ヘタリア大帝国
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TURN112 独裁者の名その九
「怪獣は元々こちらの世界にはいないね」
「そうなの?」
パルプナがここで総督に問う。
「怪獣は」
「うん、どうやらね」
そうだというのだ。
「この宇宙にいた存在じゃないみたいだね」
「では何処から来たのかな」
トンガもこのことには首を傾げさせる。
「大怪獣は四国にもいるけれど」
「あの怪獣を調べていても不思議に思っていたんだ」
その頃からだというのだ。
「明らかにこの宇宙の生態系とは離れているから」
「だからなの」
「うん、じゃあどうしてここに来たのか」
総督はパル@ウナに応えながら話していく。
「そこも調べていこうかって思ってるんだ」
「そうなの」
こう話してそしてだった。
総督は怪獣のことを考えながら戦闘を続けていた、ソビエト軍は陣地を破壊され艦隊も撃破されていっていた。
その中でだ、リトアニアがカテーリンに言った。
「あの、我が軍の損害ですが」
「今どれ位なの?」
「遂に五割を超えました」
そこまでだというのだ。
「そしてこのままでは」
「まだやられるの?」
「八割に達してです」
「戦力でなくなるっていうのね」
「このままでは残る星域を守れなくなります」
そこまでのダメージを受けるというのだ。
「ですから」
「駄目よ、撤退は」
カテーリンは意固地な口調で答えた。
「ここで絶対に勝つから」
「だからですか」
「勝つの」
絶対にだとだ、カテーリンは意固地な言葉を出した。
「何があっても」
「そうですか」
「全軍このまま持ち場を離れないで!」
カテーリンは全軍に指示を出した。
「いいわね!撤退は許さないから!」
「いえ、ここはです」
カテーリンはあくまで戦おうとする、だがだった。
その彼女にゲーペが言って来た、そして言うのだ。
「もう諦めて」
「撤退?」
「まだ切り札はあります」
「あれね」
「そうです、ですから」
だからだとだ、ゲーペはカテーリンを止めていた。
「撤退しましょう」
「・・・・・・わかったわ」
カテーリンもゲーペに言われては仕方がなかった、それでだった。
ソビエト軍は撤退に入った、すぐに各星域に撤退にかかる。
「全軍各星域に逃げるのです!」
「はい、それでは」
「僕達も」
リトアニアとラトビアが応える、そして。
ソビエト軍は枢軸軍をそれぞれ何とか振り切って撤退した、だがその中でまたしてもかなりの損害を受けてしまった。その彼等を見てだった。
秋山はソビエト軍がいなくなったカテーリングラードを見て言った。
「最早ソビエト軍は我々に対抗出来る戦力はおろか」
「各星域を守る戦力もだな」
「はい、なくなりました」
そうだとだ、こう東郷に言うのである。
「各星域への侵攻は容易かと」
「そうだな、それではな」
「カテーリングラードでの損害は軽微ですし」
「では損害を受けた艦隊はモスクワに戻す」
そして修理工場で修理をするというのだ。
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