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転生とらぶる

作者:青竹
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魔法先生ネギま!
  0465話

 オーブと麻帆良の交渉が纏まってから半月程。俺の姿は再びオーブにあった。それもゲートとか行政府とか街中ではない。
 目の前にある計器の類をチェックしていく。

「水圧耐性、OK」

 次に、機体の手足を動かす。

「動きはさすがに地上用に比べると鈍いが……まぁ、水中で動く分には問題ないだろう。両手足共に問題無し」

 モニタに映る画面。即ち魚が泳いでる海中を見ながら何故こうなったのかを思い出していた。





「エヴァ、まだ食うのか?」
「当然だ! 何の為に私が面倒臭い魔法の講師を引き受けたと思っているのだ。こうやって麻帆良の外で自由に行動したいからに決まっているだろう!」
「マスター、あまり手を振り回すと和風クレープが……」

 俺の言葉に手を振って力説するエヴァに、茶々丸が注意を促す。
 現在俺とエヴァ、茶々丸がいるのはオーブであり、その街中で買い食いをしながら観光をしているところだ。

「ここにいたんですか、アクセルさん。やっと見つけましたよ」

 そんな中で突然背後から聞き覚えのある声が聞こえ、そちらへと振り向くと息を切らせているキラの姿があった。あのキラが息を切らせるということは相当に走り込んだんだと思うが……

「どうした? お前がそんなに慌てるなんて珍し……くもないが」

 主にフレイとラクスに挟まれた時とか。

「あ、あはははは。いや、ちょっとアクセルさんに用事があって……その、そっちの2人は?」
「ああ。ネギま世界からの旅行者だ。いや、お前よく茶々丸を判別出来たな」

 さすがに茶々丸の外見は目立ちすぎるという事で、一応エヴァが認識阻害を使ってるんだが……

「え? いや、その……何となく?」

 何となくで認識阻害を見破るとか、これもSEEDの力だったりするのか?

「おい、エヴァ。認識阻害は本当に効果を発揮してるんだろうな?」
「当然だ。現にそのキラとかいう奴以外は茶々丸を認識出来ていないだろう? 恐らくそいつだから分かったんだろうよ。キラとか言ったか。確かお前の記憶に出て来ていたな」
「まぁ。認識出来るのがキラだけなら問題無い」

 SEED持ちが認識出来るのならカガリ、ラクス、アスラン、シン辺りも認識出来ると考えるべきか。いやまぁ、それはともかく。

「で、俺に用事って何だ?」
「何だじゃないですよ。時間になっても来ないからコウさんに言われて探し回ってたってのに」
「……時間?」

 その言葉に今日の予定を思い返すが、特にキラやコウ・アスカと約束をしていた覚えは無い。

「何の事だ?」
「え? レモンさんから聞いてませんか?」
「……レモン?」

 今朝の朝食の時もいつも通りで、特に何も言われた覚えはない。
 懐から取り出した携帯を使い、ホワイトスターにいるレモンへと連絡を取る。尚、この携帯は技術班の面々が作り出した代物で、ホワイトスター・SEED世界・ネギま世界のどこにいても通じるようになっているという優れものだ。ようはゲートシステムがあれば使える訳だな。つまりギアス世界でも使える訳だが……

『アクセル、何か用?』
「いや、今目の前にキラがいて、何か俺に用事があってレモンから聞いてないのかとか言われてるんだが……覚えは?」
『……あぁ、そう言えば。アクセルを貸し出すって約束してたわね。それかしら』
「いや、一応人を無断で貸し出す約束とかしないでくれよ」
『あらあら。いつも私達に心配を掛けてて、尚且つ行く世界行く世界で新しい恋人を作ってくるアクセルは、一番長い付き合いの恋人である私のお願いを聞いてくれないのかしら?』

 ……さすがにそう言われると言い返す事が出来る筈も無く。

「はぁ、分かったよ。ただ今度からはせめて前もって言っておいてくれ」
『ええ、その点は謝るわね。ご免なさい。……あ、ちょっと。この計算式だと剛性が足りない筈よ。こっちの式に当てはめて素材の強度確認を……あ、今ちょっと忙しいからこれで切るわね。詳しい話はまた今夜』

 それだけ言って、通話が切断される。
 いやまぁ。今の話を聞く限りでは俺の新型機の開発で忙しいようだし、しょうがないと言えばしょうがないか。
 溜息を吐き、キラへと向き直る。

「どうやら連絡ミスか何かだったようだな」
「あ、あはははは……」

 レモンとの会話が聞こえていたのだろう。他人事ではない笑みを浮かべつつキラが誤魔化すかのように笑みを浮かべていた。

「くっくっく。ハーレムなんぞを築いているからそうなるんだ。もっともアクセルの場合は尻に敷かれているようだがな」

 ニヤリとした笑みを浮かべつつそんな風に言ってくるエヴァは取りあえずスルーしてキラへと向き直る。

「で、用件は?」
「はい。M1アストレイの水中用のテスト機が出来たので、アクセルさんに見て貰いたいと思って。そしたらレモンさんがどうせならテストパイロットもやらせたらって話になったんです」
「……まぁ、今の俺ならちょっとやそっとじゃ死んだりしないからテストパイロットにはうってつけだろうが。エヴァ、そんな訳で俺はちょっと行くがお前はどうする?」
「ふんっ、私が機械を見ても面白くも何とも無いから、私達だけで観光を続けさせて貰うとするさ。後はこっちで適当に何とかするから、お前は気にしないで行ってこい」
「すいませんアクセルさん。私も一緒に行きたいのですが、マスターのお世話がありますので……」

 ペコリ、と頭を下げる茶々丸。

「気にするな。エヴァのお目付役はいてくれた方が俺も安心するしな。じゃ、後は任せた。キラ、行くぞ」
「はい!」

 こうして、俺とキラはモルゲンレーテへと向かうのだった。
 オノゴロ島のモルゲンレーテのエレベータで降りている間、不意にキラが口を開く。

「……にしてもあの子、随分と偉そうでしたけどあっちの世界のお偉いさんの子供か何かですか?」
「いや、あいつ自身がある意味お偉いさんだよ。600年を生きる真祖の吸血鬼だからな」
「……は?」
「ネギま世界は魔法の世界だからな。吸血鬼、悪魔、魔族、ドラゴンといった存在が普通にいるんだよ」
「へ、へぇ……それはちょっと興味深いですね。僕も是非行ってみたいです」
「ゲートで繋がっているのは麻帆良という場所で、そこからさらに向こうの世界のゲートで魔法世界まで転移しないといけないけどな」

 そんな風に話しているとエレベータが地下へと到着して扉が開かれ、キラの案内に従ってMS用の格納庫がある場所へと向かう。

「それで改修に関してはどんな具合になったんだ? 色々と苦戦していたようだが」
「そうですね。詳しい話は見てからのお楽しみですが、簡単に言えばシーリオンの能力をどうにかしてM1アストレイに与えようという感じで設計していって……ああなりました」

 その言葉と共にMS格納庫の扉が開かれ、その機体が目に入って来る。
 普通のM1アストレイよりも1回り……いや、2回りは大きいその機体。
 基本的な外観は簡単に言えば鎧を着込んだM1アストレイといった所か。ただしその鎧はM1アストレイの動きを邪魔しないように作られており、鎧……というよりどちらかと言えば外骨格やパワードスーツと言った方が分かりやすい。そしてその鎧の形はどことなくシーリオンを連想させる程度にはその面影を残していた。M1アストレイのバックパックとシーリオンが水中で使用する推進器である電動推進機関がお互いの邪魔をせずに両方設置されている。電動推進機関が組み込まれているという事は、シーリオン同様にステルス性能もある程度高くなっているのだろう。両腕に増設されているパーツは恐らく水中用の魚雷を発射する為のミサイルポッドのような物か。脚の部分にもシーリオン同様の部品が分解されたかのようにしてM1アストレイに装着されており、この辺もシーリオンの系譜と言って間違いない。ただ、違うのはその手にはナイフ……というには大振りなどちらかと言えば小太刀とも取れるような武器を持っていることだ。まぁ、水中でビームサーベルの使用は難しいけどソードストライクのシュベルトゲベールだとコスト的に高い。かといってナイフ型のアーマーシュナイダーでは威力が心許ないので……といった所か。

「なるほど、こう来たか」
「アクセルさん! 良く来てくれました。今日はテストパイロットを引き受けてくれるとか。よろしくお願いします!」

 俺の姿に気が付いたコウ・アスカがこちらへとやって来て手を握ってくる。

「テストパイロットについては俺もついさっき聞いた所だが……興味深い機体だけにちょっとやる気が出て来た」

 MSとAMの融合。いや、俺の知識で言えばリ・ガズィのBWSみたいなものか?

「よくここまでシーリオンを組み込む事が出来たな」
「はい。シャドウミラーの皆さんから提供されたシーリオンを解析、研究して作りあげた水中戦闘用外骨格システム。通称クラーケンといいます。シーリオンの特徴でもある電動推進機関を組み込んであり、水中での高いステルス性能と魚雷。それとストライクのアーマーシュナイダーを研究、発展させた71式バイブレーションソードを装備しており、水中での近接戦闘・中距離戦闘に対応しています。……ただ、残念だったのは提供されたシーリオンに搭載されていたテスラ・ドライブをオーブの技術で作れなかった事ですね。そちらに関しては解析すらも殆ど進んでいません」

 テスラ・ドライブに関してはコウ・アスカも期待していたのだろう、残念そうに首を振る。

「その辺は純粋に技術力の違いだからしょうがない。ただ、このクラーケンとか言ったか。これはあくまでも水中用だろう? もし機体が地上戦を行わなければならなくなったらどうするんだ?」
「その時はクラーケンをパージしての行動になると思います。……ただ、一度パージしたら母艦なり基地なりまで戻らないと再度クラーケンを装着する事が出来無いというのはちょっと痛いですね」

 その辺もリ・ガズィのBWSと同じようなものか。

「なるほど。じゃあ早速動かしてみたいんだが構わないか?」
「あ、はい。もちろんです。キラ君、アクセルさんにパイロットスーツを」
「はい。アクセルさんこっちへどうぞ」

 キラの案内に従い、更衣室へと移動。そのままパイロットスーツへと着替える。
 ……俺にパイロットスーツはいらないとは言ったんだが、スーツ自体に色々と調べる為の計器が組み込まれているという事で無理矢理に着せられたんだよな。
 そのままクラーケン装備のM1アストレイの下へと案内されてコックピットへ。
 当然と言えば当然だが、機体内部のレイアウト自体は以前キラがOSを作った時と比べても殆ど変化は無い。いやまぁ、現在オーブで使っているM1アストレイを水中用にする為のクラーケンなんだから、わざわざ改修しないと使い物にならないのは本末転倒なんだろうが。

「アクセルさん、聞こえますか。こちらの準備はOKですので、もし良かったら発進して下さい」
「了解した。アクセル・アルマー、M1アストレイクラーケン、出るぞ」

 通信でコウ・アスカへとそう返し、M1アストレイを起動させる。1歩、2歩と地上を歩いてクラーケンを装備した状態でも特に不具合がないのを確認してからそのまま前へと進み海へと続いている海中へとその身を沈める。

「……海中に入りましたが、特に不具合はありませんか?」
「浸水といった不具合は……ないな」
「そうですか。ではそのまま進んで下さい。外の海と繋がっているゲートは解放してありますので」
「了解した」

 外の海へと続いている、海水で満たされた通路を電動推進機関を使用して進んで行く。
 取りあえずこっちにも不具合は無し、と。
 そして3分も掛からずにゲートを潜り抜けてクラーケンの姿はオーブの近海へとその身を現していた。
 そして水圧チェックや水中での手足の動きを確認して今に至る。

「アクセルさん、これからデコイとして鹵獲したストライクダガーの残骸を海に放出します。まずは魚雷を試してみて下さい」
「了解、こっちはいつでもいいぞ」
「では……行きます!」

 コウ・アスカのその声と共に水上から上半身のみとなっているストライクダガーが投下される。……オーブも前の大戦で余程ストライクダガーを鹵獲なりなんなりしたんだろうな。
 投下されたストライクダガーの残骸に思わず場違いな事を考えつつ、クラーケンの両腕に装備されている魚雷発射管のうち右手を前へと出す。
 FCSに従いトリガーを引き……
 轟っ!
 ストライクダガーの残骸は、魚雷の爆発と共に幾つかの部品に別れて海底へと落下していった。
 グロウセイヴァーと比べるのはアレだが、さすがに量産機だけあって動きが鈍い。今はテストだから特に問題は無いが、実際に実戦で使う可能性を考えると俺が乗るのはまず無理だろうな。

「命中を確認。次にバイブレーションソードを」
「了解」

 コウ・アスカのその言葉に頷くと、再び落ちてくるストライクダガーの残骸。ただし今度は右腕と頭部、左脚が無い状態だ。
 そんな標的へと、電動推進機関を使って距離を縮め……

「はぁっ!」

 斬る……のではなく、突き刺す。そして刃の先端が突き刺さった次の瞬間には振動によりその刀身がすんなりとストライクダガーの胴体へと突き刺さっていくのだった。
 こうして、その後も1時間程テストパイロットとしてクラーケンの操縦をしてコウ・アスカが満足そうに頷き、キラもまた満足するまで付き合うのだった。  
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:120
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:411 
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