| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

いろいろおかしい第四次聖杯戦争

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

本編
  4話~人の話はちゃんと聞くの~キャスター陣営

 
前書き
なのは、杏子登場です。 

 
――― キャスター ―――






倉庫街についたとき、話し声がしたの。


「まあまあ、会話を楽しむのは文化的な俺の宿命みたいなものですからなぁ。なおさらそれが弟分のカズヤなら会話は必要です。」
「………もうよい!!ライダー、汝がマスターが令呪を持って命じる!速やかに倉庫街中のサーヴァントを駆逐せよ!」

全身装甲の人と、マスターの会話みたいで、装甲の人はさっきの男の人のことを弟って言っていた。兄弟で聖杯戦争に参加している人たちがいるなんて驚きなの。と、いきなり装甲の人がさっきの人を攻撃したの。さらにもう一人の人にも。


「(どうやらライダーのマスターが令呪を使ったようだ。)」
「(令呪って三回だけ必ず命令をを聞かせるあの?)」
「(そうだ。だからもう手出し無用。あの三人のうち二人が脱落するまで………「(兄弟喧嘩なんてダメなの!!)」……キャスター?………はぁ。)」


私は止めに入った。


「兄弟喧嘩なんてだめなのー!!!」





――― バーサーカー ―――






聞き覚えのある声がしたと思ったらさっきのガキがいきなり割り込んできやがった。クーガーを倒すために本気でふるった拳だ。止めることができずにガキに直撃した。が、ガキは吹き飛ばない。バリアみたいなもんでガードしていた。ヒビだらけにはなっていたが。


「………人の話は………ちゃんと聞くの………」


と、ガキから異常な魔力があふれ出す。そのまま魔力に包まれる。そうして出てきたのは、おそらく18~19才くらいの女だった。






――― ライダー ―――





カズヤを迎え撃つため、力をためていた時だった。強大な魔力を感じ、その方向に目をやる。そこにいたのは8才くらいの女の子だった。


「兄弟喧嘩なんてだめなのー!!!」


どうやら俺とカズヤが戦うのが嫌らしい。優しい子だ。よく見ればかなりかわいい子だ。将来美女になるだろう。そんな子に手は出せない。俺は攻撃をやめた。令呪の縛りにはカズヤやあそこのバンダナ男を犠牲にして逆らうとする。が、カズヤはおかまいなしに攻撃する。


「………人の話は………ちゃんと聞くの………」


するとお嬢ちゃんからあふれ出す異常な魔力。あれはまずい。


「(マスター、撤退を進言する。あのお嬢ちゃんの魔力、ハンパじゃあない。車を用意してくれなきゃ勝てねえぜ。)」
「(ふざけたことをぬかすなライダー。令呪まで使ったのだ。撤退するなら敵の一体くらいは打ち倒してからにしろ!)」
「(じゃああの子とはなるべく戦わないようにさせてもらう。それでもいいかい?)」
「(………好きにしろ!)」


と、魔力がおさまるとそこにいたのはツインテールの美女だった。美女を見れば口説くのが礼儀。早速話しかけてみることにした。


「お嬢さん、私とお茶でもどうです?」
「……少し黙りなさい………」


脈なしの上睨まれてしまった。怒りがおさまるまで待つことにでもするか。


「(言ってることとやってることが真逆だぞライダー!!)」


マスターもご立腹だった。





――― バーサーカー ―――





兄貴とのケンカを邪魔してきたガキがいきなりでかくなった。桁違いの魔力を感じる。こいつとは良いケンカができそうだ。


「おいてめえ、ケンカしようぜ。」
「………私があなたにするのはOSHIOKIよ。」


なんか知らねえが受けるみてえだ。なら全力で叩き潰す………!


「くらえ、これが、こいつが!!天下無敵の力だあああああ!!シェルブリットバーストォ!!」


渾身の一撃。それが、いともたやすく受け止められた。


「………大人しくしなさい。ディバイン……バスター。」


凶悪なまでの破壊力。さっきまでとは格が違った。だが、退くわけにはいかねぇ!と、その時だった。急にどこかへ飛ばされた。




――― 雁夜おじさん ―――




カズマとのパスから見えた女の子。桜ちゃんよりも少し大きいくらい。おそらくは凛ちゃんくらいだろう。………だったはずなのだが、今の彼女はどう見ても18~22、といったところか。何より魔力が違う。けた外れだ。まずい、やられる………!そう思った俺は行動に出ていた。


「令呪を持って命ずる!バーサーカー、間桐の家に戻れ!今すぐに!!」


俺はカズマを撤退させていた。






――― ウェイバー ―――





アーチャーの機転により何とか窮地は脱した。しかし、あのキャスター、むちゃくちゃなステータスだった。こんな変化があっていいのかというほどに。


BEFORE

筋力 E
耐久 D
敏捷 C
魔力 EX
幸運 A



AFTER

筋力 A
耐久 A
敏捷 A+
魔力 EX+++
幸運 D


なぜか幸運がバカみたいに下がっていたけど。それよりも技の威力だ。倉庫が一つ消し飛びました。


「なぁにこれぇ」


この一言に尽きる。





――― 時臣 ―――





キャスターの姿が変わったと思えば、持っていく魔力がざっと十倍になった。この状態なら負けはしないだろう。だが、これでは私は戦えない。大人しく籠城でもしようか………そう考え始めている時臣であった。






――― ランサー ―――





あたしが倉庫街についたとき、なんかすごいことになってた。マミみたいにスタイルのいい女が暴れていた。アレはなんかヤバそうだし、とりあえずはちかくにいたバンダナ男とでも戦うとしますか!






――― セイバー ―――





紫の男に攻撃された後、いきなりあらわれた女の子が変身したと思えば、黄金色の装甲をした男を圧倒的な強さで倒す。黄金色の男は、そのあと急に消えてしまった。唖然としていると、


「よう、暇そうだな!あたしと遊ぼうぜ!」


赤い服の子が話しかけてきた。


「遊ぶ?」


思わず聞き返す。


「そう、こいつで、な!!」


いきなりどこからともなく槍を出し、襲い掛かってくる。武器がない、まずい!!
そう思った時、マスターから念話が入る。


「(セイバー、剣の使用を許可する。ここは凌ぐんだ。)」


マスターもまずいと判断したのだろう。僕は自分の剣を取り出す。時を超える聖剣を。


「空間翔転移!」
「なっ!!」


いきなり消えた僕に驚いている女の子。その背後に転移した僕は槍をその手から叩き落とす。


「いきなり襲いかかってくるなんて、なんなんだ君は?」
「あたしはランサー。あんたはセイバーだろ?最優のクラスと最速のクラス、戦いは必然だ思うけどね」


その時、急に先ほどの紫の男がこちらに来た。


「この俺を差し置いて最速だと?ずいぶん自信があるじゃないか?お嬢さん。」
「あたしの槍にケチつけようってか?あぁん!?」
「まあまあ二人ともその辺で「「お前は引っ込んでろ!!」」………はい。」


そういうと二人は戦闘を始めてしまった。……何でやねん。





――― 切嗣 ―――





「なあ、舞弥。」
「なんですか、切嗣。」
「僕は………今、頭がおかしくなっているのか?」
「はい!?」
「だって、キャスターがいきなり大人になったんだぞ!イリヤくらいの年だったのに!!ロリっ子だったのに!!!」
「切嗣、変態的方向には頭がおかしくなっていますよ。」
「まあ、いいや。舞弥とりあえずはライダーのマスターを狙ってみようと思う。」


と、そこで
「(うわはははははぁ)」
いきなりセイバーの笑い声が念話で伝わる。


「(セイバー、いったいどうした!)」
「(マ、マスターがダジャレを………)」
「(はい?)」
「(まあ、いいや。舞弥。………ひぃぃぃぃ)」
「(………)」


下を見ると、セイバーは腹を抱えて笑っていた。それを唖然と見る二体のサーヴァント。


「どうしました?切嗣。」
「どいつもこいつもわけがわからないよ、舞弥。僕、帰りたい。」
「子供ですかあなたは。」


もう真面目に聖杯戦争やる気ある奴いんの?と思う切嗣であった。





――― ライダー ―――





いきなり馬鹿笑いしだしたセイバー。せっかく戦闘が興に乗り出したところだってのに。そしてキャスターは、いつの間にか幼女に戻っていた。


「あのぉ、だいじょうぶですか?」
「まあいいや。舞弥………うわはははははは!!!」
「………だいじょうぶじゃないみたいなの。」


この子については情報が必要だ。少し聞いてみるか。


「君、さっきカズヤを吹っ飛ばしてたよな?」
「カズヤって………さっきの金色の腕の人?」
「そうだよ~。」
「あー!!いつのまにかいなくなってるぅー!!」


………なるほど、本人の意思で変身しているわけではない、ということか。それだけわかっただけでも上出来だ。



「あ、そろそろ帰らなきゃ。時臣さんに心配かけちゃう。」


ご丁寧にマスターの名前まで教えてくれました。


「(マスター、ここは撤退しよう。キャスターについて話し合うべきだ。)」
「(確かにあ奴は厄介だな。よろしい。撤退するぞライダー。)」


さあ、戦いの基本、まずは華麗な作戦からだ。これってすごく文化的だよな~。 
 

 
後書き
四話ようやく完成です。
アイデア出なさすぎる……しばらくは更新できないかもです。
不殺の侍~はある程度頻繁に更新しようと思っているのでそちらもよろしくお願いします 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧