魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~
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無印編
『第六話』
そこは海鳴にある拓斗の家の拓斗の寝室
部窓のカーテンが閉まっているため部屋はとても暗い
時刻は午前4時前。大人数の人はまだ寝ている時間帯だろう
その時間なので少年拓斗も起きていない
[拓斗起きろ、時間だぞ]
「……あぁ…わかった」
――否、今起きた
拓斗side
タッタッタッタッ―――
「ハッハッハッハッ―――」
まだ太陽の顔が拝めない時間帯、誰もいない道路をランニング中
なぜこの時間帯かというと現在俺は小学校に通っている
そのため午前の時間が無くなり修行が出来ないのだ
なので午前は朝早く起きて時間が許す限り体を鍛えることをメインに修行することにしている
まぁ、もう二つほど理由があるのだが直にわかるだろう
今の俺の格好は黒に白いラインの入ったジャージに両手首に5キロほどのおもりの入った黒のリストバンド、そして黒の運動靴だ。もちろん運動靴にも5キロほどのおもりが入っている
そして背中には木で作った模擬剣ならぬ模擬大鎌を布で包んだものを背負っている
……うん、おかしいところがあったのは自分でもわかってるこれも朝早く修行する理由の一つだったりする
と、走っているうちに目的の場所に到着する
木製の少し大きめの道場、その中に躊躇なくドアを開けて入る
その中には胴着を着た男女がいた
「おはよう、拓斗」
「おはよう、拓斗君」
男女はこちらに気づいて挨拶をしてくれたので挨拶を返す
「おはようございます、恭也さん、美由紀さん」
高町士郎の子供であり、高町なのはの兄、姉である
高町恭也、高町美由紀に
なぜ、高町家の道場に来ているかは、2年ほど前にさかのぼる
翠屋にはちょくちょく士郎に電話で高町がいないか確かめていないときに来ていた
ある日翠屋に来ていた時士郎に子供の対戦相手になって欲しい、というか戦い方を教えて欲しいと頼まれたのだ
恭也さんと美由紀さん初めて会った時二人は、特に恭也さんは『本当にこんな子供と戦るのか?』と疑っていた
だが一度戦ってみると俺の圧勝だった
それから後は二人とも俺の実力がわかったようなので二人の朝の修行に混ぜてもらうことになった
「それで今に至ると…」
「拓斗君何言ってるの?」
「いえ、こちらのことですので」
「そうなの?」 「そうなんです」
「何話してるんだ、早く始めるぞ」
ジャージから道場にある胴着に着替えた俺と美由紀さんの話を遮り恭也さんは二振りの小太刀型の木刀を構える
「もう、せっかちなんだから恭ちゃんは」
そう言いながらも恭也さんと同じ二振りの木刀を構える
「まぁいいじゃないですか、俺もあまり時間はないわけですし」
俺も包んでいる布をとった模擬大鎌を軽く握り構える
道場内に少しばかりの静寂が訪れる
ギシッ
床が軋む音がしたとたん
「「「っ!」」」
三人が同時に前に飛び出した
<(_ _)> 模擬戦中、しばらくお待ちください <(_ _)>
「はぁはぁはぁはぁ―――」
「今回も駄目だったか…」
「そうですね、速さは申し分ないのですがその分正確性が落ちてますね。その速さも十分脅威ですが、そこが改善されればもっと強くなるかと思います」
模擬戦が終わり俺は恭也さんと模擬戦について話し合う
美由紀さん?すぐそばで床に這いつくばってるが?
模擬戦の内容は時間無制限の1対1対1のバトルロイヤルだ
今回の結果は美由紀さんが最初にダウンしてそのあと恭也さんを俺が倒して勝った
「―――とすればいいかもしれませんね」
「わかった、今度試してみる……で、美由紀大丈夫か?」
「……………」
「…美由紀さ~ん?起きてますか~?」ツンツン
「……………」
恭也さんと俺がいくら声をかけても返事は帰ってこないで黙ったままだ。
これではまるで、そう……
「ただの屍のよ「私死んでないよ!?」……起きてるじゃないですか」
俺の声を遮り美由紀さんがすごい勢いで起き上がる
「キツイの!疲れたんだよ!!というか毎回毎回なんで拓斗君は平気なの!?」
「鍛えてますから」
「それじゃ説明つかないよ!?」
まだ小学3年だしな、納得はいかないだろう。
だが
「これが現実です」
「だよね……」
俺の一言に床に手をつきうなだれる美由紀さん
その様子に俺は
「アハハ……」
笑うしかできなかった
「拓斗、そろそろ時間じゃないか?」
恭也さんに言われて壁に掛けてある時計を見ると既に6時半を過ぎていた
それを見て慌てて胴着を脱ぎ去りジャージに着替え、とっておいた布を大鎌に包む
「俺帰ります!ありがとうございました!!」
そういいながら出入り口に行き靴を履く
「あぁ、じゃあな」
「また明日ね、拓斗君」
そして二人の言葉を聞きながら道場を後にした
恭也side
「おはよう!お兄ちゃん、お姉ちゃん、ご飯だよ!」
「おはよう、なのは」
「なのはおはよう~」
拓斗が帰ってすぐ後になのはが呼びに来た
「すぐに行くから先に行っててくれ」
「は~い」
「………ふぅ」
先に行くよう言い、返事をして戻るなのはを見送り行ったことを確認してから大きなため息を吐く
「……ギリギリだったね、拓斗君」
「そうだな」
初めて拓斗に出会った時に父さんに知る限りに拓斗の事を聞いた
彼が死神と名乗っている事
彼が父さんを助けた事
そして彼がなのはと約束を交わした事
なのはに拓斗のことを話してもよかったが、なのはも毎日あそこに通っている
やはり自分で約束を果たした方がいいだろう
それに、今は拓斗もなのはと同じ学校に通っているし同じクラス、しかもときどき挨拶を交わしているらしい
なのはが約束の男の子は拓斗だと気づくこともそんなに遠い話ではないだろう
「恭ちゃん、早く行こう」
「あぁ、そうだな」
美由紀に呼ばれて俺は道場を後にした
後書き
無印編始めました
と言っても原作には触れていないんですけど……(-_-;)
次回からはちゃんと原作に入りますんで!
こんな駄文ですが頑張りますんで!
期待してくれると嬉しいです
感想などをくれるともっと嬉しいです!!
よろしくお願いします<(_ _)>
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