魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~
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『第七話』
なのはside
こんにちは、聖祥大学付属小学校三年、高町なのはです!
今は午前の授業は終わり昼休み、今は友達のアリサちゃんとすずかちゃん、あと一人と一緒にお弁当を食べてるところです!
って誰に言ってるんだろう私
「将来かぁ~、アリサちゃんとすずかちゃんはもう結構決まってるんだよね?」
お弁当を食べている途中、前の授業のことを話題に出す
「ウチはお父さんもお母さんも会社経営だし、いっぱい勉強してちゃんと跡を継がなきゃくらいだけど?」
とアリサちゃんはそう言っておにぎりをかじる
「私は機械系が好きだから、工学系で専門職がいいな~って思ってるけど」
すずかちゃんはそう言ってご飯を食べる
「二人ともすごいな~」
私と違ってしっかりと将来が見えてて、ちょっと尊敬するの
「そう言うなのははどうなの?このままいけば翠屋二代目よね?」
「うん、それも将来のビジョンの一つではあるんだけど。やりたいことは何かあるような気がするんだけど、まだそれがなんなのかハッキリしないんだ。私特技も取り柄も何もないし…」
「このおバカ!!」
ペチペチッ
「うにゃ~!目が~!!」
両眼にレモンが~!しみるの~!!
「何言ってるのよこのバカッ!」
「そうだよ!きっとなのはちゃんにしかできない事があるよ!!」
「というか、理数の成績はアタシより上なのに何もないとか言うのはこの口か~!?」
「うにゃ~!」
口が伸びるの~やめて~!
「まぁ、なのはをイジるのはここまでにして……」
そう言ったアリサちゃんは口を離してくれる、痛かったの……
私の口を話したアリサちゃんはもう一人に話しかける
「で、アンタはどうなのよ?………拓斗」
拓斗side
「で、アンタはどうなのよ?………拓斗」
「その前にこれなんとかしろ……食いにくい」ジャラジャラ
何かを聞いてきた金髪の少女――アリサ・バニングスに向かって両腕を突き付ける
手首あたりにそれぞれ鉄でできた二つの輪っかをこれまた鉄の鎖で繋がっている
説明がしにくいから正直に言うが、
手錠
である
「だって逃げるでしょアンタ」
「逃げねーよ、だから外せ」
というかなんでこんなモノをこいつが持っているんだか
「禁則事項よ」
「心を読むな」
「読まれるアンタが悪い」
理不尽だろ
「とにかく逃げねぇからこれ外せ、マジで食いにくい」
再びバニングスの前に手錠がかけられた両腕を突き出す
今度はほんの少し凄んで要求してみる
「質問に答えたらね」
「質問って、将来が何とかってやつか?」
「そ、アンタは決まってるの?」
バニングスに聞かれ少しばかり考えてみる
「……………」
「……ちょっと」
「……………」
「……た、拓斗君?」
「……………」
「……拓斗君?ねぇ、拓斗君」
う~んやっぱりどんなに考えてもないな将来なんて。だいたいまだ小学三年なんだからすぐに決めなくてよくないか?
でもここって結構いいとこの学校だし決めなくちゃいけないのか?
しかしなぁ………小学生にしっかりした将来を考えさせるっておかしくないかここの教育方針
いくらなんでも小学生だもんなぁ―――
「いいかげん戻って来なさーーい!!」ブンッ
ヒョイッ
「当たりなさいよっ!!」
「当てろよ」
「ムキーーーー!!」
「ちょっ!?アリサちゃん!!」
「アリサちゃん落ち着いて!!」
「離しなさいなのはにすずか!!コイツを一発殴らせろーー!!」
殴りかかってくるバニングスを栗色の髪をツインテールのした少女――高町なのはと紫の長髪にカチューシャをつけた少女――月村すずかが羽交い絞めにして止める
「拓斗君も見てないでアリサちゃんを止めて!」
「手錠をかけられてそんなことできるか」
「とにかく手伝ってよ~!!」
「うがーーーー!!!」
こうして怪獣バニn「誰が怪獣だ!!」……バニングスの暴走は昼休みが終わるまで続き
俺の将来の話はうやむやになって終わり、弁当を食べきることは出来なかった
下校中、一人で道を歩いている。他の三人?いねぇよ、ってか俺からは普通関わらない
高町がいるんだ、できるだけ五歳の頃の約束の相手だと気づかれたくない
そんなわけで帰っている途中
「っ!(これは……血の臭い?)」
それも人の血だ、こういう時はほとんど碌なことがない
他にナニかの獣の臭いも混ざっているので人が迷い込んだ熊などに襲われたのかもしれない
そう考え臭いがする方向へ走る
「……ん?あれか」
少し走ったところで前方に光る何かを見つけてそこに駆け寄る。そこには……
「こいつは確か……フェレットだったか?」
赤い宝石のペンダントを首に提げてるフェレットがいた………光ったのはこの宝石か
できるだけそっとフェレットを抱き上げる
怪我をしていて傷口から血が滲んでいる
これを見るに人間ががこのフェレットを虐待した際にフェレットが抵抗をしたためお互いに血を流したと解釈できるが……
(人間の血の臭いの方が強い?)
おかしい、血の臭いはどんなに多くの血がついても自身の血の臭いのほうが強く臭う筈だ
なのにこのフェレットは人間の臭いの方が強い、これではまるで……
「拓斗君!」
そこまで考えると後ろから声がかけられる。後ろを振り返ると制服を着た高町がこちらに向かって走ってきていた
「どうした高町、こんな所に」
「ちょっと声が聞こえてってこれフェレット?」
「あぁ、ここで拾った」
「あ!怪我してるの!?」
「息はしてる、気絶しているだけだと思うが……」
「コラ~なのは~ドコに行くのよ~」
「待ってよ~」
高町がフェレットの怪我を見て慌てているところに高町を追って来たのか、バニングスと月村が走って来た
「急に走らないでよ……あれ、拓斗?なんでってそのフェレット怪我してるじゃない!」
「あぁ……バニングス、確か近くに動物病院があったよな」
「私場所知ってるよ!」
「急いで向かうぞ月村、案内頼む」
「うん!」
高町達が来る前に考えていたことを向こうに押しやって、フェレットを清潔なハンカチで包み、動物病院へ急いだ
(極力関わらないようにしているのになんでこうなるかね……こういう運命なのか……?)
月村に案内されやって来た動物病院に着いた俺たちは受付に事情を説明し、フェレットを預け治療を行って貰った。獣医が言うには安静にしていれば良くなるらしい
「しかし、フェレットにしては見たことない種類だな……雑種か?」
「先生、この子ってどこかのペットなんですか?」
「ごめんね、私にもよくわからないわ……」
フェレットを囲んで話していると、そのフェレットが起き、あたりを見回して俺と高町のところで止まった
「えっと……」
高町がそっと指を近づける。高町につられて俺も指を出した…するとフェレットは高町、俺の順で指を舐め……再び気を失ってしまった
一応この野良(?)フェレットは獣医が預かり、俺たちは時間も遅いので帰ることになった
ちなみに、帰り際別にいいと言う獣医にムリヤリ料金を握らせてから動物病院を後にした
「フェレットか~アタシは無理かな~犬いるし」
「私も~猫がいるから……」
動物病院からの帰り道、4人で誰がフェレットを飼うか話し合っていた
「私もかな、家喫茶店だし。たk」
「却下」
三人とも飼えないと言い、高町が俺に聞く言葉を遮って却下する
「にゃ!?まだ言ってないの!」
「言わなくても話の流れでわかる、俺のとこは親が動物を飼いたがらないから無理だ」
「そっか~」
そんな感じで俺たちは別れてそれぞれの家に帰った
あ、それと高町達に極力関わらないということはもう諦めた、高町に気づかれなければいいだけだし
後書き
第七話載せました!\(^o^)/
少々長めになりました
相変わらずの駄文ですが少しは進歩したでしょうか?
自分ではあまり分かりません
もし『面白い』と思ってもらえれば幸いです
ハイア様、ユーザーお気に入りありがとうございます<(_ _)>
これからも読んでくださると幸いです
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