ヘタリア大帝国
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TURN114 ソビエトの真実その六
「それと今モスクワにいる」
「各提督と国家の方々ですか」
「祖国さんにな」
日本もいる、そしてだった。
「イタリアさんとな」
「ちょっと怖いけれど頑張るよ」
「アメリカ妹さんに丁度戻って来た中国妹さんだな」
この二人もだった。
「それとスカーレット、六人か」
「ええ、そうね」
そのスカーレットも言って来た、にこりと微笑んでの返事だった。
「それじゃあ今からね」
「出撃だ、六個艦隊だがやり方次第だ」
数では負けているが勝機は充分にあるというのだ。
「行こう。そして勝とう」
「わかったわ。それではね」
スカーレットが一同を代表して東郷に応えた、そうしてだった。
枢軸軍は出撃しソビエト軍を迎え撃った、その前にいるソビエト軍はというと。
軍人の動きだった、だが。
その艦隊の動きを見てだ、中国妹がいぶかしみながら言った。
「何かおかしいあるな」
「ああ、あんたも気付いたんだね」
アメリカ妹がその中国妹に応える。
「連中の動きに」
「軍人の動きある」
その艦隊の動きはというのだ。
「けれどそれでもある」
「何か固いね、動きが」
「ただ才能で動いているだけある」
「兵器のことは知っていてもね」
だが、だった。彼等の動きから見えるものは。
「経験とかが感じられないね」
「新兵ではない感じあるが妙あるな」
言うならば色紙だった、まだ何も書かれていない。
その彼等の動きを見てだ、二人は東郷に言った。
「長官、何か変な相手あるが」
「どう戦うんだい?」
「そうだな、俺から見てもおかしな感じの敵だがな」
東郷もこう言うのだった、彼等を見て。
「敵の数は多い、一撃離脱でいこう」
「それでいくんだ」
「六個艦隊が一まとまりになってだ」
そのうえでだというのだ。
「一旦攻めて離れる」
「それを繰り返すんだね」
「そうして攻めよう」
こうイタリアにも答える。
「今はな」
「わかったよ、それじゃあね」
「今から」
日本も東郷に応える、こうしてだった。
枢軸軍はソビエト軍、その軍人の的確な動きを見せているが妙に経験が感じられない軍に向かう、そしてだった。
艦載機、ビームによる一撃を浴びせる、そして。
すぐに離脱する、ここでイタリアが気付いた。
「ううん、俺から見てもね」
「イタリア君も気付かれましたか」
「あっ、日本もなんだ」
「どうも最初からおかしいと思っていました」
日本もだというのだ、このことは。
「新兵とは違う、的確な動きですが」
「さっきの攻撃もすぐに反応してきたしね」
「しかしです」
だが、だというのだ。
「今の反応も言うならば」
「マニュアルかな」
そうした動きだというのだ。
「ただそれをなぞってる感じだよね」
「やはり経験を感じません」
そうだというのだ。
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