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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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伊豆防衛高等学校 前編

「ただ今より伊豆防衛高等学校と大洗女子学園の試合を始める。一同、礼。」
私たちはかなり動揺してます。
なににかといいますと、相手の物凄い威圧にです。
「「「「「お願いします。」」」」」
「「よろしく。」」
女性のみで構成されているはずなのに男性しかいないような感じがします。
これ程までに威圧が高いなんて思ってもいませんでした。
私たちも私たちなりに対策は今朝考えました。


「山河ほのか先輩は始めに私たちを叩きに来ると思うよ。」
たしかにさやねの言った通りかもしれないけど訂正するならば、
「私たちか、はやたち、それかみほたちだね。はやたちの確率は低いけど私たちだけとは考えられないよ。」
そう、私たちだけとは限らない。
ほのか先輩なら私たちをバラバラにして一両ずつ撃破するはず。
そうなると対処法は一つしかない。
「私たちは最初からはやたちと別れて行動する。そうして私たちが狙われたときははやたちが相手の戦車を撃破して、はやたちの場合は私たちがその役を担う。これでいこうと思うけどどうかな?」
いいかどうかはみんなの反応を見ないとわからない。
みんなは私と長く戦車道をやっているのだから反論する場合もあるであろう。
「梨華。もしみほたちが狙われたときはどおするつもりなの?」
「裕香。いい質問だね。」
そうだなー。
「みほたちとは距離をとるけど遠すぎず、すぐに駆け付けられる距離でいようと思っている。」
「なるほど。そうすればみほが狙われてもすぐに助けに行けるもんね。」
「他にある?」
「ないよ。」
「私も。」
「梨華の考えなら大丈夫。」
これで作戦は決まったね。
それじゃああとは模擬戦を待つまでのこと。
いくら私たちより練習を積んでいるからといって私が負けていい理由にはならないはず。
絶対に勝って、決勝トーナメント前の士気を高めないと。
「梨華。でもさ、向こうがこの作戦を詠んでくる確率はどれくらいあるの?」
向こうがこの作戦を詠んでくる確率か~。
「多くて60%くらいかな。」
それ以上にはならないでしょう。
いままで私の作戦を詠みきれた人は十人もいないんだから。
「結構高いけど、予想の時点で高いのはいつものことか―。ならいつもと同じで大丈夫な気がしてきたよ。」
「そう。絵里、今日もしっかり当ててよ。」
「任せておいてよ。一発も外さないから。」
頼もしいな。
でも自信を持ちすぎると失敗することも有るんだよね。
まぁ、大丈夫かな。


「それでは両校は所定の位置に移動してください。」
私たちは各自の戦車に乗り込むと、すぐさま所定の位置に向かった。
向かいながら私は何か心に突っ掛かっているものがあるように感じた。
それがなんなのかはまだ分からなかった。
「はや。作戦は先程教えたのでいくから。あとは無線傍受して標的の確認をお願いね。」
『了解しました。』
さてと、
「裕香は美保たちの状況確認にてっして。」
「分かりました。」
これで準備は整った。
『試合開始!!』
「作戦開始!!」
「分かりました。」
『了解しました。』
よし。
たとえほのか先輩が相手でもできることはしっかりやって勝たないとね。
それにしても私の友達は頼もしいね。
誰一人として楽しんでいるよ。
どうしてわかるかって?
だってみんながいままでに見せたことのないくらい笑顔なんですから。
それとも桜たちから戦闘狂が移ったのかな?
それだったら一大事だよね。
まぁ、そんなことはこの試合が終わってからでいいか。
『副隊長。』
「はや、どおしたの?」
早速はやから通信が入った。
『私たちの中で標的になるのは私たちのようです。』
えっ?
なんではやたちなの?
実力で考えれば私たちの戦車か、みほたちの戦車のはず。
『相手の考えは無線技術の高いところを潰し、一気に攻めるつもりみたいです。』
なるほど。
そうなるとはやを囮にして全車両で包囲するのが一番いいけど、どおしたものかな~。
「分かった。援護に向かうけどはやたちも何台か戦車を行動不能にしておいてね。」
『了解です。』
そうかー。
はやたちを狙ってくるのかー。
困った。
はやたちが狙われることはないと心の奥で考えていた自分が恥ずかしい。
そもそも作戦は簡単に言ってしまうと、一代を囮にしてもう一両で出来るだけ相手を行動不能にすると言うもの。
それの囮役は私たちの予定だった。
だから私たちの方が小ミサイル弾をはやたちよりも多く乗せていた。
そうすれば囮になった際により多くの戦車を行動不能に出来るからである。
でも考えが外れてしまった以上はしかたがない。
援助に向かうとしよう。
『伊豆防衛高等学校。二両撃破。残り八両。』
はやたち、頑張ってるじゃん。
『副隊長。私たち、包囲されています。脱出は困難です。』
もうか。
それなら、
「小ミサイル弾を使って退路を確保。頑張って。」
『了解。』
「さやね。はやたちのもとに急いで。」
「了解です。」
間に合って。
ドォーン!!!
えっ? 
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