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鉄槌と清風

作者:deburu
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13部分:13:転校生


13:転校生

 結局夏休みは、魔法との出会い…使い方や戦い方の為に、なのはやクロノとの模擬戦等をしたりした、このとき一寸思った事があるが、それはそのうち明かされると思う。
 さらには、はやてたち八神家との出会い、シグナムとは組み手を何度も繰り返し、シャマルに偶に危険物質をくわされ、ザフィーラの散歩にでかけ、ヴィータと一緒にはやてにからかわれたり。
 雨でも降らない限り、公園での修行はしていたので、ヴィータとはほぼ毎日あってたきもする…。

 その夏休みも終わる、今日からは学校が始まるのだ。
 私立聖祥大学付属小学校3年への編入、試験は休み前に受けて合格はしている、着慣れない制服に袖を通す。

 「小学生で制服とか、めんどくさいよなぁ」

 呟きつつも、間に合わなくても困るので、外へでると、士郎さんが待っててくれた。
 流石に転校初日なので、保護者同伴なのだ。

 「おはよう、良彦君、似合ってるぞ」

 「おはようございます、士郎さん」

 「遅れるといけないし、早く出ようか」

 そういうと、車に乗り込んで出発…校長先生に挨拶して、担任の先生…女性で、谷街先生という…に挨拶、始業式前の教室へ連れて行かれて。

 「はい、今日からクラスに新しい友達が増えます、八坂君どうぞ」

 と、うながされ、好奇の視線のなか、壇上に上がって一礼、黒板に八坂良彦と、かかっと書いて向き直り。

 「始めまして、今日から転校してきた、八坂良彦です、よろしくおねがいします」

 と、もう一度一礼し、教室を見渡せば、見覚えのある顔が一人、あっちも一寸驚いている様子だ。

 「はい、この後直ぐ体育館で始業式になりますから、移動してくださいね、八坂君への質問なんかは、終わった後でね」

 先生の声と共に移動が始まる…一応合格した時に手続きとかで着て、大体の場所は案内受けたがいきなり体育館に、とか言われてもと思ってると。

 「よしくん、こっちこっち」

 と、聞きなれた声。

 「だから、よしくんは、やめろってのなのは」

 苦笑と共に振り返れば、なのはと、金髪で気の強そうな少女、紫の髪で大人しそうな少女が立っていて。

 「あ、よしくん、友達のアリサちゃんとすずかちゃんだよ」

 「よろしく、アリサ・バニングスよ」

 「月村すずかです、よろしくね、八坂君」

 「あぁ、よろしく、八坂良彦だ、良彦で良いよ」

 との挨拶に

 「そう、じゃぁ良彦、私もアリサでいいわよ」

 と、アリサ

 「うん、それじゃ良彦君…私もすずかってよんでね」

 と、すずか

 「判った、アリサにすずかだな…んで、体育館行かないといけないんだよな?」

 「あー、そうだった急がなくちゃ、いこ、アリサちゃん、すずかちゃん、よしくん」

 「あんたは走らないの、なのは、どうせこけるんだから」

 走り出そうとするなのはをがしっと捕まえるアリサ

 「何時もこけるわけじゃないよ、3回に2回くらいだし」

 「十分だ、てかやっぱ今度から一緒にランニングするか?」

 「あ、朝あんな時間におきれないよ」

 生徒の流れに合わせて歩きながらの会話

 「朝…何時に起きてるの良彦君?」

 「5時かな、色々してると直ぐ学校の時間だし」

 「5時?…どんだけ早起きよあんた」

 「これが普通になってるからな、苦でもないというか、制服来てるほうが嫌だ」

 「少しなのはから聞いてたけど、良彦、あんた変わってるわ」

 「アリサちゃん」

 困った顔で微笑むすずか

 「まぁ、ある程度自覚あるから、きにしてないぞ?」

 アリサの言葉を受け入れる良彦。
 で、なんだかんだで、体育館に到着し、始業式…校長の話やら会ったが割愛…教室に戻ると、なにやら微妙に殺気やら怒気を含んだ視線を感じる良彦。
 ちなみに用意されてた席はなのはの隣だった。

 「…なぁ、なのは、俺嫌われてるのかな?」

 「はにゃ、そんな事無いと思うけど?」

 「そうか?」

 で、まぁ…その後先生の話があって、その日の日程は終了…と同時に、何人もの生徒が良彦の近くに集まってくる。
 浴びせられる矢継ぎ早な質問…どれから答えたもんかと思っていると。

 「はいはい、聖徳太子じゃないんだから、一人一個ずつ順番にしなさいよ」

 と、アリサが割って入ってくれる。

 「んじゃ、前に居たのって何処?」

 「…県の山奥、4歳くらいまでは海鳴りにいたけど」

 「じゃじゃ、何で転校を?」

 「んー、爺さんが死んで独りになって、保護責任者になってくれたのが、士郎さんで、こっちに家もあったから、近い方がいいだろうって」

 「士郎さんて?」

 「高町士郎さん、爺さんも父さんも、友人だったんだ」

 「高町との関係は?」

 「幼馴染だな、偶にこっちきてたし、そんときはあってた」

 等々、色々と聞かれた。
 結果…疲れている良彦が机に突っ伏している。

 「おつかれさま、よしくん、大丈夫?」

 「おう…人の相手は疲れるな」

 「転校生とか、珍しいからじゃないの、良彦もきちんと答えてるし」

 「会話は大事だろう、いきなり脛蹴りとかされない限り」

 「ええと、それは会話にならないんじゃないかな?」

 「だから、されない限りだって、すずか」

 はふぅと、某暴力少女を思い出し溜息…すくっとたちあがり。

 「さて、もう帰っていいなら、帰るか」

 「そだね、アリサちゃんと、すずかちゃんは今日は何かある?」

 「特に無いわね」

 「私もないよ、なのはちゃん」

 「じゃぁ、家にこないかな、転校のお祝いするっていってたから」

 「なに、聞いて無いぞなのは、なんだそれ?」

 「はっ、秘密っていわれてたのにっ!」

 「あはは、ま、そういう事ならお呼ばれしましょ、楽しそうだし」

 「うん、私もお邪魔するね、なのはちゃん」

 良彦がなのはにつめより、それを見て微笑むアリサとすずか、平和な時間が流れているのだった。
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夏休みあけです、殺気と怒気は主に男子生徒から、美少女3人と仲良くしてればーというやつですね。

次回は、一寸閑話を一話、時系列は無視してください。
 
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