だって、そこで私がひとりぼっちでいたら、きっと状況は更に悪化すると思ったから。



どんなに嫌がられても、一緒にいた。
弱いって思われたくなかったから。










またある帰り道。

奈々先輩は私と唯を誘った。
奈々先輩と唯は、家が同じ方向。私は途中まで。


交差点が目の前にあった。


奈々先輩が急に走った。唯も走った。私は驚いたけど追いかけた。
いつもは渡るはずのない方向の信号を渡った。

私の家とは逆方向の。

私は渡らなかった。

「もうなんなんだよ。」

さすがに嫌気がさした。






次の瞬間。











道路の反対側で、2人が私に見せつけるようにガッツポーズをした。
言葉にするなら「やったー!!」

私を見て喜んでいる。嬉しそうだった。





ああ、そうか。

わざと私の家とは逆の方向に渡ったのか。

私を一人にするために。






わざと、私を誘って独りにしたのか。









もう、こんなの耐えれないよ。


私さ、何かしたっけ?










この日の夜は、泣いても泣いても晴れなかった。

寝ることなんてしたくなかった。
朝なんて来てほしくなかった。
また苦痛の始まりだから。



そうして、少しずつ腕を切りつけた。






 
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