ヘタリア大帝国
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TURN114 ソビエトの真実その八
「その後には防衛艦隊を置きだ」
「治安及び防衛にあたってもらいですか」
「秘密星域を攻める」
ソビエトのそこをだというのだ。
「そうしよう」
「ではいよいよですか」
「決戦だ」
それも最後の、だというのだ。
「ソビエトとのな」
「ソビエトとの戦いは長かったですが」
「それもやっと終わる」
「ではすぐに主力艦隊をモスクワに集結させましょう」
「話がそれからだ」
決戦は、というのだ。こうした話をしてからだった。
枢軸軍主力はすぐにモスクワに集められた、そのうえで。
その秘密星域へのワープ航路も確認された、提督や国家達はその航路を会議室で確認した。そうして言うことは。
最初にだった、グレシアが鋭い目になってこう言った。
「まさか秘密星域があったなんてね」
「そうだな、想定もしていなかった」
レーティアも言う。
「そんな場所があるとはな」
「これまでも中南米や中央アジアみたいな場所はあったけれど」
これといって開拓されていない秘境の様な場所はというのだ。
「それでもね」
「宙図にない場所か」
レーティアはまた言った。
「名前は何というのか」
「ゲーペさんから聞いたけれどね」
彼女と今一緒にいるというか保護しているイタリアの言葉だ。
「エカテリンブルグっていうらしいよ」
「あっ、エカテリーナ二世ですね」
新加入のリトアニアが星域の名前を聞いて言った。
「その名前ですね」
「あっ、そういえばそうなるね」
「はい、カテーリン書記長はあの人を尊敬していまして」
だからだというのだ。
「その名前になりました」
「そうなんだ」
「そうです、ただ俺達も」
ソビエトを構成していた国家であったリトアニア達でもだったというのだ。
「そんな場所があったなんて」
「知らなかったの?リトアニア達も」
「はい、全く」
「ううん、ソビエトの国家だったのに」
「ロシアさんと妹さんだけだったかな」
ソビエトの主要国家である彼等だけが知っていたというのだ。
「ロシアさんの中にある星域だから」
「俺達って自分の中にあることはわかるけれど」
イタリアも自分のことから言った。
「その外になるとね」
「そうですね、俺もリトアニア星域のことはわかりますけれど」
しかしそれ以外になるとだ、リトアニアの場合はリトアニア星域から出ると。
「モスクワのことにしても」
「見たり聞けばわかるけれどね」
「逆に言えば見聞きしなければ」
秘密にされて触れなければ、というのだ。
「全く」
「そうだよね、じゃあ」
「上手に隠されていました」
「前から何処からクローンを出してくるのかと思っていたんですが」
ここでエストニアも言う、難しい顔で腕を組んで。
「まさかそんな場所があってそこから生み出されていたとは」
「思うもよりませんでしたね」
ラトビアはエストニアの言葉に応えながら一同に言った。
「本当に」
「ロシア、奥が深い国だ」
レーティアも唸るまでだった。
「そんなものまであるとはな」
「しかしそのロシアともこれで最後だよ」
ここで言ったのはキャシーだった。
「次の決戦で終わるんだからさ」
「そうね、私達の勝利でね」
クリスはあえて占わなかった、そのうえでの言葉だ。
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